財政破綻、病院消滅の夕張で老人が元気な理由
心疾患と肺炎の死亡率が大きく低下
2019(令和元)年12月16日(月) 9:00
‡2020(令和二)年01月03日(金)号『PRESIDENT』
https://president.jp/articles/-/31439
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┃ 『私は見た!昭和の超怪物』 ┃
┃ 若木怪力法の秘密 ┃
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1989(平成元)年07月01日(土) 初版印刷
1989(平成元)年07月07日(金) 初版発行
帯言葉 ⇒ ●鬼才 黒崎健時vs●怪力法 若木竹丸
¥1545 伝説の超人・若木竹丸の秘密を明かした黒崎流人間改造論
著者/黒崎健時 発行/スポーツライフ社
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┃ 若木竹丸 ┃ 1911(明治44)年01月20日(金) 生誕
┗━━━━━━┛†2000(平成12)年01月03日(月) 逝去
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https://ja.wikipedia.org/wiki/若木竹丸
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怪力法と若木竹丸<その1>
1975(昭和50)年09月号『月刊ボディビルディング』
2018(平成30)年06月18日(月) 掲載日
国立競技場トレーニング・センター主任 矢野雅知
~ボディビルディングの祖~
ボディビル界で名をなした人物は少なくない。だが,歴史を作った人物となると数少ない。
近代ボディビルディングの先駆をなすドイツのユーゼン・サンドウ。力感あふれる崇高なポージングで一時代を築いたジョン・カール・グリメック。そして,ボディビル界に華麗なる足跡を残し,今なおさん然たる栄光を浴び続けるスター,スティーブ・リーブスがいる。
彼らが世界のボディビルディングの歴史を作ったのであるなら,わが国のボディビル界の歴史を作った先駆者に若木竹丸氏がいる。
若木竹丸。現在65歳。476ページの大著「怪力法並に肉体改造・体力増進法」の著者として,また,比類ない怪力と逞しい肉体所有者として,全国に鳴り響いたのが戦前であった。
当時の力技の世界記録をことごとく打ち破ったその肉体は,驚くなかれ,身長160cmたらず,体重も65kgほどしかなかったのである。その体格で,ロシヤのライオンと謳われたジョージ・ハッケンシュミットやアーサー・サクソンらの巨人と互格の記録を打ちたてたのである。身長から推した記録では世界的にみても氏の右に出る者はいない。
若木氏は現在,文京区に隠居している。ボディビル界の第一線は退いてはいるが,「怪力法」は戦後になって開花したといえよう。数々のスポーツ分野でヒーローが生み出され,わが国初の肉体改造書の使命は見事に果たされている。
~若木氏の上腕~
若木氏については,いまさら言をまたないほど多数紹介されているのだが私は私なりの若木竹丸氏の印象を述べてみたいと思う。
私が若木氏を訪問して,とおされた部屋には,うず高く書物が積み重ねられていた。書物に囲まれた隠居部屋にドッシリと腰をおろす若木氏は,依然としてカクシャクとしている。するどい眼光からは気迫が伝わってくる。猛烈な修練を生んだ精神力が,なお耳順(60歳)を越えた今日にも,強烈な迫力を示している。太い血管の走る逞しい前腕は,腕角力で無敵を誇った往年をしのばせる。
書物の前に置かれている手製のバーベルは,ほとんど使われていないというのに,全盛期に屈曲囲50cmを越えたといわれる上腕は,今なおコールドで40cm近くのサイズを有している。
普通のビルダーならトレーニングを継続していないと,またたく間に筋肉はしぼんでしまい,もとの貧相な腕にもどってしまう。だいたい上腕囲40cmの大台を維持するには,中途半端なことでは出来るものではない。トレーニングを中止すると,ガクンともとのレベルに落ち込んでしまい,そしてサイズが一定するのが普通である。
しかし若木氏は,さしたるトレーニングを行わずに,およそ40cm近くの上腕を保っている。しかも65歳。これは長期にわたる激しいトレーニングのたまものであろうか。そして,それは全盛期,50cm以上を誇っていたという腕であったればこそ,トレーニングを止めても,この40cm近くを維持することを可能にしているのであろうか。
果たして現役ビルダーの何人が,60歳を越えてもなおかつ,それだけのサイズを保つことが出来るだろうか。ほとんどいないのではないか。現役時代のみならず,数十年の長きにわたって強靭な肉体を示すことこそ,歴史を作った人物の名に恥じない,大いなる業績である,と私は思う。
~若木氏と宮本武蔵~
若木氏の庵には2枚の障子がある。そして,それぞれに違った見事な水墨画が描かれている。一枚には孤虎が今まさに天に向って猛然と襲いかからんとする図であり,その雄々しい躍動的な画とは対称的に,もう一方には,沈静な趣きの吉祥天女の神々しい静的な図が描かれている。ともに若木氏の筆によるものである。
常人の描ける図でないことは,私の素人眼にも一瞥して解る。尋常一様の画ではない。見事である。
この書画を観たとき,私は宮本武蔵を連想した。
武蔵がある藩の家老に招かれたときのことである。部屋にとおした武蔵を故意に長い時間待たせた。そして,となりの部屋で,腕のたつ剣士に武蔵の隙をうかがわせた。つまり武蔵の器量を試したのである。しかし,武蔵は,微動だにせずただじっとそこに坐っているだけだったが,ついに打ち込むことすらできなかった。
やがて武蔵は,障子に水墨画を描いて,ゆうゆう立ち去ったという。そのとき武蔵が残した画は,若木氏が障子に描いた2枚の画と同じように,静かで,それでいて強い気迫を感じさせるものであった……と,私は空想した。
その気迫を生むものは,生命を賭した数々の体験であって,それなしには表わすことは不可能ではないだろうか。武蔵は30歳頃までに60余度の真剣勝負に生死を賭けており,若木氏もまた,その青年時代には強い義侠心から,命がけの場に幾度も自ら踏み込んでいるという。だから,自称芸術家の青白いインテリ青年などでは,とうてい到達することのできない画境を示しているのでは……と思える。
武蔵の名が高いのは,剣のみでなくて,諸芸にその才能をみせたことによるのを見逃せない。
武蔵えがくところの「故木鳴鵙図」は重要美術品になっている。それは剣を通じて達観した禅の境地を如実に示している。さらに,すさまじいまでの剣気の現われている木像など,芸術的にも高く評価されており,まさに他の追随を許さぬものである。しかし武蔵は,ついに「野におけるレンゲ草」であった。自己の強烈な個性が封建社会の組織の構成員になることをいさぎよしとせず,熊本の草庵でその生涯を終えた。
作家の司馬遼太郎氏は述べている。「明治以前で平易達意の名文家は,歎異抄の著者と,連如上人と,武蔵の五輪書だけであろう」と。
