過去の今日の出来事etSETOraですヨ(=^◇^=)

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 ┃ 『特命リサーチ200X-Ⅱ』 ┃日本テレビ系列
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  FAR EAST RESEARCH Co. Internet Selection/Established 1997
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 |F.E.R.C Research Database 2003(平成15)年 6月29日(日)報告|
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  Research Request No.1176「連続幼児怪死事件発生!呪われた小児病棟を調査せよ!」
その恐ろしい事件は、1991年にイギリス・グランサム病院で起きた。この年の2月、小児科病棟で看護師として働き始めた女性、ビバリー・アリット。幼い頃から看護師になるのを夢見ていた彼女は熱心に仕事に励み、医師だけでなく患者やその家族などからも厚い信頼を受けていた。
ところが、ビバリーが勤め始めて3日後の2月23日の夜。彼女は小児病棟の見回り中、肺炎で入院中していた生後7ヶ月のリーアムがベッドで瀕死の状態でいるのを発見する。その後の救命措置もむなしく、リーアムは亡くなってしまった。ショックを受けるビバリー。しかも不可解な事に、リーアムの直接の死因は心筋梗塞とされたのだが、後の病理検査でも詳しい原因が特定できなかった。
リーアムの死から2週間が経ち、平静を取り戻したかに見えた小児病棟だったが、何とこの後も悲劇は繰り返される事となったのだ。3月5日の夜、またもビバリーが見回り中に、脳性小児麻痺で入院していた11歳のティムが、ベッドで死亡しているのを発見。その後のおよそ1ヶ月間に、続けて4人の子供達が謎の発作に襲われ、ビバリーの早期発見により何とか命を救えたものの、いずれの子供にも大きな後遺症が残ってしまう。 
そんな慌しい日々が続く中、検査のために入院していた生後3ヶ月の双子姉妹・ベッキーとケイティが4月3日に退院。久々の明るいニュースに、医師・看護師らも喜んだ。ところが、その日の深夜、母親が我が子の泣き声に目を覚ますと、ケイティが背中を丸めて泣き叫んでいて、何とベッキーは既に死亡していたのだ。そして、経過が順調だった患者の容態変化はその後も相次ぎ、わずか2ヶ月足らずの間に、この小児病棟に入院した4人が死亡、9人の子供に大きな後遺症が残る事態が報告された。
だが、その死亡した子供の中の一人、1歳2ヶ月のクレア・ペックの突然死を疑問に思ったある医師が、クレアの検死解剖を行なった。その結果、驚くべき事実が判明した。何と、クレアの体から強力な麻酔薬「リドカイン」が検出されたのだ。この「リドカイン」は、乳幼児に使用すると心臓麻痺を引き起こす劇薬となる場合もあるため、喘息で入院していたクレアに、間違っても医師や看護師が投与するはずがない。つまりクレアから「リドカイン」が検出されたことにより、この2ヶ月に起きた幼児の突然死が人為的に行なわれたもの、すなわち殺人事件である可能性が出てきたのだ。 
事態を重く見たグランサム病院は、地元の警察に捜査を依頼。保管されていた医療記録の確認や、関係者の聞き取り調査などが徹底して行われた。そして、捜査開始から3週間後、ついに事件の容疑者が逮捕される。その容疑者とは…何と、医師や家族らが厚い信頼を寄せていた新人看護師・ビバリー・アリットだった。
警察は病院の勤務記録から、子供達が容態変化を起こした日に出勤していたスタッフをリストアップ。その結果、何と、その全てに出勤していたのはビバリーただ1人である事が判明したのだ。ところが、ビバリーの逮捕で一気に解決するはずだったこの事件は、ある一つの謎によって捜査が暗礁に乗り上げる。実は、彼女には一連の犯行を行なう「動機」や「個人的な恨み」などが一切見当たらなかったのだ。 
果たしてビバリーは本当に犯人なのか?その真偽を探るべく調査を進めたところ、ビバリーの「殺人の動機」を裏付ける上で参考になる、ある興味深い事件の調査報告があったのだ。 
