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┃『THE COMPLETE BEATLES』 ┃
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‡1982(昭和57)年05月28日(金) VHS MGM 119 min.
①1989(平成元)年10月21日(土) VHS 販売元:ヘラルド・ポニー
②1994(平成六)年11月10日(木) LD 販売元:パイオニアLDC \4700 \4841(税込)
③2014(平成26)年05月09日(金) 日本語ナレーション入りDVD-R
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┃『ビートルズのすべて』┃
┗━━━━━━━━━━━┛日本語吹替版
1984(昭和59)年12月31日(月) NHK総合 初放送 ※16:00~広島地区夕方放送
1985(昭和60)年01月02日(月) NHK教育 再放送 ※時間不明
④『コンプリート・ビートルズ』[字幕版]としてビデオ、LDでも発売
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①https://www.amazon.co.jp/dp/B0084NEF1U
②https://www.amazon.co.jp/dp/B00005L1DY
③http://blog.goo.ne.jp/shiotch7/e/26a3f730e3048f048a9181667a6dde67
④http://beatleslist.web.fc2.com/tv.html
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Compleat_Beatles
有映像集◆https://www.youtube.com/playlist?list=PLmQIzKRWaBRXZUHbt8-8euMXV4DKKXwMw
無映像集◆https://www.youtube.com/playlist?list=PL01575518E7128B36
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今年のGWは前回取り上げた「ハード・デイズ・ナイト」の日本語吹き替え版を始めとしてビートルズ関連のDVDを片っ端から見まくるという “ビートルズ三昧” の日々だった。「ヘルプ」の吹き替え版は残念ながらサルベージできなかったが(←家のどっかにあるはずやねんけど...)、その代わりに偶然発掘(?)した “かまやつひろしのナレーション入りレットイットビー” や “ビートルズ日本公演再々放送” といった懐かしいVHSテープなど、毎日2~3本のペースでビートルズ作品を堪能、間近に迫ったポール来日公演に向けて大いにリフレッシュできた。今日はそんな中から「コンプリート・ビートルズ」の日本語ナレーション入りDVD-Rを取り上げよう。これは1982年に制作されたビートルズ・ドキュメンタリー作品で、ビートルズ自身の手によって「アンソロジー」が作られるまではこの「コンプリート・ビートルズ」こそがビートルズの歴史をまとめた映像作品の定番中の定番だった。しかしアップルがビートルズ関連の音と映像を独占的に扱うようになった今では他社が制作した「コンプリート・ビートルズ」のDVD化はほぼ絶望的で、観たければ中古のVHSかレーザーディスクで探すしかない。そんな中、LH系ブート・ショップの “ギフト・アイテム” として先週登場したのが「コンプリート・ビートルズ」の日本語ナレーション版DVD-Rで、私はワーナーホームビデオから発売されたVHS版を持ってはいたが、日本語のナレーションを聞いてみたくてポールの「Tokyo 2002 2nd Night」購入時のギフト・アイテムに選んだ。この “日本語ナレーション入り”「コンプリート・ビートルズ」は元々1983年にNHKが「ビートルズのすべて」という邦題を付けて放送したものだが、今回ギフト・アイテムとしてDVD-R化されたのは約120分あったオリジナル版を大胆にも70分(!)に再編集して1993年に再放送された短縮ヴァージョン。