過去の今日の出来事etSETOraですヨ(=^◇^=)

過去の今日の『北斗の拳』etc.だヨ(=^◇^=)



 ┏━━━━━━━━┓
 ┃ 『北斗の拳』 ┃フジテレビ系列
 ┗━━━━━━━━┛ 19:00~19:30
‡1984(昭和59)年10月25日(木) 第003話「光なき街に孤拳が燃えた!爆殺五指烈弾」
     第一部・・・サザンクロス編 第03話 全22話構成
      脚本・・・井上敏樹
 (絵コンテ)演出・・・佐々木正光
    作画監督・・・斉藤浩信
      美術・・・鈴木森繁
      OP・・・♪愛をとりもどせ!!♪ 第001話~第082話<第1部~第3部>
      ED・・・・♪ユリア・・・永遠に♪ 第001話~第082話<第1部~第3部>
  KINGを名乗るケンシロウの宿敵シン。ケンシロウを追って村を出たリンがそんなKING軍団の捕虜になってしまった。それを知ったケンシロウはKING支配下のドラドの街に向かい、リンを救うべくダイヤ、クラブと闘う
  「おまえはもう死んでいる!!」原作は少年ジャンプに連載されて人気を集めていた武論尊、原哲夫の同名漫画。シンに奪われた恋人ユリアを取り戻すために荒野に立ったケンシロウの登場から、北斗兄弟の長兄・ラオウとの決着までを描いた前期シリーズ『北斗の拳』。激戦から数年が経過し、動乱の世で再び現れたケンシロウと帝都の軍の戦い、さらにはケンシロウの生い立ちと北斗2000年の歴史が明かされる後期シリーズ『北斗の拳2』。北斗、南斗、元斗の男たちが入り乱れ、覇を争う世紀末…。宿命によって繰り広げられる戦いの果てに、時代は誰を最強の男として選ぶのか!?
  (C)武論尊・原哲夫/NSP・東映アニメーション 1987,版権許諾証TH-116
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 『北斗西斗』とある城にて、心地よいハープの音とワインの悦楽に酔う一人の男。しかし、無言でハープを弾く美しき女の顔は、どこか寂しげだった。スペードは敗れ去った。だが、まだ俺には三枚のジャックがある。そう言ってスペードのカードを破り捨てたこの男こそが、巨大組織KING軍団のボス、KINGであった。古ぼけた冷蔵庫をこじ開けても中は空。更に捕まえようとしたハゲ鷲に逆に攻撃を受けたりと散々な目に遭うバット。とその時、バットの側を一台の護送車が通り過ぎた。岩陰からそれを見ていたバットは驚愕した。その護送車の檻の中に、あのリンの姿があったからだ。瞑想中のケンにそのことを報告したバットは、車が向かった方角にあるKINGの町「ドラドの町」に向かう。町に入ったケンシロウの目に飛び込んできたもの、それはブラッディクロスの紋章が描かれた旗であった。KING軍の証であるそのマークは、ケンにとって因縁浅からぬ紋章だったのである。そしてその旗の下で行われていた所業は、あまりにも非人道的なものであった。縛り付けられた子の上に缶を乗せ、親がそれに向けて弓を射る。KING配下の一人ダイヤにとって、村人達はただの遊び道具だったのだ。ダイヤ部下のに無理矢理射らされた矢は、真っ直ぐに子供の顔へ。しかし、間一髪その矢を受け止めたのは、ケンシロウだった。無事親子を救い出したケンは、立ち向かってきたダイヤの棒術をものともせず、交首破顔拳を炸裂。ダイヤは顔面を破裂させて死んだが、当然その事件はドラドの町全体を駆け巡った。七つの傷の男の出現によって、ドラドの町は大きく揺れた。KING配下の一人クラブ指揮のもと、ケンシロウ捜索のためのジープが町中を走り回る。そんな中、ケン達はとある地下室へと避難していた。ケンは動きやすい夜を待ってリンの捜索に出ることを提案するが、バットは一足先に単身街中へ偵察に行くことを決意。奴隷の一人を装い、街中を彷徨うバットだが・・・その頃、リンはとある小屋の中でブーツ磨きをさせられていた。様子を見に来たKING兵に、その作業の遅さを叱咤されるリン。だが、そんな兵に唸りを上げたのは、ペルであった。自らにちょっかいを出そうとしたその兵に噛み付いたぺルは、そのまま隙をついて逃走。主人と離れてしまったペルは当てもなく街中を彷徨うが・・・結局日が暮れても、バットはリンを見つけらなかった。気晴らしにと町外れに腰掛け、ハーモニカを吹くバット。とその時、けたたましい鳴き声とともに、ペルが駆け寄ってきた。ぺルは、リンの村で聞いたハーモニカの音を覚えていたのだ。そのペルの案内により、遂にバットはリンと再会。しかし、頑丈な鎖に繋がれたリンが脱走するのは不可能であった。夜中に再び助けに来ることを誓い、バットは一時ケンの元へ・・・・夜、見張りに秘孔を突いたりしつつ、リン救出へと向かう二人。しかしその時、謎の悲鳴がケン達の耳を劈いた。リン救出をバットに任せ、ケンは悲鳴のした方角へ。そこで行われていたのは、あまりにも残虐なクラブの所業であった。町から逃げ出そうとした人々を檻の中へと入れ、その中で無理矢理クラブとの戦いを強いらせていたのだ。一片の慈悲もかけることなく、刃の爪で村人達を切り裂いていくクラブ。しかし、そんな鬼畜を、ケンがのさばらせておく筈はなかった。自ら檻の中へと入り、クラブと対峙するケン。だが、無敵の北斗神拳の前では、クラブとてただのカマキリに過ぎなかった。北斗神拳奥義 五指烈弾にて両手を破壊されたクラブは、更に秘孔命門を突かれ、その体を真っ二つに叩き折られたのであった。そしてその頃、KING兵の持っていた斧を使い、バットはリンを繋ぐ鎖を切断に成功していた。助け出されたリンは、念願のケンと再開に涙するのだった。ドラド兵より、ダイヤとクラブの死亡報告を受けたKINGは、「北斗神拳」「七つの傷」という報告から、敵がケンシロウであることを悟った。逃亡の罪でドラド兵たちに制裁を与えたKINGは、次なる刺客、ハートに出撃命令を指示。もう一度ケンシロウ一度地獄を味合わせてやる。そう言ってKINGは、高笑いを上げた。かつてケンに地獄を見せた、このKINGの正体とは・・・
[漫画版との違い]
[追加]
 ・ワインを愉しむシンと、傍らでハープを弾くユリア
 ・バットが空の冷蔵庫をあさり、ハゲタカと格闘するまでの一連の流れ
 ・瞑想中のケンの肩に蝶がとまる。その蝶が次第にユリアに見えてくる
 ・バットがターバンを巻いてドラドの街に潜入。
 ・バットが捕らえられているリンを救出。繋がれた鎖を斧で切る。
[変更]
 ・バットがリンを乗せた護送車を見るのがオアシスから荒野のド真ん中に変更
 ・首吊り状態の父を娘が支える拷問が、父親が子に向け矢を放つ拷問に変更
 ・クラブの奴隷惨殺が「トレーニング」から「街から逃げようとした罰」に。
 ・命門が1分から30秒に短縮。シンの場所も聞かれずに殺される。
 ・逃走兵を殺す時、シンが服を着ている。
 ・逃走兵殺害のタイミングがスペード死亡後からクラブ死亡後に変更
 ・シンがケンシロウ生存を知るのがVSクラブを目撃から兵からの報告に変更
◎PICK UP◎
 ・KING兵 ⇒ このリッパな白髭をたくわえたおじいちゃん兵、ブーツ磨きをさせられているリンの監視役をしていたり、夜の見張り中にケンシロウに頭顳を突かれたり、クラブ死亡の報告を持ち帰ってKINGに殺されたりと、なかなか大忙しです。おじいちゃんなのに頑張るなあ
 ・蛇と鷲 ⇒ この回の冒頭でヘビとワシが喧嘩をするというシーンがある。ここ、あまりにも唐突に差し込まれた場面で、変に浮いてるんですよね。何か意味があるのだろうかと考えてみたところ、これが後のストーリーを示唆しているという可能性を見つけた。まずワシのほうだが、これは判りやすい。シンの拳法は南斗孤鷲拳。ワシの名を冠した拳だ。つまりワシはシンのことを意味している。次に蛇。こちらはケンシロウとは結びつかないワードだが、ラオウ様とは無関係ではない。何故なら拳王軍のシンボルマークが、翼の生えた蛇だからだ。これは古代マヤ・アステカ文明に伝わる天空神「ケツァルコアトル」。その本体である蛇は、俗に言うガラガラヘビであるらしい。そしてこのアニメに登場する蛇も、アニメ設定画によると、ガラガラヘビであることが判明している。これはもう偶然ではない。ヘビはラオウ様の事を指しているのだ。つまりワシとヘビの対決は、もうすぐサザンクロスに拳王軍が攻めてくるぞという予言だったのである。うそです。
 ・ドラドの町 ⇒ バットによると、ドラドの街は「一度は行ったら二度と出られない」らしい。でもリンを見つけられなかった後、バットは簡単に街の外れにまで行っちゃってるよね。
************ http://www.hokuto-no-ken.jp
 https://www.amazon.co.jp/dp/B00M7IUXVY
 https://www.uta-net.com/song/163
 https://www.uta-net.com/song/14102
 http://hokutosite.com/sakuhin/gensaku/hokuto/003.html
 https://ja.wikipedia.org/wiki/北斗の拳_(テレビアニメ)#北斗の拳
****************************************