1994年、アメリカ・ホワイトハウスにある母娘が招かれた。その母娘とは、フロリダ州に住むキャシー・ブッシュと、彼女の愛娘・ジェニファー。難病を抱える娘に対し、献身的に愛情を注ぐ母・キャシーの姿は当時何度もメディアに登場し、当時の大統領夫人が母娘を招待したのだった。キャシー・ブッシュは、全米の尊敬を集める母親であった。
ところが、この親子が当時度々足を運んでいた病院の医師らは、ジェニファーの症例の多様さと通院回数の多さから「キャシーがわざとジェニファーを病気にしているのでは?」という疑念を抱き始めていた。そして1996年1月、その病院の医師が、地元の警察に捜査を依頼。警察は、半信半疑ながらフロリダ各地の病院に連絡を取り、ジェニファーの過去の通院歴を調べた。その結果、何と2年間で合計130件の通院、そして40回に渡る手術をジェニファーが受け、それにより内臓の一部まで取り除かれていた事が判明。これらの病気が「キャシーによって捏造された」と断定した警察は、キャシーを幼児虐待容疑で逮捕したのだ。
このような「母親が我が子を病気にし、その病気の子を看病する」という不可解な虐待行為について、米・カリフォルニア州の精神科医、ハーバート・シュライアー博士は「“代理によるミュンヒハウゼン症候群”が原因となっている可能性がある」と指摘する。
そもそも「ミュンヒハウゼン症候群」とは、自分に周囲の関心を引き寄せるために自らの体を傷付けたり、病気を装ったりする症例の事で、ケガや病気という口実を利用して周囲の人間関係を操作することを目的にする。ところが、「代理によるミュンヒハウゼン症候群」は、同じく自分に周囲の関心を引き寄せるためにケガや病気を捏造する症例だが、その傷付ける対象が自分自身ではなく「身近にいる代理の人間」であるケースを指すという。この症例は子供を持つ母親に多く見られ、その傷付ける対象の多くは自分の子供。またアメリカでは、年間600件近くの「代理によるミュンヒハウゼン症候群」の症例があるといわれ、その数は近年増加傾向にあるという。また、シュライアー博士によれば、この「代理によるミュンヒハウゼン症候群」の患者の約25%が、以前に「ミュンヒハウゼン症候群」を患っていた事が知られていると指摘する。
では、イギリスの連続幼児怪死事件の容疑者であるビバリー・アリットも、この「代理によるミュンヒハウゼン症候群」を患っていたのか?そこで、彼女の過去7年間の通院歴を調べた結果、
■大学時代に怪我をしたと言っては何度も病院に行き、2年生の時は学校を52日間も欠席していた
■看護学校時代にも病院をはしごし、友人に手首の傷を見せていたなどの事実が判明。
これらの事から、ビバリーが学生時代に「ミュンヒハウゼン症候群」を患っており、それがある時期から「代理によるミュンヒハウゼン症候群」に症状が変化した可能性がある、とシュライアー博士は言うのだ。
つまり、イギリスで起きた連続幼児怪死事件の真相は、
?ビバリーが密かに倉庫から薬品を持ち出す
?病室で子供と2人きりになった時、その薬品を子供達に投与
?その後、容態変化した子供をビバリーが看護師として救う
 という「ビバリーの自作自演劇」であった事が判明したのだ。さらに、双子の姉妹・ベッキーとケイティが退院後、突然容態変化したのは、何と、ビバリーが2人の退院前に母親に渡したミルクの中に、インシュリンを混入させていた事が原因だった可能性まで明らかになった。
この「代理によるミュンヒハウゼン症候群」について、シュライアー博士は「誰にでも起こる可能性がある」と指摘。事実、日本でも2001年度に行なわれた調査で、「代理によるミュンヒハウゼン症候群」と診断されたケースが3件報告されている。だが、現在のところ、この「代理によるミュンヒハウゼン症候群」になる原因について詳しい事は判っていない。そのため、あなたの家族や周囲の人が、この「代理によるミュンヒハウゼン症候群」になるのを防ぐには、あなた自身が、このような虐待の存在を知っておくことが、まずは重要だと言える。 
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 http://web.archive.org/web/20090418031447/http://www.ntv.co.jp/FERC
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E5%91%BD%E3%83%AA%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%81200X