本編を挟むように番組の最初と最後に入っている財津和夫と浅井慎平の対談なんかやめて(←いかにもNHKらしいつまらん番組作りやな...)その分本編を増やせよと言いたくなるが、秘書、じゃなかったアシスタントの岡部まりさんの若かりし頃のお姿が拝めるからまぁエエか...(笑)ナレーションは江守徹で、彼本来の味のある語り口が実にエエ感じ(^.^) やっぱり字幕より吹き替え/日本語ナレーション入りの方が断然見やすい。内容的には既出の映像を上手く編集して(←武道館公演から「イエスタデイ」「ノーウェア・マン」「イフ・アイ・ニーディッド・サムワン」と3曲も観れるのが嬉しいし、それも7月1日の、いわゆる “ホワイト・スーツ・デイ” の映像を使っているのが興味深い...)見事なドキュメンタリー作品として成立させている。特に要所要所で登場するジョージ・マーティン御大(←この人若い頃からあんまり雰囲気変わらんね...)のインタビューはさすが “5人目のビートル” と言われるだけあって他のインタビュイー達とは言葉の重みが違う。ビートルズ研究が進んだ今となっては特に目新しい発見はないが、やれアウト・ゼア・ツアーだ、オン・ザ・ラン・ツアーだと最近ライヴDVDばかり見ていたこともあってか、ビートルズの歴史をシンプルに分かりやすく整理した映像作品であるこの「コンプリート・ビートルズ」は実に新鮮に感じられて面白く、時間を忘れて画面に釘付けになってしまった。画質も文句なしに綺麗で、発色の薄いレーザーディスクなんかよりも遥かに見やすい。下に貼ったYouTubeの「ビートルズのすべて」は何故か5~7だけが“Apple Corps Ltdさんのコンテンツが含まれていてブロック”されて抜けているのが残念だが、それでもこの作品の出来の良さは十分伝わってくるのではないかと思う。
【欠落部分が見たい人はこちら↓】
映像◆http://www.dailymotion.com/video/x107o19_08-14-the-complete-beatles-japanese-subtitles_shortfilms
映像◆http://www.dailymotion.com/video/x107o21_09-14-the-complete-beatles-japanese-subtitles_shortfilms
映像◆http://www.dailymotion.com/video/x107o2e_10-14-the-complete-beatles-japanese-subtitles_shortfilms
映像◆http://www.dailymotion.com/video/x107o2s_11-14-the-complete-beatles-japanese-subtitles_shortfilms
■『コンプリート・ビートルズ』(1982)ビートルズの歴史を知るなら、これが一番!
2007(平成19)年02月09日(金) 22:47 総合評価100点 ビートルズの歴史を纏めた映像作品といえば、現在ではアンソロジー・シリーズの膨大な歴史ビデオ全八巻(DVD全4枚組もある。ボーナスDVDがついている)がもっとも手に入りやすかったのかもしれません。これでさえ今では手に入りにくい。肖像権やらメンバーのいざこざ等の関係上、ファンが楽しめなくなってしまった映画『レット・イット・ビー』だけではなく、素晴らしいクオリティを持っているものや思い出深いものでも、DVD化されていない作品は数多い。たとえば日本人ファンならば一度は見ておきたい武道館ライヴ、そしてサイケデリックな映像美に賛否両論あった『マジカル・ミステリー・ツアー』などでさえ、今ではなかなか見ることが難しい。そして今回のドキュメンタリー作品である『コンプリート・ビートルズ』も現在では発売されていないようです。Amazonで検索しても出てきませんでしたので、ヤフオクで気長に探すしかなさそうです。たまにツタヤなどのレンタル店に置いてあることもあるかもしれませんが、画質の方は覚悟した方がいいでしょう。たまたま物置を整理していたら出てきたのがこの作品のビデオでした。内容的には2時間という短さの中に、要所要所を上手く収めた上質のドキュメンタリーでして、ビートルズの歴史物ビデオのなかではもっともお気に入りの作品です。