つまり,論理性が高く,文飾を排しきびしい用語を用い,しかも読みやすい五輪書が,兵法の極意書として有名であるなら,若木氏の「怪力法」もまた,肉体鍛練法の極意書として著名である。ともに並みはずれた技量をもち高名ながらその道での第一線にたっての華々しい地位にはつかなかった。武蔵は「独行道」を座右の銘とするほど「独」に徹していた。若木氏もまた,常に「独」で行動した人である。若木氏と宮本武蔵は,どこか似てないだろうか。武蔵が性欲をも抑制して,剣の修業に没頭したように,若木氏もまたその青春の若いエネルギーのすべてをバーベルに打ち込んだ。自己に対して必要以上に厳しくすることを旨としたのである。この2人に共通点はないだろうか。
武蔵は剣のみでなく,禅を通して書画その他にたぐい稀な才能を示したことにより,一道に秀でるものはまた,すべての道にすぐれていることを身をもって示した。すぐれた武道家は,すぐれた芸術家でもある。その意味でも,若木氏は自ら求めずとも,宮本武蔵の映像を彷彿とさせる人物に想われてしたかがない。
【我が国ボディビル界の先駆者,若き日の若木竹丸氏】
~怪カ法と大山倍達~
空手の大山倍達氏は述べている。空手に必要な要素は,まず第一に「力」である。次いで「スピード」であり,三番目に「技術」,つまり技であるという。世界のあらゆる武道家,プロレスラーをことごとく打ち負かしてきた大山氏が,身をもって体験した結果がこれである。
力もワザのうちなのである。いかに技がすぐれていても,筋力,スピードのあるものには立ち打ち出来ない。だから映画ならいざしらず,あのブルース・リーは60余kg程度の体重では,実戦の場において,スピードと技だけでは限界があるだろうという。
現在,空手の世界的な選手になると体重も100kgを越える巨体ぞろいなのである。技なき巨体なら,スピードと技で対抗出来るであろう。しかし,その巨体が技を身につけたときはまるで違うのである。
つまり,どのスポーツにも言えることであるのだが,「技術が同等ならば,体力のある方が優る」という言葉が当然の結果として導き出される。そうすると,武道家はまず筋力,パワーを高めなくてはならないといえるであろう。そのためには,ウェイト・トレーニングが最上の手段である。だから大山氏もその修練のためにバーベル運動を重要視していた。ボディビルディングを実践したことによって,大山氏の1m75cmほどの身長でも,巨体のプロレスラーをねじ伏せることが出来たといえるであろう。
そして,そのトレーニングは「怪力法」によって行なわれたのである。いわば一冊の「怪力法」が,世界のマス・オオヤマを形成したともいえるのである。事実,大山氏は「もし私がバーベルによるトレーニングをして体力を作っていなかったならば,世界を舞台にして活躍することはなかっただろう」という意味のことを述べている。そして,弟子にはウェイト・トレーニングを大いに奨励しているという。
以上でわかるように,格技においては筋力・パワーはことに重要である。古い習慣をなかなか破りにくい角力界で,本格的にウェイト・トレーニングを採用するなら,さらにレベルはあがるであろう。輪島が右手一本の強い力で横綱までのし上ったのである。幕下で伸び悩む力士が,本格的なウェイト・トレーニングでパワーを高めればよいのにといつも思う。
【若木氏の著わした「怪カ法並に肉体改造・体力増進法」と内容の一部】
~怪力法と木村政彦~
高い体力は技術をカバーすることが出来る事実をもっと知る必要があろう。
若木氏はその全盛期に,柔道の経験もないのに,2・3段の黒帯を怪力でもってねじ倒したという。それも,腕力だけで相手をふり回すことが出来たのである。相手が四段の柔道家になると,負けることもあったという。技の修練をしてないので,四段ぐらいになるとパワーだけでは通じない面もあったのだろう。ただ,テクニックなしに四段の柔道家とわたりあえたというのも,格技にはパワーが絶対的に必要であるといえることになろう。もしも若木氏にテクニックが身についていれば,素晴らしい強さを見せたことは充分に想像出来るからである。
それを証明した柔道家がいる。あの木村政彦氏である。
木村氏の強さは異常であった。日本柔道選手権に12年間連続優勝。練習の時でさえ負けたことがなかった。膝をつくのが,せいぜい年に1度ぐらいしかなかったという。
私の知人で柔道家がいる。彼が若い頃に木村氏と立ち合ったことがある。そのときは,立っていられなかったそうだ。立ち上がると同時に投げとばされるという具合いであったらしい。とにかく足払いをかけられただけで,身体が一回転してしまうほどシャープな技をみせたという。
元プロレスラーの遠藤幸吉氏も柔道家として著名であったが,木村氏にかかっては問題にされなかった。「木村の前に木村なし,木村の後に木村なし」とまで言われた氏は,まさに不世出の柔道家と言えよう。しかし,その体格は1m72cmの身長で,体重も90kgに満たなかったのである。この程度の体格でこれだけの強さをみせたのである。そこにはたゆまざる努力があったことは言うまでもなかろう。
ともかくその修練はすさまじかったという。朝から晩まで,柔道の立ち合い稽古を行い,それから銭湯に行くときは,わざわざ遠くの方まで鉄げたをはいて,しかもうさぎ飛びで行ったという。無敗のまま,12年間も柔道日本ーとして君臨したのである。そのためには,人一倍の筋力・パワー作りに励んだのである。
やはり「怪力法」をもとにバーベルでトレーニングをしていた。木村氏は今だにバーベルで,プレスを何十回とやるそうである。また,両腕を前方に伸ばして,その上に50kgほどのバーベルをのせる。そして両腕を上げたり下げたりして,バーベルを前後にころがすという肩のトレーニングをしていると聞いている。
柔道日本はオリンピックや世界選手権で惨敗している。木村氏は,以前からへーシンクなどは筋力・パワー作りをしているのだから,我が国の柔道家も,もっとウェイト・トレーニングをしなくてはいけないと訴えていた。しかし,講道館のウェイト・トレーニング場は,もっばら外人選手が使用しているのが現状である。案の定,東京オリンピックでへーシンクに敗れ,ミュンへンでは,ウェイト・トレーニングの実践者として名高いルスカにまたしても敗れてしまった。木村氏のそばに「怪力法」があったことを,現在の柔道界の人々に改めて認識していただきたいと思う。
~カとビルダー~
若木氏が「怪力法」を世に送ったとき,それはボディビルディングの書であったわけである。だが,題名の示すように,肉体改造されたことは,同時に筋力・パワーも当然高まっていなくてはならない。ボディビルディングの実践者で「力」のないものは,真のビルダーではない,と若木氏は強調する。とくに僧帽筋や腰の発達が重要であるという。
一般にビルダーの体形は,上体が逆三角形になっているのを良しとする。だからといって極端に細い腰は,全身の発揮する筋力が小さくなる。だから(ある程度)腰は大きくなくてはならないと言う。それでは逆三角形の上体がくずれて,ビルダーのプロポーションにマイナスとなってしまうのではないのか,と疑問をぶつけると,「だから,それ以上に上体を発達させればよいのだ」と,軽くいなされた。
若木氏の全盛期には,ウェストは1m近くあったそうだが,それでもなおかつ大きな胸囲の発達を示していたので,逆三角形の上体を誇っており,リラックスしても,両腕が横に張り出していたという。だから若木氏は,力と美の共存するボディビルディングを主張されるのである。
~若木氏と腕角カ~