 https://www.youtube.com/playlist?list=PL_-f9xY02hovQpgxp6z2uuOvB_HbOTJKv
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 ┃ 『特命リサーチ200X』 ┃日本テレビ系列
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  FAR EAST RESEARCH Co. Internet Selection/Established 1997
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 |F.E.R.C Research Database 1997(平成九)年 2月23日(日)報告|
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  F.E.R.C Research Database - File No. 1419「知られざる特殊救難隊の全貌に迫れ!(海上特殊救難隊)」
  報告者:伊達 徹、和田 栄一
海上保安庁は、日本領海内でおこる海上犯罪および事故の対応にあたり、その活動は多岐にわたる。1974(昭和49)年11月9日(土)、日本タンカーと貨物船が衝突し爆発炎上、死者は34名に上った。そのタンカーは、3週間も燃え続けた。当時、海上保安庁はこのような大規模火災に対応できる体制がなかったのだ。このため、翌年1975年10月、『特殊救難隊』が誕生。
海難事故時に人命の救助が困難な場合、特殊救難隊に出動要請がある。1997年ロシア船籍のタンカー「ナホトカ号」の遭難事故時にもロシア人船員の救出に出動するなど、数々の海難事故の人命救助に活躍。結成以来、出動件数は1594件、754名もの尊い人命が救われている。特殊救難隊の救出活動は、高波、強風、視界不良など過酷な状況での活動を余儀なくされるため、『氷下潜水訓練』、『磯波訓練』、『リペリング降下訓練』、『火災訓練』、『レンジャー訓練』など、さまざまな過酷な訓練を日々、行っている。
しかし、もし海上で遭難した場合、陸上とは違いすぐに救出することができない。そのため救助が来るまでの間、自分自身の力で救助を待ち続けなければならない。そのサバイバルを実際に経験した人がいた。諸井清二氏(56歳)である。1994年、諸井氏は環大平洋ヨットレースに参加中、ヨットが高波に飲まれ航行不能となり、92日間も太平洋の大海原をさまよい続けたのだ。無線および計器類は破損、そして食料は全て水に漬かり使用不能。飲み水は、空いたペットボトルを太陽が出た時、外に出し、湿気を溜めた。その水滴で渇きを癒したのだ。そして92日目、偶然出会った船に助け出された。物質的な物も必要だが、助かると思う気の持ち方も、助かる大切な要素だと諸井氏はいう。 
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 |F.E.R.C Research Database 1997(平成九)年 2月23日(日)報告|
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  F.E.R.C Research Database - File No. 1153「ゴミ埋立地に隠された謎を追え!(江戸リサイクル)」
  1997/02/23 報告 報告者:伊達 徹、和田 栄一
現在、東京1年間で出されるゴミの量は562万トン、東京ドーム約10個分に相当する。そしてこの膨大なゴミは、東京湾をゴミで埋め立てることによって処理している。この埋め立ては江戸時代から行われている。しかし、世界一の大都市だった江戸の町は世界に誇るクリーンな都市でもあった。江戸の河川や水路は重要な交通路でもあり、敵の侵入から江戸城を守っていたが、江戸初期にはその川にゴミを捨てる事が多かった。だが船の航行の妨げになるため幕府はこれを禁止し、各町にゴミをためておく『ごみ溜め』を設け、専門の回収者によって『塵芥船(じんかいせん)』と呼ばれる船で水路を使い、現在の隅田川永代橋の近くにあった永代島に捨てる事を指示する。江戸は、優れたゴミ処理システムを持った都市だったのである。