内容は各メンバーの生い立ちと音楽性のルーツを辿りながら、キャヴァーン時代、ハンブルグ時代、イギリス・デビュー、アメリカ・デビュー、レコーディング・スタジオ時代、そして解散までを客観的に、しかも温かく彼らの姿を捉え続けます。特筆すべきは彼らの内輪である人々、ブライアン・エプスタイン(マネージャー)、ジョージ・マーティン(プロデューサー)、アラン・ウィリアムス(最初のマネージャー)、ホルスト・フィッシャー(ハンブルグでの用心棒)、トニー・シェリダン(『マイ・ボニー』のヴォーカルにして、彼のこのシングル盤を買いに来た少年がいたからこそ、エプスタインがビートルズに接することになったことがサクセス・ストーリーの大本である。)、ビリー・プレストン(『ゲット・バック』にキーボードで客演、ゲット・バック・セッションにも参加。)らの貴重な証言が山のように出てくることである。映像も彼らのライブ映像はもちろん、レコーディングの模様や合間に見せるくつろいだ様子などファン必見の内容です。キャバーンでの演奏(『サム・アザー・ガイ』)、スタジオでの演奏(『シーラヴズ・ユー』『アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア』『ミスター・カイトのために』『ヘイ・ジュード(『ヴァロッテ』『トゥー・レイト・フォー・グッバイ』のジュリアン・レノンはどうしたんだろう?)』『愛こそはすべて』『レット・イット・ビー』など)、ライヴ映像(『抱きしめたい』『ツイスト&シャウト』『恋をするなら』『イエスタデイ』)は彼らの素の魅力を伝える。そして五本の主演映画『ア・ハード・デイズ・ナイト』『ヘルプ!』『マジカル・ミステリー・ツアー』『イエロー・サブマリン(アニメのため、最後のみちょっとだけ出てきます)』『レット・イット・ビー』からの映像がふんだんに引用されている。さらにミュージック・プロモーション・ビデオの先駆けといえる『ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー』『ペニー・レイン』『ハロー・グッバイ(もともとTV映画を作ろうとしていたものらしい)』の映像美は素晴らしい。とりわけ『ストロベリー~』はアート・ビデオとしての価値もあります。さらに彼らが時折見せた思慮深い側面や深刻なバンド崩壊の過程など見るべきところは多々あります。快活なビートルズではない、不機嫌な彼らを見るのも人間性を知る上で貴重でしょう。ポールとリンゴが『ザ・ビートルズ』で揉めていたこと、ポールとジョージが『レット・イット・ビー』でギクシャクしていた様子、おなじく『レット・イット・ビー』でジョンとポールには埋めようがない溝が厳然として存在していたことは映像を見るだけで分かります。まあゴチャゴチャ言わずに見れば、彼らの凄さが分かります。分からないという人は個人的には信用できません。彼らが音楽性だけではなく、ファッション、文化、イギリスの対米貿易、芸術界、グラフィック・デザイン、サイケデリック・ムーヴメント、レコーディング技術の発展、生き方にどれだけ影響力が強かったかはのちのミュージシャンたちを見れば分かるでしょう。ほとんどすべてのロック・ミュージックの可能性を体現した唯一無二のバンドがビートルズだったのです。もっとも成功したバンドであるにもかかわらず、安住することなく常に実験し続けていった革命者でもありました。なお、この作品は1983年の12月の年末にNHKにて『ビートルズのすべて』というタイトルで、ナレーターに江守徹を迎えて放送されたものと内容は同じです。ただビデオではすべて英語音声で、字幕がついています。何回見たか分からないほど、繰り返し何度も見ました。当時のTV放送をβ・ビデオに録画したものが擦り切れてしまい、見れなくなってしまったので、しかたなくビデオを買ったくらいでした。購入後、当時はややこしいコピーガードとか無かったのでダビングして、擦り切れに備えました。そのためかこのビデオのマザーテープ、つまり製品は三回ほどしか再生しておりません。本来であれば、このブログでは劇場公開作品を記事にしていますが、ドキュメンタリー作品には歴史的に重要なものも多いので、あえて記事にしました。<ブート・レッグ『ゲット・バック』の『ロング・アンド・ワインディング・ロード』を聴きながら>
http://yojimbonoyoieiga.at.webry.info/200702/article_9.html