今,話題の腕角力では,若木氏は抜群の強さを発揮していた。当時の腕角力チャンピオンが,若木氏とまともにやっては相手にならないので,若木氏は相手の手首を持って行なったという。それでも軽くあしらうことが出来たという。チャンピオンですらそれであるから,他の選手は手首に2本の指をひっかけるだけで行なったという。
とくに,若木氏は瞬発力がズバ抜けて強かったようである。腕角力ではいつも一瞬のうちに相手をねじ伏せたという。相手の方は,力を入れた感じがしないほどであったという。これほどまでになるにはきびしいトレーニングを要したことは言うまでもないことなのだが,その真骨頂が私に示された。
~日常生活とトレーニング~
私が部屋の真ん中に,小さいテープルを移動しようとなにげなく持ち上げると,「それじゃだめだ。こうして持つのだ」と,そのテーブルを両手の親指と人差指の2本の指で持ち上げて,移動した。「どんなささいなことでも,たえず自分を鍛えるようにしむけるのだ。いついかなるときでも,物を持つときは最も自分にとってきついような持ち方をしなくてはならない……」
私は今さらながらその怪力を作り上げた背景に脱帽せざるをえなかった。日常生活ですらトレーニングの場とする若木氏に,畏敬の念を強く抱いたのである。
やはり,怪力・若木竹丸は後世に語り継がれる人物の一人であろう。
月刊ボディビルディング1975年9月号
http://physiqueonline.jp/specialist/page3322.html
怪力法と若木竹丸〈その4〉
1975(昭和50)年12月号『月刊ボディビルディング』
2018(平成30)年05月26日(土) 掲載日
国立競技場トレーニング・センター主任 矢野 雅知
『怪力法』の紹介を続けてゆこう。
~著者の雑記帖~
「官公使の役人諸賢は職務上或る程度の怒りを必要とする?為に彼等は自己の健康を損ねること甚し、故に短命者が多いと云う。気の毒なことだ」
若木氏は健康の元である笑いを知らねばならないと云う。すると怒り狂って激突する全学連や機動隊は、短命者同志の闘争とも云えよう。気の毒なことである。
「美人は自尊心と。そして亭主を如何にして尻の下に敷く可きかを常に考えねばならぬ。ために心から楽しく笑う事もない。故に彼等は短命だ」
名言である。美事な三段論法といわねばなるまい。美人は例外なく自意識過剰であるから、たえずまわりの男性の眼を意識しており、「オホホ!」と口もとに手をやって笑おうと努力している。楽しくて、心から笑いたくともグッとこらえて軽くうなづくにとどめている。「故に短命」なのであるという若木氏は、美しすぎるが故に命短かしの佳人薄命論に異をとなえるのであろうか。自尊心強きが故に命短かしとはたしかに考えられる。
これは逆説的にいうと、自尊心はおろか恥や外聞もかなぐり捨てて、高らかに笑いころげる女性は健康であって長命であることになる。さらに、「長生きする婦人に恐らく美人は居ない」とスルドイ意見を若木氏は述べている。これが主婦連のオバチャンの目にとまっていたら、ナグリ込みをかけられるところだろう。
「健全なる身体に健全なる精神が宿る。実に千古の名言ならん……中略……然るに不健康者は健全なる精神を鍛えんとしてもまず十中、八九不可能だ。即ち健全なる精神を把握する事の出来るのは、けだし健康者に与えられたる所の特典なり」
まさにそのとおり、説明の余地はあるまい。
「進化論の開祖ダーウィンが、西洋人の面貌、表情、毛髪、皮膚等が東洋人種に比し猿類に類似せる点が多いと云うことを発見した。こんなところからみても我々東洋人はより進化的で文化人でなくてはならない。私は東洋人、否、日本人に生れた事が何よりも幸福だった事を感謝して居る。……日本人にはより以上の美点があるのを忘れて他を羨望する必要は無いと思う。大いに我々の肉体にも美を見出し、日本美を讃美すべきだと思う」
このようにある医学士が逃べたことに対して、西洋崇拝者ではないと称する若木氏は「東洋人より西洋人の方が猿に近いと云ったからとて、何も喜ぶことはあるまい。東洋人が神に近いわけでもなかろうし、そんな事を考えて喜んでいる間に学問なり肉体運動なりでもしたまえ」と一喝している。また、「如何なる鉄も鍛えなければ名刀とならざるが如く。我々の体駆は誰が何と云はふとたしかに西洋人の体駆・肉体より劣って居る。劣っている所は劣って居るとしても何も我田引水、我々日本人の肉体から無理矢理美を見出さんと努力する必要はない。故に彼に一日の長あらば我等はまず其の美点を取って喜んで自家薬籠中の物とせねばならぬ」と述べており、愛国精神の強い若木氏ではあるが、当時の実状を冷静に観察していることが解る。
「若しかりに各界に於ける人々の腕角力リーグ戦を行はせたならば、さだめしこんな結果になるだろう? 以下その強弱の順序。(現在、著者が全日本腕角力選手権を持って居るがここでは省く)
1 職業的腕角力選手
2 職業的力持(重量挙げを行ふ力持力士)
3 柔道家(特に最も強い五段、六段)。重量挙選手(アマチュア)。機械体操選手。
4 職業相撲力士、以下略
まず大体こうなるであろう」
これでいくとわれわれボディビルダーは3の力持に入るのであろうか。しかし、テレビの「勝ち抜き腕相撲」で勝ち抜いたのはすべてビルダーであることを考えれば、1に入ってもおかしくはないだろう。
「日本の映画俳優(男優)は男のファンを余り持たぬ様だ。其は彼等の肉体が女性的に近く、筋肉微弱のため、男性の面影が不足の結果ではなかろうか」
たしかにそうであろう。ある女性がスティーブ・リーブスのへラクレス映画をみて、「あれを観たら日本の男なんてバカバカしくなるワ」と言っていた。もっとも、われら男性にいわせるとマリリン・モンローをみると「日本の女なんてバカバカしくなる」といえるのだが……。
それはともかくとして最近の邦画アクションスターも肉体改造に目覚めて、さかんにバーベルで体を鍛えているが、スクリーンに出てくる彼らの肉体はビルダーの眼にはまだまだ貧弱に映ることであろう。ましてや、ヒョロヒョロのテレビタレントが女学生を熱狂させて失神させるにいたっては噴飯ものであることと思う。
ブルース・リーがさわがれたのも、チャールズ・ブロンソンの人気があるのも、その強靭な肉体にある。日本の芸能界にも、一日も早く本格的なボディビルダーが出現して女学生を失神させてほしいと思っている。
「南無妙法蓮華経、ドンツク、ドンツク、ドンドンツク……実に賑やかな、否、悪く言へば騒がしい教へだ。のみならず新婚夫婦の差し向ひなどには余り好感を持たれなさそうな宗教だが日蓮宗なるものは総ゆる宗教の持たぬ有益な長所を持って居ると考へた。おかしな組合せだが、宗教と体育=即ち日蓮宗。それはあの太鼓を打つために知らず知らず不健康者も健康に導びくと云ふ優れた美点を持つものである事を知った」
なかなか面白い見解である。若木氏の眼には、あらゆる事物が体育と結びついてとらえられていたことが推察されるところである。
「妻を持ったがために弱くなった、力が無くなったとはよく言はれる事だが。然し妻を持っても弱くならない人もある。……要するに一般の人間は妻を持った当初、肉体鍛練など忘却し、只生理的煩悩ばかりを発達させる。それでは如何に厳健な肉体の所有者でも弱くなるのは当然である。……要するに妻を持っても其れ丈の肉体鍛練を怠たらなければ決して弱くなるものではない」