さらに江戸にはゴミ回収者やゴミをリサイクルさせる職人が存在しており、徹底したゴミリサイクルシステムが確立されていた。例えば割れてしまった瀬戸物は、『焼き継ぎ屋』が直してくれる。割れた瀬戸物を、ガラスを細かく粉末状にした粉“ふのり”で仮に割れた部分に接着し、再び焼き直す方法で直し何度も使う。その他にも穴の開いた鍋や釜などを修理する『鋳掛け屋』、下駄の歯が減った時に新しい歯を入れ替える『歯入れ屋』などがあり、職人がゴミとなる物を修理してくれるため、江戸の民はほとんど物を捨てなかった。また、ろうそくのろう、灰、紙、古着などは専用の回収業者がおり、現在ではゴミとして捨ててしまうものでも再利用し、無駄にはならなかったのである。そして、最も扱いにくい糞や尿などの廃棄物は商品として売られており、主に近郊の農民が肥料として現金や農作物などを交換や買いに来ていた。1649年『慶安御触書』にも記載されるほど、幕府はこの廃棄物のリサイクルを推奨していた。
江戸が世界一クリーンな都市だった理由は、何でも直す修理屋がゴミを減らし、再利用する商売、それをささえる流通システムがあり徹底したリサイクルが成立していたということである。 
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 |F.E.R.C Research Database 1997(平成九)年 2月23日(日)報告|
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  F.E.R.C Research Database - File No. 1721「謎の投棄物を追え(お墓がない)」
  報告者:鷹木 慎之介、片山 健
遺灰をヘリコプターから海洋へ散骨することがある。これは自然葬といい違法ではない。法にふれるのは、埋葬や焼骨を埋めることを墓地以外で行うこと。遺灰に関しては法律では触れてられていない。日本では年間50人ほどが自然葬を行っているという。現在、お墓を持ちたくても持てず、自宅に遺骨をおかざるを得ない家もある。墓を持つにはやはり金銭的な問題が発生する。
通常、日本の墓は一族墓と単独墓に分かれており、一族墓には主にその家の長男が入ることになっているため、長男以外は新しく墓を建てねばならない。長男が承認すれば独身の兄弟、姉妹が入ることもある。墓の増加によって墓石の脇に墓誌を建てたり名前を刻む家族墓も増えている。
新しい墓地の形としては
・『マンモス団地型墓地』…60cmx60cmの壁型墓地
・『小型携帯用墓地』…18cmx9cmの大きさのもの
・『カード式墓地』…納骨厨子自動搬送システム
 などがある。『カード式墓地』はカードで指定された場所に入っている遺骨を機械が自動的に取りに行き、祭壇に搬送するシステムで、立体駐車場と同じで、場所を取らない設計になっている。
アメリカでは宇宙葬ともよばれる葬儀(アメリカ ヒューストン、セレティス社)がある。小型ロケットで宇宙へ遺灰を運び、遺灰の入ったカプセルを10年間地球を周回させ、カプセルはその後、大気圏に突入し燃え尽きるというものである。また、日本でもコンピューター墓地といえる『インターネット墓地、LISシステム』(すがも平和霊苑/1997年4月予定)があるはホームページに生前に自分の墓を作成しておき、遺骨は寺の納骨堂へ納骨するしくみになっている。
そしてコンピューター墓地の究極の形として、ブリティッシュテレコム研究所が研究しているコンピューターがある。これは肉体が死んでも、その存在をコンピューターの中に生き残らせるというもの。生きているうちにその人物の容姿、性格、記憶、思考をコンピューターにインプットし、その人間をコンピューター上に作り出す。この研究が成功すれば、生前と同じ様な会話ができるというシステムが、30年後には可能になるかもしれないのだ。もし実現されるなら、死は永遠の別れではなくなるのかもしれない。 
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 ┃ 『特命リサーチ200X-Ⅱ』 ┃日本テレビ系列
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  FAR EAST RESEARCH Co. Internet Selection/Established 1997
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 |F.E.R.C Research Database 2003(平成15)年 2月23日(日)報告|