■『COMPLEAT BEATLES』HNDVD-001/002 PRO SHOT 119min. 2DVD-R \4,000 往年のファンには懐かしいビートルズの伝記映画の日本語字幕入りヴァージョンがリリースです。82年にアメリカで製作された本作は、ナレーションが客観的視点から淡々と歴史を語り、途中ニュース映像、ライヴ映像、プロモーション・フィルム、映画の断片に加え、当時を知る関係者のインタビューを挟んだ飽きさせない展開と内容で、ビートルズのメンバー自身は製作に協力していないものの、秀逸な出来栄えのドキュメンタリー・フィルムとなっています。実際、95年に「BEATLES ANTHOLOGY」が発表されるまでは、日本を含む世界中で非常に重宝され、ポール自身もこの作品に言及したことがあるほど。インタビューに答えている関係者も、デビュー前にマネージャー的役割を果たしていたアラン・ウィリアムス、ハンブルグ時代の用心棒ホルスト・フィッシャー、同じくハンブルグ時代にビートルズをバックバンドとして「マイ・ボニー」をレコーディングしたトニー・シェリダン、プロデューサーのジョージ・マーティンや69年1月のリハーサル、レコーディングでの参加が有名な今は亡きビリー・プレストンといった豪華な面子「BEATLES ANTHOLOGY」に比べると時間的なヴォリュームでは物足りませんが、82年にここまで上質のドキュメンタリー・フィルムを作れたということは充分称賛に値するものであると言えるでしょう。往年のファンは懐かしく思うことでしょうし、まだ観た事がないファンには、是非、一度見て頂きたい素晴らしい内容です。
http://the-jack-music.com/artist/beatles_dvd.html#0315
削除映像◆ビートルズのすべて1 https://youtu.be/kTjqnTZ-2Rg
映像◆ビートルズのすべて2 https://youtu.be/6PfHh3kFCtQ
映像◆ビートルズのすべて3 https://youtu.be/69yI-9mExfk
削除映像◆ビートルズのすべて4 https://youtu.be/REoBuXrW2jo
\14,800『HELP!』日本コロンビア株式会社
\14,800『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』ベストロンビデオ(ポニーキャニオン)
\ 6,800『Yellow Submarine』ワーナーホームビデオ
‡\14,800『コンプリート・ビートルズ』㈱ヘラルド・ポニー(ポニーキャニオンビデオ)
1988映像◆『THE BEATLES 永久保存版』http://video.fc2.com/content/20150602StqYwpTz
1984/12/31 NHK総合 ビートルズのすべて 日本語吹替版
1985/01/02 NHK教育 再放送 ビートルズのすべて 日本語吹替版
『コンプリート・ビートルズ』[字幕版]としてビデオ、LDでも発売
http://beatleslist.web.fc2.com/tv.html
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┃ 『ビートルズのすべて』 ┃|1984(昭和59)年12月31日(月)|NHK総合 初放送 16:00
┗━━━━━━━━━━━━━┛|1985(昭和60)年 1月 2日(水)|NHK教育 再放送
└─――――――――――――┘https://www.youtube.com/playlist?list=PL01575518E7128B36
映像◆ビートルズのすべて1 https://youtu.be/kTjqnTZ-2Rg
映像◆ビートルズのすべて2 https://youtu.be/6PfHh3kFCtQ
映像◆ビートルズのすべて3 https://youtu.be/69yI-9mExfk
映像◆ビートルズのすべて4 https://youtu.be/REoBuXrW2jo
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓MGM
┃ 『THE COMPLETE BEATLES』 ┃1982/5/28(fri) 119 min.