ムズカシイ問題であるが、また最も興味をひく問題でもあろう。新婚ビルダーはとかくトレーニングを休みがちだが、ヤセ細って笑い者にされないために鍛練を続けてゆかなくてはならない。「身体の鍛練を怠ったならば智徳も子孫に伝へる事は出来まい」と氏が述べているように、子孫繁栄のため、お国のために強くならなくてはいけない。妻をもってもなお壮健でなくてはならない。そのためには、謝国権先生に相談するよりは怪力法で修業していくしかないのである。
~各種運動法~
「さー初めませう(*特大文字を使用)自転車チューブ運動法以外の運動は、出来るものから初めませう。少なくとも三十分以上努力しませう。そして一年間は継続しなければなりません」
いよいよ怪力法の本論に突入である。自転車チューブ運動法から初まり、椅子式運動法、一拳二人体育法、個人徒手体育法、健康維持軽運動、自動車チューブ運動法と続いていく。
◇自転車チューブ運動法◇
十三法まで紹介されている。紙面の都合で略。
◇椅子式運動法◇
<第一法> [写真1]のように3台の椅子の上に両手と両足をそれぞれおいて腕立て伏せをする。
<第二法> 両足の位置をさらに高くして負荷を大きくする。
<第三法> 一方の椅子に頭部を、他方の椅子に両足を載せ、上向きに寝て全身を水平に保って胸上に腕を組む。
<第四法> 2台の椅子を用いてディップスを行う。「比の運動法は、著者創案椅子式運動法中最も推獎出来得るものにして、肉体鍛練、体力増進法の白眉」「もし諸君に比の運動法を一日百回以上行ふ努力が有れば、諸君はわずか一年の後に於て、胸囲五寸以上の発達をみるであろう」
<第五法> 椅子に手を置いてリバース・プッシュ・アップを行う。
【写真1】
◇一?二人体育法◇
「著者会心の作」といっただけあって怪力法の独特の運動法が紹介されている。十二法あるがその中の面白いものをひろってみよう。
<デッド・リフト運動>
[写真2]のようにパートナーを床から持ち上げる運動。
<プッシュ・アップ運動>
[写真3]パートナーを背中に載せて腕立て伏せを行う。「全身を発達させ特に双腕の大力を養ふに妙」
<スクワット運動>
[写真4]のような姿勢でスクワットを行なう。
<フロアー・プレス運動>
[写真5]のように人を載せた板をプレスする運動。
<ワンハンド・プッシュ運動>
[写真6]のように頭(又は首)に片手をかけて、相手を押し上げる運動。
【写真2】
【写真3】
【写真4】
【写真5】
【写真6】
◇個人徒手体育法◇
これもピックアップした種目を紹介するにとどめる。
<片腕立て伏せ>
[写真7]のように片手で腕立て伏せを行う。「徒手運動法中最も腕力を必要とする運動法にして、一般健康者の優に二倍三倍の腕力を以てしても容易に出来ざる所の運動法なり。即ち自己の体重の三分の二を片手で差すのと同じである。著者は多年の習練により比の運動法を二本の指で容易に数十回行ふ」
<変形腕立て伏せ>
[写真8]のように手のヒラを後方に向けて行なう。「上体は出来るだけ後方へそらし目は前方を見ず、天の一角を見よ」「立派な姿勢を作る事に於て妙」
<倒立運動>
頭立とすべきかもしれない。壁に両足をつけて、頭だけを床につけて立つ運動。
【写真7】
【写真8】
◇健康維持軽運動◇
七法まで徒手運動を紹介している。略す。
◇自動車チューブ運動法◇
「著者は特に比の一偏を柔道家、学生相撲、ラグビー選手、レスリング選手、アマチュア重量挙選手等々男性的競技者諸君のために送る」
一例として第三法を紹介しよう。
自動車チューブ2本を棒に差込んでそれぞれ両足裏にひっかけてスクワットを行う。「全身強靭となり特に下半身の発達著し」
◇腕角力?若木式腕角力必勝法?◇
「諸君のために総ゆる角度から見たる腕角力法(即ち練習法、必勝法、四十八手等々)を多数挿入するつもりでいたが、大日本腕角力協会会長山本哲氏が腕角力の著書を著はす事となったので氏の為に四十八手は掲載せぬ事にした。されどこの短かい文章、説明、図解の中にあらゆる腕角力法が含まれていると云ふ事を知って載きたい」
若木氏が朝日新聞社後援の腕角力大会で優勝したのは「著者考案の腕角力練習器[写真9]による」という。「最初は引上げる重量もせいぜい十貫目そこそこであったが努力は恐しい。十ケ月後には優に三十五貫(約百三十kg)を楽々引上げられるようになった……今後、如何なる腕角力練習器が出現するとも、比の器具に勝る必勝法練習器は無し」。
この器具を作っていま話題の「勝ち抜き腕相撲」に挑戦してはいかがであろう。100kgで行えるようになればヨーロッパ一周旅行ができる、と思えるのだがどうだろうか。
つぎに、幕内力士と腕角力選手と腕角力では何れが勝る?ということについて、「一般の大衆は角力取の力を過大に見過ぎて居る。腕角力に於てもそうだ。仮に著者が腕角力選手を引率して幕内力士十人と腕角力の試合をするならば恐らく十対零か八対二の割で腕角力選手の勝となる」。
よく引き合いに出される角力取りであるが、ここでも若木氏のいいサカナにされている。
【写真9】腕角力練習器
◇自転車の坂登り◇
「日常自転車を使用する人、或は自家に自転車を有する人は必ず附近の坂登りを励行なさい……著者の如きは自転車で外出の時は、必ず平坦な道を行かずに附近に坂は無いかと、坂許り目的に飛出す」
若木氏は自転車による坂登りを重要な脚部運動法としていると述べているが、この坂登りはアイソキネテックスな運動形態になるので、ひじょうに効果的なものである。スティーブ・リーブスやフランク・ゼーン、あるいはケン・ウォーラーなどのように自転車による脚部鍛練をしたビルダーも多いベスト・レッグ賞に輝く武本蒼岳選手もこの種目の愛好家で知られている。もっと見直されてもよい運動法であろう。
◇鉄?鈴運動法を初めるに就て◇
「如何に美事な鉄?鈴によるも、又貧相なセメント?鈴によるも、そこに何等の差異なき事を知らねばならぬのみならず、現在鉄は我が国に於ける必要欠くべからざるもの、即ち国防上の最大武器となるものなれば、其の点より見ても我々は国家の一員として斯くの如き鉄の使用は互いに禁じなければならぬ」。
このように述べてから(セメント?鈴の製法)をことこまかに図解で示している。
◇人世最高の芸術◇
「人世最高の芸術は肉体美である。しかも健康の肉体美である。見よ、隆隆ともりあがる筋肉、不動のクビと希望に張りきった胸、ここにこそ健全な精神がある。讃むべきかな健康、愛づべきかな健康美」
怪力法はいく度もいく度も高らかに肉体美をうたいあげている。すなわち強い肉体を主張し、尊重しつづけている。こうして当時の人々が目にしたことのないような「独逸最大なる誇り」ユーゼン・サンドウの写真を載せているのである。
それは例によって全面裸体写真である。遠くギリシャの肉体美観に共鳴するかのようである。肉体もエロスも美しいものである。この美しいものは不自然に隠すものではない。もっと人間的で自然な形で表現すべきであるという思想があるのであろう。若木氏もまた、各運動法を紹介するにあたり、フンドシ姿で行なっている。サンドウなど欧米の力豪が、古代ギリシャ思想を継承しているのを現わしているのならば、若木氏のフンドシは日本古来の雄々しい万葉時代の流れを自然に示しているものといえよう。恐らくフンドシ姿を載せた体育書は他に類をみないであろう。ここに怪力法が怪力法らしい特異な面をもつ、男性的で人間的な思想を感じさせるところが示されているといえよう。
こうして怪力法はいよいよ核心に入っていく。つまり「さて諸君、愈々待望の鉄?鈴運動法を初めませう」ということになるのである。