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  Research Request No.1074「22億円をあなたに・・」凶悪な国際詐欺事件を調査せよ!(ブラックマネー)
  報告者:柏木 康一郎、伊達 徹、大澤 亮、吉田 真弓、林 健太郎 
1999年6月、偽札鑑定の権威としても知られる松村善秀氏の元に男性二人組が訪れた。そして黒い紙切れを数枚取り出し「この黒い紙を鑑定してほしい。これはドル札なんだ」と言う。怪訝に思いながらも、松村氏がその黒い紙切れを一枚一枚、紙幣鑑定器に挿入してみると、やはり鑑定器には偽札であることを告げる表示がでる。ところが最後の1枚を入れてみると、画面に100ドル札であることを示す表示が出たのである。なんとそれは「ブラックマネー」と呼ばれている、黒く染められた本物の100ドル札だったのだ。 このブラックマネーは、全世界を舞台にした大規模な詐欺事件で使われているものだという。事件の詳細をひとつのモデルケースで紹介しよう。
2002年のある日、都内で外資系の会社につとめる日本人男性のもとに見知らぬ人物からEメールが届いた。その内容は…
『私はナイジェリアで弁護士をしているものです。98年に急死したアバチャ議長の未亡人の弁護士をつとめております。実は議長の隠し財産1億ドル(当時・約130億円)を現金で管理しており、これを安全な口座に移したいと思っております。そこで、一時的に、あなたの外貨口座を貸していただけないでしょうか?貸して頂ける場合、財産の17%(約22億円)を報酬として支払います。これは100%安全な事業です。ただし極秘にお願いいたします』
なんと、それは、22億円もの儲け話。メールにあったアバチャ議長とは、実在の人物で、急死するまで莫大な資金を国外の銀行に貯め込んでいたという。男性はメールの差出人の弁護士に、なぜ普通の会社員である自分を選んだのかと返事を送った。すると翌日すぐに…
『我々は世界の情勢を熟知し、信用のおける人物をリストアップして、あなたを選びました』
という返事が返ってきた。さらに今度は自宅にナイジェリアのラゴス州高等裁判所の証明印が押され、『一時的に財産一億ドルの権限を譲る』と宣言した文書がファックスで送られてきた。そして弁護士から直接電話もかかってくるようになった。
 『振り込みを行なう上で『送金保証書類 申請費用』5000ドル(約65万円)を出来るだけ早く送って欲しい』
 男性が支払うべきかどうか悩んでいると、今度は添付ファイル付きのメールが送られてきた。それを開いてみると、なんとジュラルミンケースにドル紙幣がぎっしりと詰まった写真。メールにはあなたの報酬分ですとある。この22億円に比べたら、申請費用の65万円なんてわずかなものだと考えた男性は貯金を取り崩して65万円を振り込んだ。
 数日後、弁護士から「手続きのため、ナイジェリアのラゴスまで来てもらいたい」というメールが来た。さらに毎日、重要な役職にあるという人々からの依頼の電話がかかってくるようになり、ついにナイジェリア行きを決めたのだ。
ナイジェリアに到着した男性を空港で待ち受けていたのは、民族衣裳に身を包んだ「政府高官」と兵士の出迎え。入国審査や税関も兵士の護衛によってほとんどノーチェック。さらに高級車で市内の一流ホテルへ連れていかれた。まさにVIP待遇。翌日、部屋に「弁護士の部下」と名のる男たちが迎えに来た。そしてマンションの一室に案内されると、テーブルの上にかなり大きなジュラルミンケースがふたつ並べてあったのだ。そのケースを開けてみると、なんと真っ黒い紙がびっしりと詰まっていたのである。てっきりドル紙幣があるものと思っていたため、どういうことなのか彼らに詰め寄ると…
『ナイジェリアの銀行から、このお金を振り込むことは出来ないので一度、国外に 持ちだす必要があります。これは、100ドル札を怪しまれずに国境の検問などで怪しまれずに国外へ持ち出すため、黒く加工したものです。』
これがブラックマネー。不正に取得したお金を国外へ持ち出すために黒く塗りつぶしたものなのだという。弁護士の部下と名乗る男は黒い紙を一枚取りだすと、隣に置いてあった改造した電子レンジのような機械に入れ、上に取り付けられた挿入口に特殊な溶液を注ぎ込み、スイッチを押した。15秒後。なんと黒い紙が本物の100ドル札に変わっていたのである。そして…
『ブラックマネーを元に戻す特殊な溶液を購入するための費用に5万ドル(約650万円)必要です。それを支払ってほしい』