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛https://en.wikipedia.org/wiki/The_Compleat_Beatles
┏━━━━━━━━━━━━━━━━┓販売元:ヘラルド・ポニー
┃ 『コンプリート・ビートルズ』 ┃1989/10/21(sat) [VHS]
┗━━━━━━━━━━━━━━━━┛https://www.amazon.co.jp/dp/B0084NEF1U
┏━━━━━━━━━━━━━━━━┓販売元:パイオニアLDC 119分
┃ 『コンプリート・ビートルズ』 ┃1994/11/10(thu) [LD] \4700 \4841(税込)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━┛https://www.amazon.co.jp/dp/B00005L1DY
映像◆THE COMPLEAT BAETLES http://video.fc2.com/content/20140227cRsESaNW
アニメ◆
ダイジェスト◆
静止画◆
The Compleat Beatles 日本語ナレーション入りDVD-R / The Beatles
2014-05-09 | Beatles
http://blog.goo.ne.jp/shiotch7/e/26a3f730e3048f048a9181667a6dde67
今年のGWは前回取り上げた「ハード・デイズ・ナイト」の日本語吹き替え版を始めとしてビートルズ関連のDVDを片っ端から見まくるという “ビートルズ三昧” の日々だった。「ヘルプ」の吹き替え版は残念ながらサルベージできなかったが(←家のどっかにあるはずやねんけど...)、その代わりに偶然発掘(?)した “かまやつひろしのナレーション入りレットイットビー” や “ビートルズ日本公演再々放送” といった懐かしいVHSテープなど、毎日2~3本のペースでビートルズ作品を堪能、間近に迫ったポール来日公演に向けて大いにリフレッシュできた。今日はそんな中から「コンプリート・ビートルズ」の日本語ナレーション入りDVD-Rを取り上げよう。
これは1982年に制作されたビートルズ・ドキュメンタリー作品で、ビートルズ自身の手によって「アンソロジー」が作られるまではこの「コンプリート・ビートルズ」こそがビートルズの歴史をまとめた映像作品の定番中の定番だった。しかしアップルがビートルズ関連の音と映像を独占的に扱うようになった今では他社が制作した「コンプリート・ビートルズ」のDVD化はほぼ絶望的で、観たければ中古のVHSかレーザーディスクで探すしかない。そんな中、LH系ブート・ショップの “ギフト・アイテム” として先週登場したのが「コンプリート・ビートルズ」の日本語ナレーション版DVD-Rで、私はワーナーホームビデオから発売されたVHS版を持ってはいたが、日本語のナレーションを聞いてみたくてポールの「Tokyo 2002 2nd Night」購入時のギフト・アイテムに選んだ。この “日本語ナレーション入り”「コンプリート・ビートルズ」は元々1983年にNHKが「ビートルズのすべて」という邦題を付けて放送したものだが、今回ギフト・アイテムとしてDVD-R化されたのは約120分あったオリジナル版を大胆にも70分(!)に再編集して1993年に再放送された短縮ヴァージョン。本編を挟むように番組の最初と最後に入っている財津和夫と浅井慎平の対談なんかやめて(←いかにもNHKらしいつまらん番組作りやな...)その分本編を増やせよと言いたくなるが、秘書、じゃなかったアシスタントの岡部まりさんの若かりし頃のお姿が拝めるからまぁエエか...(笑)ナレーションは江守徹で、彼本来の味のある語り口が実にエエ感じ(^.^) やっぱり字幕より吹き替え/日本語ナレーション入りの方が断然見やすい。内容的には既出の映像を上手く編集して(←武道館公演から「イエスタデイ」「ノーウェア・マン」「イフ・アイ・ニーディッド・サムワン」と3曲も観れるのが嬉しいし、それも7月1日の、いわゆる “ホワイト・スーツ・デイ” の映像を使っているのが興味深い...)見事なドキュメンタリー作品として成立させている。特に要所要所で登場するジョージ・マーティン御大(←この人若い頃からあんまり雰囲気変わらんね...)のインタビューはさすが “5人目のビートル” と言われるだけあって他のインタビュイー達とは言葉の重みが違う。ビートルズ研究が進んだ今となっては特に目新しい発見はないが、やれアウト・ゼア・ツアーだ、オン・ザ・ラン・ツアーだと最近ライヴDVDばかり見ていたこともあってか、ビートルズの歴史をシンプルに分かりやすく整理した映像作品であるこの「コンプリート・ビートルズ」は実に新鮮に感じられて面白く、時間を忘れて画面に釘付けになってしまった。画質も文句なしに綺麗で、発色の薄いレーザーディスクなんかよりも遥かに見やすい。下に貼ったYouTubeの「ビートルズのすべて」は何故か5~7だけが“Apple Corps Ltdさんのコンテンツが含まれていてブロック”されて抜けているのが残念だが、それでもこの作品の出来の良さは十分伝わってくるのではないかと思う。
【欠落部分が見たい人はこちら↓】
http://www.dailymotion.com/video/x107o19_08-14-the-complete-beatles-japanese-subtitles_shortfilms
http://www.dailymotion.com/video/x107o21_09-14-the-complete-beatles-japanese-subtitles_shortfilms
http://www.dailymotion.com/video/x107o2e_10-14-the-complete-beatles-japanese-subtitles_shortfilms
http://www.dailymotion.com/video/x107o2s_11-14-the-complete-beatles-japanese-subtitles_shortfilms
■『コンプリート・ビートルズ』(1982)ビートルズの歴史を知るなら、これが一番!