月刊ボディビルディング1975年12月号
http://physiqueonline.jp/specialist/page3372.html
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┃ 芸陽バス株式会社 ┃
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‡1931(昭和六)年01月03日(土) 設立
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B8%E9%99%BD%E3%83%90%E3%82%B9
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┃ ひろしまドリミネーション2019 ┃
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1 目的 広島の冬の風物詩であるライトアップを、平和大通りを中心に中心部商店街や商業施設などの市内中心部一帯で展開することにより、市民や観光客が広島の夜の街を散策して楽しめる魅力ある広島の冬の賑わいを創出する。
2 主催【ひろしまライトアップ事業実行委員会】
広島市中央部商店街振興組合連合会、本通商店街振興組合、金座街商店街振興組合、並木通り商店街振興組合、
中の棚商店街振興組合、胡町商店街振興組合、中央通商店街振興組合、広島国際通商業振興会、
広島県銀行協会、中国電力(株)、広島商工会議所、中国新聞社、広島市、
広島市観光ホテル旅館組合、 広島観光コンベンションビューロー、
3 後援
NHK広島放送局、中国放送、広島テレビ、広島ホームテレビ、テレビ新広島、
広島エフエム放送、FMちゅーピー 76.6MHz、ちゅピCOMふれあい、ちゅピCOMひろしま
4 内容
(1)展開方針「おとぎの国」をテーマに、平和大通りなどの市内中心部で、約140万球の光でライトアップを展開する。
(2)開催期間等
†開催期間 令和元年11月15日(金)~令和2年1月3日(金)
点灯時間 17時30分~22時30分
(3)実施エリア
ア 平和大通り南北緑地帯(平和大橋東詰め~田中町交差点 )
イ 並木通り・金座街・中央通・本通・中の棚の各商店街
ウ アリスガーデン・東新天地公共広場・元安川左岸・京橋川右岸等の公共空間
エ 基町クレド・紙屋町シャレオ、白島キューガーデン、広島県立総合体育館
オ 広島駅周辺の施設等
(4)オープニングイベント
・開 催 日 令和元年11月15日(金)
・内 容
【パレード】
(時間)17時00分~
(場所)本通りアーケード(木定楽器店前~アリスガーデン)
(内容)広島観光親善大使、広島市消防音楽隊による本通りパレード
【オープニングセレモニー】
(時間)17時50分~
(場所)平和大通り緑地帯(広島クリスタルプラザ前)
(内容)点灯式、ミニコンサート等
http://www.dreamination.com/gaiyou.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/ひろしまドリミネーション
年末年始のJR利用客大幅減 帰省や観光旅行の自粛広がる
2021(令和三)年01月09日(土) 12:20 掲載 地域 生活 政治・経済
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で帰省や観光旅行の自粛が広がり、年末年始の交通機関の利用客は大幅に減少したことがわかりました。
JR西日本広島支社によりますと、去年
2020(令和二)年12月25日(金)から今月
2021(令和三)年1月5日(火)までの12日間に新幹線を利用した人は、広島~岡山間でおよそ48万1000人と前の年に比べ70%減少しました。下りのピークは先月
2020(令和二)年12月26日(土)の3万人、上りのピークは今月
‡2021(令和三)年1月3日(日)の3万5000人で、年末年始としては過去最低を記録しました。またこの期間中、近距離券の発売件数は、広島駅で11万2600件と前の年に比べ62%減少していて、年末年始の人出は例年と比べて大幅に減ったということです。
https://www.tss-tv.co.jp/tssnews/000008382.html
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┃ コロナ NEWS 2020 ┃
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思いつきで数百億円「どうせうやむやに」の情けなさ
2020(令和二)年06月03日(水) JBpress 08:00 勢古 浩爾:評論家、エッセイスト
写真◆JBpress 提供 写真:つのだよしお/アフロ
わたしは埼玉県のある町に住んでいる。10万円の「特別定額給付金」の申請用紙は5月下旬に来たが、
2020(令和二)年06月01日(月)現在、まだ「アベノマスク」は到着していない。
■一国の総理が考えたあげくの政策なのか ⇒「アベノマスク」は別に待ちわびているわけではないからそれはいいのだが、
2020(令和二)年04月01日(水)安倍首相が布マスクを2枚、全世帯に送ると得意顔で発表したとき、これが一国の総理が考えたあげくの政策なのかと、わたしは唖然とした。マスクが店から払底し、少しでも入荷すると即、人々が殺到するといった状態だったとはいえ、マスク2枚というケチくささに、心が萎えるほど情けなかったのである。そんなことよりも、もっと驚いたことはその費用が220億円かかると知ったことである。「正気か?」と思った。費用対効果のこのバカげたギャップ! 全国民のだれもが「まったくの無駄遣い」と思ったはずである。いったい全体、どこの愚か者がこんなことを考えたのだ? 行政にかぎらず、会社や組織のどんな政策決定にも、かならず最初にいいだした人間がいる。それに同意・反発・修正があるのがふつうだが、阿諛追従で無審査のまま決定ということもないわけではない。「アベノマスク」を最初にいいだしたのは、今やなにやかにやで有名になった官邸官僚の佐伯耕三首相秘書官(44)のようである。2017年に松本人志ら「ワイドナショー」のメンバーと安倍首相の食事会を設定したり、今度のコロナ自粛の際には、星野源の動画にのっかって首相の優雅な生活をアップしたのも佐伯氏だとされている。「おまえはルイ14世か」とネット上でボコボコに叩かれた。佐伯氏は灘高から東大法学部、経産省から首相秘書官とエリートコースをまっしぐらだが、余計なことをしてはそのことごとくが世間感覚とずれまくっていて、阿呆ボンぶりを露呈しているのだ。その佐伯氏が、安倍首相に「全国民に布マスクを配れば不安はパッと消えますよ」といったというのだ。この提案に、それまで指導者能力不足や政策決定の遅さを指摘されて、不人気にクサクサしていた、これまたおなじ世間知らずの安倍首相が「それいいな、よし、やろう」といったかどうかは知らないが、飛びついて応諾した。そんな思いつきひとつで、数百億円の金が、まるで子供に小遣いを与えるような気楽さで出費されたのである。総費用の計算は下っ端にやらせたのだろう。発注先の選定はどうしたのか。
■自分の懐は一円も傷んでいないから ⇒ この「アベノマスク」は、