と要求してきた。すでに渡航費を含めれば150万円を超えるお金を支払っていた。さらに650万円を払う余裕などないが、男性は、なんとかお金を工面し5万ドルを用意した。翌日、弁護士の部下と名乗る男は感謝の意を述べながらブラックマネーを持って去っていった。 日本へ戻った男性は、毎日のように銀行口座をチェックしたが、いくら待っても何の振り込みもない。ここで、ようやく騙されていたことに気づいたのである。
これが通称『419事件』と呼ばれる国際的詐欺事件である。 もともと、アフリカのナイジェリアを拠点として繰り広げられていた詐欺事件でナイジェリアの詐欺罪について規定している刑法419条から『419事件』と呼ばれるようになった。80年代後半から欧米で被害者が続出。96年までの被害総額は、全世界で50億ドル、約6500億円を超えるという。 以前は郵便やFAXなどで各企業に送られていたが、最近はEメールを使って不特定多数の人々に同時に送られており、被害も広がっているという。「ブラックマネー」とはお金を元に戻す薬品の費用という名目で大金を騙し取るための小道具だったのだ。偽造紙幣に詳しい松村氏によれば、改造電子レンジの中にあらかじめ本物の100ドル札を隠しておき、何らかのトリックで黒い紙とすり替え騙しているのではないかという。
 世界中で多くの被害者を出している、この『419事件』、近年、不況で起死回生をねらう日本人が狙われているという。さらに海外では、命を奪われたケースもある。最近ではナイジェリアに限らずアフリカの他の国々からもメールが送信されてという。こうした419事件の詐欺手口を幾つかご紹介しよう。
 手口?@マネーロンダリング詐欺
マネーロンダリングとは、違法な手段によって手に入れたお金の出元を隠すことである。政府高官の隠し財産や不正に入手したお金を、国外の口座に一時移し替えたいので、あなたの口座を貸して欲しいと依頼し高額な謝礼金を提示するのが特徴。これに受け手が関心を示すと、手数料や税金など様々な名目で金銭を要求。その後、連絡が取れなくなってしまう。 このマネーロンダリングは現在日本では犯罪である。
 手口?Aビザ詐欺
アフリカの政府の役人、あるいは その関係者と名のる者から企業宛てに「商品を購入したいので登録のため担当者をこちらまで派遣してもらいたい。取引は、政府が行うものなのでビザを取得する必要はない」とのメールが届く。 実際に業者が、その国を訪問すると空港で「政府役人」と称する者の出迎えを受け、確かにビザなしで入国できる。しかしその後、「ビザがないのでこのままでは出国できない。 自分の国に帰るためには多額のお金を支払う必要がある」と脅され、監禁されてしまうのだ。 どんな取引でもビザは必要と考えなければならない。
 手口?B遺産相続詐欺
 昨年末に日本の新聞を賑わした新しい手口。「あなたの遠い親戚が交通事故でなくなった。遺産を送金するので手数料を振り込んで欲しい」というもの。 もちろん手数料を振り込むと、その後、連絡が取れなくなる。より一般の人々に対する手口となっている。
 手口?C被害者救済詐欺 
 具体例で紹介しよう。ある男性が、1992年に商取引と偽った419事件に遭い、約2400万円を騙し取られてしまった。その男性の元に、昨年の2月、ナイジェリア刑事警察局の供述書が届いた。それによれば詐欺グループの一人が逮捕され、騙し取られた金のうち14万70ドルをナイジェリアの中央銀行から返金したいが、その手続きには3000ドル、約39万円が必要だというのだ。
 我々にできる最大の防御は、怪しいメールが来ても、無視して返事を出さないこと。一度でも返事を送ると取り引きを依頼する電話が、しばらくの間、鳴り続けることになる。今のところ、メールを無視したために、何らかの被害を被ったという報告はないので、相手にしないことこそが最良の策と言えるであろう。
 実際「ファーイーストリサーチ社」のアドレスにも、明らかに419事件のパターンである怪しいEメールが送られてきている。「2650万ドルのお金を海外の銀行口座に移したい。そちらの口座を貸してくれれば報酬として約9億円を支払う」というもの。我々は、このメールをたどって詐欺グループの実態調査に乗り出すことにした。 詳細が分かり次第追って報告する。 
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 |F.E.R.C Research Database 2003(平成15)年 2月23日(日)報告|