2007/02/09 22:47 総合評価100点 ビートルズの歴史を纏めた映像作品といえば、現在ではアンソロジー・シリーズの膨大な歴史ビデオ全八巻(DVD全4枚組もある。ボーナスDVDがついている)がもっとも手に入りやすかったのかもしれません。これでさえ今では手に入りにくい。肖像権やらメンバーのいざこざ等の関係上、ファンが楽しめなくなってしまった映画『レット・イット・ビー』だけではなく、素晴らしいクオリティを持っているものや思い出深いものでも、DVD化されていない作品は数多い。たとえば日本人ファンならば一度は見ておきたい武道館ライヴ、そしてサイケデリックな映像美に賛否両論あった『マジカル・ミステリー・ツアー』などでさえ、今ではなかなか見ることが難しい。そして今回のドキュメンタリー作品である『コンプリート・ビートルズ』も現在では発売されていないようです。Amazonで検索しても出てきませんでしたので、ヤフオクで気長に探すしかなさそうです。たまにツタヤなどのレンタル店に置いてあることもあるかもしれませんが、画質の方は覚悟した方がいいでしょう。たまたま物置を整理していたら出てきたのがこの作品のビデオでした。内容的には2時間という短さの中に、要所要所を上手く収めた上質のドキュメンタリーでして、ビートルズの歴史物ビデオのなかではもっともお気に入りの作品です。内容は各メンバーの生い立ちと音楽性のルーツを辿りながら、キャヴァーン時代、ハンブルグ時代、イギリス・デビュー、アメリカ・デビュー、レコーディング・スタジオ時代、そして解散までを客観的に、しかも温かく彼らの姿を捉え続けます。特筆すべきは彼らの内輪である人々、ブライアン・エプスタイン(マネージャー)、ジョージ・マーティン(プロデューサー)、アラン・ウィリアムス(最初のマネージャー)、ホルスト・フィッシャー(ハンブルグでの用心棒)、トニー・シェリダン(『マイ・ボニー』のヴォーカルにして、彼のこのシングル盤を買いに来た少年がいたからこそ、エプスタインがビートルズに接することになったことがサクセス・ストーリーの大本である。)、ビリー・プレストン(『ゲット・バック』にキーボードで客演、ゲット・バック・セッションにも参加。)らの貴重な証言が山のように出てくることである。映像も彼らのライブ映像はもちろん、レコーディングの模様や合間に見せるくつろいだ様子などファン必見の内容です。キャバーンでの演奏(『サム・アザー・ガイ』)、スタジオでの演奏(『シーラヴズ・ユー』『アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア』『ミスター・カイトのために』『ヘイ・ジュード(『ヴァロッテ』『トゥー・レイト・フォー・グッバイ』のジュリアン・レノンはどうしたんだろう?)』『愛こそはすべて』『レット・イット・ビー』など)、ライヴ映像(『抱きしめたい』『ツイスト&シャウト』『恋をするなら』『イエスタデイ』)は彼らの素の魅力を伝える。そして五本の主演映画『ア・ハード・デイズ・ナイト』『ヘルプ!』『マジカル・ミステリー・ツアー』『イエロー・サブマリン(アニメのため、最後のみちょっとだけ出てきます)』『レット・イット・ビー』からの映像がふんだんに引用されている。さらにミュージック・プロモーション・ビデオの先駆けといえる『ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー』『ペニー・レイン』『ハロー・グッバイ(もともとTV映画を作ろうとしていたものらしい)』の映像美は素晴らしい。とりわけ『ストロベリー~』はアート・ビデオとしての価値もあります。さらに彼らが時折見せた思慮深い側面や深刻なバンド崩壊の過程など見るべきところは多々あります。