2020(令和二)年04月07日(火)に「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」で閣議決定したとはいえ、ほとんど秘書官と総理の二人だけで決まった感がある。閣議決定は満場一致が原則だから一人の反対もなかったのだろう。しかも費用は220憶円から一気に499憶円になったと報じられ、ふざけるなと思ったが、最終的には466億円にきまった。しかしその後も、発注先を明らかにするかどうかで揉め、配布されはじめたあとも、虫、髪の毛、カビなどの汚れがあり、すべて回収。再度やりなおして、検品作業にまた8億円かかるという。8億円などまるで8000円くらいの感覚で、税金をまあ湯水のごとく使っているのだ
2020(令和二)年06月01日(月)、菅官房長官はマスクの本当の契約額は260億円と発表した。なんなのだ、この数字のふらつきは?あれだけ圧倒的な品不足だったマスクも、いまではいろんな店の前でマスクが売られるようになり、値崩れがおきている状態である(無料配布も出た)。安倍首相は「アベノマスク」をひとり着けつづけて宣伝につとめているが、もういらんという声もあり、返納箱が出現した。とんだまぬけな政策だったが、これの責任はだれもとらない。佐伯氏もケロッとしていることだろう。自分の懐は一円も傷んでいないのだ。それにしても260億円だよ。まるまるどぶに捨てたようなものだ。ところがマスクの値崩れについても、菅義偉官房長官は、「布マスクの配布などにより需要が抑制された結果、店頭の品薄状況が徐々に改善をされて、また上昇してきたマスク価格にも反転の兆しがみられる」と布マスク配布の効果を評価したのである。よせばいいのにバカの上塗りである。自分がこういえばだれもが信じてくれると思っているのかね。それとも国民が信用しようとしまいと、そんなことはどうでもいいのか。
■税金は自分の金だと思っている ⇒ 恥知らずでなければ政治家はつとまらない。そもそも「恥」の意識がないのだろう。もう加計森友・桜を見る会問題のときに、この内閣の人間や官僚のいうことは一言一句信用できないと国民に知れ渡ってしまったのである。安倍首相がいくら「わたしの責任です」といっても、国民は「はいはい、また口先だけね」とわかっているのである。政治家の言葉が一切信用できないとなったら、もう一巻の終わりである。「アベノマスク」の費用はいうまでもなく税金である。政治家や役人は表向き「血税」というが、ほんとうにそんなことを思っている者はいない。自分たちの課、部署、省の予算をいかに多く獲得して、それを自分たちの自由に使える「収入」と思い、なにがなんでも使い切ることしか考えていないのだ。関心があるのは自分の人事だけで、自分の懐が痛まず、自分がやっていることがバレなければ、なんでもするのが政治家や官僚である。いや、たいがいの人間はそうなのだが。
2019(令和元)年08月、山中伸弥教授のiPS細胞研究所(CiRA)の助成金が打ち切られそうになるという事件が生じた。菅官房長官の腹心といわれる和泉洋人首相補佐官(66)、その和泉氏と“ただならぬ関係”にあると噂される大坪寛子厚労省大臣官房審議官(52)の二人が、山中教授に面会し、一方的に予算打ち切りを通達したというのである。iPS細胞研究所では複数の型のiPS細胞を備蓄しており、その事業のために年間10億円の助成金を受けていたのだが、それを2020年度から打ち切るというのである。大坪審議官は傲慢にも「iPS細胞への補助金なんて、私の一存でどうにでもなる」と「恫喝」した、とされる。
2019(令和元)年12月19日(木)『週刊文春』山中教授は「僕たちは官僚の方からお金をいただいているのではない。国民の税金で研究をさせていただいているんです」と語っているが、この「美熟女」官僚もまた、予算(税金)は自分の金だと思っているのだろう。いったいこの連中は人に知られないところで、なにをやっているのか。
写真◆JBpress 提供 参院予算委で答弁する和泉洋人首相補佐官(写真:つのだよしお/アフロ)
■人気とりのために税金を無駄遣いをしてなんとも思っていない
‡2020(令和二)年01月03日(金)『FRIDAY』厚労省の行政に詳しい医師はこういっている。「山中教授と同じような手口で予算をカットされた“被害者”の話はよく耳にします。厚労省には自由に使える数十億円規模の『調整費』というものがあり、大坪氏がその予算を握っている。そのため、彼女の傍若無人な振る舞いを知っていながら、誰も表立って批判することができないのです。ただ、疑問なのが、なぜ彼女はそんなに権力を行使したいのか、ということ。威張りたいだけで日本の医療行政がねじ曲げられているとしたら、彼女の罪は大きいと思います」
2020(令和二)年03月20日(金)『朝日新聞デジタル』山中先生は、その打ち切り通達にたいして反論の記者会見を開いた。それを受けて、
2019(令和元)年12月06日(金)に竹本直一科学技術相が「政府としては(予算は)当初の予定通りやる」と説明し、一転して、備蓄事業への支援を継続する意向を明らかにした。ただ、支援自体は2022年で終わる予定だ。 また内閣官房の健康・医療戦略室も、「(山中教授に)相談(のつもり)だったが、支援が打ち切られる可能性があると思わせたことを深く反省している」とあたかも山中教授の誤解であったかのようにな言い訳をしている。iPS細胞研究所の職員の9割以上が非正規職員である。そんな不安定な身分のなかで、かれらは世のため人のために研究をしているのである。山中教授は資金集めのために東奔西走している。ところが政治家は(官僚も)自分たちの人気とりだけのために、税金を何百億円も無駄遣いをしてなんとも思っていないのである。こんなことは氷山の一角だろう。「アベノマスク」の260億円をどうしてそちらに使えないのか。
■都知事にとって9億円ははした金 ⇒ 東京都は
2020(令和二)年04月08日(水)に緊急事態宣言を出し、予備費をコロナ対策に使うと発表した。その柱は児童支援と情報発信強化である。この政策も、最初にいいだした人間がいる。その人間の発言が元になって、このようなことが決まった。「拠出される12億1300万円のうち、
2020(令和二)年05月06日(水・祝)までの『Web広告の拡充』に7000万円、『テレビ・ラジオCM枠の確保・CM政策』に5億6800万円、『新聞広告』に2億3800万円。つまりCMなどの宣伝広告に約9億円の予算が組まれたことがわかる。今回の緊急コロナ対策のうち、4分の3が、小池氏出演CMを中心とする“情報発信”に使われているのだ」
2020(令和二)年04月23日(木)『週刊文春』テレビ局側は、小池都知事のテレビCM出演は6月告示の都知事選を控えて「政見放送」にとられかねなからまずいと思ったのだが、押し切られたようである。この記事の見出しは「小池百合子 血税9億円CM 条件は『私の出演』」とあるが、記事のなかには「条件は『私の出演』」という言葉がない。しかし毎日毎日、小池知事がテレビ画面に登場したのはまちがいない。いずれにせよ、テレビ局のいいなりのバカ高いCM料も疑問だが、取り巻き職員と都知事の簡単なやりとりだけで9億円の出費が決まってしまったのである。かれら都知事や都職員にとっても、10億円や20億円など“はした金”なんだろう。それで、9億円の情報発信費ははたして意味があったのか。