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  F.E.R.C Research Report - File No.0476「スキー客を襲う謎の呼吸障害を調査せよ!」
  2003/02/23報告 
1993年1月。都内に住む夫婦が2年ぶりに夫婦水入らずのスキー旅行へ出かけた。スキー場に到着後、1時間ほどスキーを楽しんでいた時、突如、妻が息苦しさを訴え始めた。夫は久しぶりの運動で体に負担がかかったのだろうと思い、妻を休ませることにした。しかし、彼女は極度の呼吸困難に陥り、意識を失ってしまったのである。さらに、それから数時間後、なんと夫も呼吸困難を訴え、2人は入院を余儀なくされたのだ。
スキー場で楽しんでいた2人を突如、襲った謎の呼吸困難。その原因を明らかにするために病院で精密検査を行った結果、2人は「肺水腫」になっていたことが判明した。 「肺水腫」とは肺の末端にある肺胞の血液の循環が悪くなることで毛細血管の圧力が上昇し、血管から血液中の水分が漏れ出し、肺に溜まる病気である。そして、肺に溜まった水分が酸素を取り込む妨げとなり、呼吸困難を引き起こす。通常、肺水腫になる要因は「心臓疾患」や「肝臓・腎臓の機能不全」「肺炎」などの内臓疾患により、血管の圧力が上昇し、毛細血管から水分が漏れ出すことで発症する。しかし2人には精密検査の結果から内臓の疾患は見られなかった。では、2人が肺水腫になった原因は一体何なのか?
検証を行った結果、その原因が突き止められた。それは防水スプレーの吸引によるものであった。防水スプレーの吸引による事故に詳しい県南病院の田中淳介医師によると防水スプレーに含まれるフッ素樹脂を吸引したときに肺水腫を発症することがあるという。 フッ素樹脂はスプレーを噴霧した際、非常に小さい粒子となり出る。そして、その粒子が10ミクロン前後の場合、肺の末端にある肺胞にまで入り込んでしまう。肺胞に入り込んだフッ素樹脂は、肺胞のガス交換を阻害し、正常な機能を失わせる。すると、肺胞はしぼんでしまい、血液循環をすることができなくなってしまう。するとその他の毛細血管の圧力が上昇してしまい、血液中の水分が漏れ出すことになる。そして肺水腫になるのだ。この時、肺胞に漏れ出した水は徐々に溜まっていくため、呼吸困難などの症状は数時間後に現れることがあるという。
そして、2人もスキー場に向かう車の中で防水スプレーを使用していたことが判明した。このような吸引事故を防ぐため、防水スプレーの各製造元は缶の裏側に「屋外での使用」を表記している。注意書きに従わず屋内で使用し、事故を起こす例が多発したのだ。 ところが、2人は車内で防水スプレーを使用した際に、その成分を吸わないよう十分に窓を開け換気を行っていたという。それにもかかわらず肺水腫になってしまった。それはどうしてなのか?
実は十分な換気を行っていても、屋内や車内でスプレーを使用した場合、対流が起きることで、フッ素樹脂はすぐに外に出て行かないことがある。そしてその間、フッ素樹脂を吸い続けてしまい、肺水腫を引き起こしたと考えられるのだ。これらの事故に詳しい東京都衛生研究所の森謙一郎研究員によれば、注意書きに従わない誤った使用により、死亡事故まで起こっているというのだ。 そして、日本中毒情報センターによると防水スプレーの吸引事故は1992年から1994年の3年間に届け出があった事故だけでも256件に上るとの報告もある。実は、これらの事故のほとんどが屋内や車内でも『換気をすれば大丈夫だ』と思い込んだために起こった事故というのだ。そこで、当時の厚生省は1994年、防水スプレーの吸引事故を防ぐため2つの改善を各製造メーカーに指導した。
?@ フッ素樹脂が肺胞に入りにくくするため、その粒子を大きくする
?A 「注意:必ず屋外で使用・吸い込むと有害」という文章を目立つように表記する。
その結果2000年の事故件数は17件となり、改善前と比べて15分の1へと大幅に減少した。しかし、防水スプレーの吸引事故が現在0になったわけではない。防水スプレーに限らず、このような吸引事故を防ぐためには使用者が缶に表記された注意書きを十分に理解し、それに従って正しい使い方を守ることが最も重要なのである。防水スプレーは決して危険なものではない。 
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