快活なビートルズではない、不機嫌な彼らを見るのも人間性を知る上で貴重でしょう。ポールとリンゴが『ザ・ビートルズ』で揉めていたこと、ポールとジョージが『レット・イット・ビー』でギクシャクしていた様子、おなじく『レット・イット・ビー』でジョンとポールには埋めようがない溝が厳然として存在していたことは映像を見るだけで分かります。まあゴチャゴチャ言わずに見れば、彼らの凄さが分かります。分からないという人は個人的には信用できません。彼らが音楽性だけではなく、ファッション、文化、イギリスの対米貿易、芸術界、グラフィック・デザイン、サイケデリック・ムーヴメント、レコーディング技術の発展、生き方にどれだけ影響力が強かったかはのちのミュージシャンたちを見れば分かるでしょう。ほとんどすべてのロック・ミュージックの可能性を体現した唯一無二のバンドがビートルズだったのです。もっとも成功したバンドであるにもかかわらず、安住することなく常に実験し続けていった革命者でもありました。なお、この作品は1983年の12月の年末にNHKにて『ビートルズのすべて』というタイトルで、ナレーターに江守徹を迎えて放送されたものと内容は同じです。ただビデオではすべて英語音声で、字幕がついています。何回見たか分からないほど、繰り返し何度も見ました。当時のTV放送をβ・ビデオに録画したものが擦り切れてしまい、見れなくなってしまったので、しかたなくビデオを買ったくらいでした。購入後、当時はややこしいコピーガードとか無かったのでダビングして、擦り切れに備えました。そのためかこのビデオのマザーテープ、つまり製品は三回ほどしか再生しておりません。本来であれば、このブログでは劇場公開作品を記事にしていますが、ドキュメンタリー作品には歴史的に重要なものも多いので、あえて記事にしました。<ブート・レッグ『ゲット・バック』の『ロング・アンド・ワインディング・ロード』を聴きながら>
http://yojimbonoyoieiga.at.webry.info/200702/article_9.html
■『COMPLEAT BEATLES』HNDVD-001/002 PRO SHOT 119min. 2DVD-R \4,000 往年のファンには懐かしいビートルズの伝記映画の日本語字幕入りヴァージョンがリリースです。82年にアメリカで製作された本作は、ナレーションが客観的視点から淡々と歴史を語り、途中ニュース映像、ライヴ映像、プロモーション・フィルム、映画の断片に加え、当時を知る関係者のインタビューを挟んだ飽きさせない展開と内容で、ビートルズのメンバー自身は製作に協力していないものの、秀逸な出来栄えのドキュメンタリー・フィルムとなっています。実際、95年に「BEATLES ANTHOLOGY」が発表されるまでは、日本を含む世界中で非常に重宝され、ポール自身もこの作品に言及したことがあるほど。インタビューに答えている関係者も、デビュー前にマネージャー的役割を果たしていたアラン・ウィリアムス、ハンブルグ時代の用心棒ホルスト・フィッシャー、同じくハンブルグ時代にビートルズをバックバンドとして「マイ・ボニー」をレコーディングしたトニー・シェリダン、プロデューサーのジョージ・マーティンや69年1月のリハーサル、レコーディングでの参加が有名な今は亡きビリー・プレストンといった豪華な面子「BEATLES ANTHOLOGY」に比べると時間的なヴォリュームでは物足りませんが、82年にここまで上質のドキュメンタリー・フィルムを作れたということは充分称賛に値するものであると言えるでしょう。往年のファンは懐かしく思うことでしょうし、まだ観た事がないファンには、是非、一度見て頂きたい素晴らしい内容です。
http://the-jack-music.com/artist/beatles_dvd.html#0315