■そのうちうやむやになることがわかっている ⇒ 国のコロナウイルス対策事業費は総額108兆円になるという。また各省庁がここぞとばかりに省益だけのために「不要不急」の政策をでっちあげ、予算の分捕り合戦が始まっているのだろう。巨額の予算が動くところ、補助金・助成金の不正受給を企む輩がかならず出現するが、それとはけた違いの額の不正流用を謀る官僚もかならず出現する。今回も769億円の「持続化給付金」手続き業務が素性の怪しい団体「一般社団法人サービスデザイン推進協議会」に委託され、さらにそこから20億円減額した749億円で電通に再委託されたことが国会で大問題になっている。こういう問題は、気づかれていないだけで掃いて捨てるほどあるのだろう。「アベノマスク」でも、発注先の追加としてユースビオなどよくわからぬ団体があきらかにされたが、これもなぜそこに発注されたのかうやむやのままである。この2件についてはなんらかの怪しい事情があるのは明らかだと思われるが、確証がないのでうかつなことがいえない。それにかれらには、ただひたすら紋切型の答弁で頭を下げ続けていれば、そのうちうやむやになることがわかっているだけにタチが悪い。
2018(平成30)年04月23日(月)『現代ビジネス』以前には、アベノミクスの推進役の官民ファンド「クールジャパン機構」(経産省からの出向2人)の乱れた金遣いが指摘されていた。放埓な投資で44億円の損失、外国人幹部には1回のボーナスで2000万円を支給、クアラルンプールに無駄な10億円の施設建設(「爆死案件が続々『クールジャパン』はこんなにひどいことになっていた」おまけに幹部たちはセクハラ訴訟まで起こされている。まさに金まみれ性まみれ。しかしこれもうやむやだ。
政治家たちはいい気なものである。小池都知事は「ヒカキンさんとの動画が100万再生行きました!」とはしゃぎ、菅官房長官はマスク2枚配布がネット上で炎上しても「ツイッターでは過去最高の35万を超える“いいね!”を頂いた」と喜んでいるらしい。なんてざまだ。
◎いろいろな駄目な政策がありましたが。今回のアベノマスクは誰もが認める非常に駄目な政策 アベノマスクが届いた時には市中にマスクが溢れていた。日本の生産能力を甘く見ていた。しかし 思いつきの生産に400億近く使うとは郵便料金込みだと400億円以上になっている。久しぶりのみんな納得の駄作。歴史に残る。アベノマスク 返信 32件 2812 159
◎アベノマスク届きましたけど、やはり小さ過ぎて使わないと思いますね。本当に無駄だった260億円。せめて涼しい夏仕様であれば、まだ使い道あったかも知れない。高給取りで身分も安泰で、世間との感覚のズレがある様な人達が決める経済対策には、疑問符が付く事が多々ありますね。 返信 17件 2280 131
◎布マスクは次の選挙に備えて各家庭で保有を願い。菅が言ってたけ? 役に立った、期待通りだった人は自民に、そうでないない人は自民以外に。次の選挙では猛省してもらって、次の次に頑張ってもらいましょう。 返信 4件 1580 135
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ccf52736f2fcdfcf0bb6008cc02034049733d6d
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┃ 今日は何の日? ┃※名称、肩書き、年齢などは当時のものです
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1978(昭和53)年01月03日(火) 首都圏で大雪 ⇒ 関東地方で未明から降り始めた雪が本降りとなり、三が日としては記録的な降雪量となった。ピーク時の積雪は東京の都心部で21センチに達し、首都圏の交通網はまひ状態に陥った【時事通信社】
1951(昭和26)年01月03日(水) 第1回紅白歌合戦が行われる
1959(昭和34)年01月03日(土) アラスカが米国49番目の州に昇格
https://www.jiji.com/jc/daily
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┃ プロ野球デキゴトロジー ┃写真=BBM
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‡1965(昭和40)年01月03日(日) 甲子園優勝投手、中日の加藤が交通事故
‡2018(平成30)年01月03日(水) 7:05 プロ野球の歴史の中から、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は1月3日だ。
写真◆高校時代の加藤(右)と八木沢
1962(昭和37)年、甲子園で春夏連覇を果たした栃木・作新学院高。エースはのちロッテで活躍する八木沢荘六だったが、夏に関しては直前に赤痢となり、アンダースローの第2投手・加藤斌(たけし)が主戦投手となった。
加藤は高校卒業後、中日に入団。1年目の1963(昭和38)年に1勝、2年目の1964(昭和39)年は先発、リリーフで31試合に投げ、2勝4敗をマークし、来る1965(昭和40)年の飛躍が期待されていた。
しかし、その65年1月3日だった。地元・宇都宮市に帰郷していた加藤は、作新学院高の仲間たちとの新年会に、買ったばかりの自家用車で出席。その後、二次会に参加するため、今市市内を車で走っていた途中、事故が起こった。
夜23時20分ごろ、カーブを曲がり損ね、民家のブロック塀に衝突。加藤は意識不明の重体で病院に搬送されたが、意識を取り戻すことなく、翌日死亡した。酒は飲めないタイプだったらしく、飲酒運転ではなかったようだ。
事故の知らせを聞き、東京の世田谷区に自宅があった中日・西沢道夫監督が、すぐ病院に駆けつけるも、間に合わず、すでに息を引き取っていた。性格が優しかった西沢監督は「そんなバカな、バカなことがあるもんか」と言って号泣した。
************************* https://www.uta-net.com/song/78844
http://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=097-20180103-12
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①┃ 『週刊ベースボール』60周年記念企画 No.043 ┃ 30円
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛写真=BBM
1959(昭和34)年2月04日(水)号 特集 二年目の長嶋茂雄 ストーブ・リーグその後の主人公
2017(平成29)年12月9日(土) 11:07 2018年に創刊60周年を迎える『週刊ベースボール』。おかげ様で、すでに通算3400号を超えている。現在1日に1冊ずつバックナンバーを紹介する連載を進行中。いつまで続くかは担当者の健康と気力、さらには読者の皆さんの反応次第。できれば末永く、お付き合いいただきたい。
◎長嶋茂雄のオフの多忙な取材日程
写真◆表紙は南海・野村克也
今回は『1959年2月4日号』。創刊43号で定価30円だ。表紙は南海・野村克也のキャッチャーシーン。なかなか斬新だ。センターグラビアでは里帰りの密着もあった。センターカラーは青空バックで巨人・広岡達朗のゴルフ場での1シーンだ。
巻頭グラビアは残り少ない学生生活を楽しむ王貞治(早実─巨人)。そして本文巻頭が『2年目の長嶋茂雄』。オフの多忙な取材日程があったので抜粋する。
‡1959(昭和34)年01月03日(土) 12時 NHKテレビ正月番組 20時 NTV正月番組
‡1959(昭和34)年01月03日(土) 浅草国際劇場に出演 3回目
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②┃ 『週刊ベースボール』60周年記念企画 No.398 ┃ 50円
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛写真=BBM
‡1966(昭和41)年01月03日(月)号 サンケイのニックネーム公募が始まる
2019(平成31)年02月12日(火) 10:14 昨年、創刊60周年を迎えた『週刊ベースボール』。現在、(平日だけ)1日に1冊ずつバックナンバーを紹介する連載を進行中。いつまで続くかは担当者の健康と気力、さらには読者の皆さんの反応次第。できれば末永くお付き合いいただきたい。
◎東京の木樽交渉は難航中
写真◆表紙は巨人・王貞治
今回は『1966年1月3日号』。定価は50円だ。
また年が変わった。月号上では9年目に突入だ。
国鉄スワローズからチーム名を変え、65年途中からスタートしたサンケイ・スワローズが、ニックネームの公募を始めた。12月25日が締切、発表は66年新春という。
サンケイ・友田社長は「もう、ひかり号が走るようになったからね」と理由を語った(特急燕が由来と言われていた)。
この時点で寄せられていたニックネームは、
「フェニックス、イーグルス、サンダース、ヤンガース、コンドル、ヴィクトリー、ワールド、パイレーツ、ジャガース、エレファンツ、エンジェルス、ベアーズ」
だったという。
第1回ドラフト会議の後、契約金の問題などからスロースタートとなっていた新人の入団契約。大物では、いまだ東京から指名された銚子商高の木樽正明、中日から指名された慶大の広野功の契約が決まっていなかった。
木樽は大学への進学希望があったこと、さらに父親の怒りが障害になっていた。
それはそうだろう。ドラフト前、ほぼ全球団のスカウトが木樽家を訪れ、「1位指名します」とあいさつ。それがフタを開けたら競合を恐れ、1位指名は皆無。東京の指名は2巡目だった。
父親は、
「もうプロのスカウトは信用しない」
とカンカンだった。
広野の場合は、東京六大学代表としてマニラでのアジア大会に出場するため、交渉自体がまだだった。
もともと広野は南カリフォルニア大に留学し、その後、ドジャース入りを希望しており、ドジャース関係者ともすでに接触していた。
ただ、ドジャース側の評価が意外と低く、この時期の広野は迷い始めていたようだ。
この年も、エールフランスが優勝チームから2選手を招待する恒例のヨーロッパ旅行があった。巨人が宮田征典と森昌彦、南海が杉浦忠、野村克也がそれぞれ夫妻で参加。森と野村、どんな話を毎日していたのか。
また、台湾から巨人・王貞治が帰国。空港で本誌の記者を見つけ、「お宅の雑誌のせいで、あちらでは大騒ぎでしたよ。向こうでも読んでいる人がたくさんいますからね」と言った。
本誌の「王の台湾旅行は花嫁探し」という記事だった。
当時の台湾は日本語を話せる人が多く、王の活躍もあって週ベを取り寄せていた人も多かったらしい。
では、またあした。<次回に続く>
備考・・・2018(平成30)年に創刊60周年を迎える『週刊ベースボール』。1日に1冊ずつバックナンバーを紹介
************************* https://www.uta-net.com/song/78844
①http://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=097-20171209-10
②http://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=097-20190211-01
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┏━━━━━━━━━━━━━━┓『週刊ベースボール』
┃ プロ野球仰天伝説 No.011 ┃ ONLINE
┗━━━━━━━━━━━━━━┛ 写真=BBM
内角球しか打てなかった元祖代打の神様・樋笠一夫
‡2018(平成30)年1月3日(水) 11:06 長いプロ野球の歴史の中で、数えきれない伝説が紡がれた。その一つひとつが、野球という国民的スポーツの面白さを倍増させたのは間違いない。野球ファンを“仰天”させた伝説。その数々を紹介していこう。
川上哲治からのアドバイス
全球ストレート狙いだった樋笠
巨人が0対3で9回裏を迎えた
1956(昭和31)年3月25日(日)の中日戦(後楽園)。無死満塁で打席に入ったのが、代打の樋笠一夫だった。カウント1-1からの3球目、内角高めの速球をとらえると打球はレフトスタンドへ。これが史上初の代打逆転サヨナラ満塁ホームランだった。
記録の神様と言われたパ・リーグ記録部長・山内以九士が“つり銭なし”と冠をつけた一打だ。3点差から4点を奪い、ピタリの逆転劇だった。
1950(昭和25)年に広島入りし、一度退団。
1951(昭和26)年途中、巨人で球界に復帰し、“元祖代打の神様”となった樋笠だが、実は外角球と変化球がまったく打てず、悩んだ時期もあったという。
しかし、川上哲治から「お前は内角を引っ張る強い腕力があるんだから、それを生かすことを考えたほうがいい」と言われ、吹っ切れた。
全球ストレート狙い――。そのため相手のクセを研究し、試合前には瞑想や、目を慣らすためにブルペン捕手を務め、試合中はベンチに座らず、立ったまま相手投手を観察していたという。
「代打にやり直しはきかない。1打席、1打席、自分が主役という思いで、打席に立っています」(樋笠)
それが樋笠の代打の心得だった。
●樋笠一夫(ひがさ・かずお)
1920(大正九)年3月20日(土)生まれ。香川県出身。高松中から陸軍士官学校、広島鉄道局、三井鉱山美唄、尽誠学園教諭を経て
1950(昭和25)年、30歳で広島入団。1年で退団し、翌
1951(昭和26)年途中巨人へ。主に代打として活躍した。
1957(昭和32)年限りで現役引退。
2007(平成19)年6月17日(日)死去。通算成績548試合、315安打、54本塁打、194打点、25盗塁、打率.229
************************* https://www.uta-net.com/song/78844
http://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=097-20180103-14
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%B1%E5%88%8A%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB
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