 ┏━━━━━━━━━━━━━┓
 ┃ 世紀末覇者拳王 ラオウ ┃
 ┗━━━━━━━━━━━━━┛
 2015(平成27)年06月04日(木)『ナカイの窓』では原が苦手なキャラクターだと公言した。原因は戦闘を描いて行く内に段々と苦手になったと言う[4]
‡2010(平成22)年10月25日(月) 作画・原哲夫が『森田一義アワー 笑っていいとも!』出演時に「ファンから不評を買ったキャラクター[2]」としてあげている[3]
 2019(令和元)年07月27日(土) NHK『セカンドの美学』「北斗の拳・ラオウ」原哲夫によるとラオウを考えるときに参考にしたのは『ブレードランナー』でロイ・バッティを演じていたルトガー・ハウアーだという。[6][7]
********** http://www.hokuto-no-ken.jp
 https://ja.wikipedia.org/wiki/ラオウ
 https://ja.wikipedia.org/wiki/日清ラ王
**************************************
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
①┃ 北斗神拳 第⑥④代伝承者 ケンシロウ ┃
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 2015(平成27)年06月04日(木)『ナカイの窓』では原が好きなキャラクターだと公言
‡2010(平成22)年10月25日(月)『森田一義アワー 笑っていいとも!』「コレが私の3段階」作画・原哲夫が『森田一義アワー 笑っていいとも!』出演時に「完成に時間のかかった苦悩のキャラクター」として挙げている
 ┏━━━━━━━━━━━━┓
②┃ 小説 ケンシロウ外伝 ┃
 ┗━━━━━━━━━━━━┛
************** http://www.hokuto-no-ken.jp
①https://ja.wikipedia.org/wiki/ケンシロウ
②http://hokutosite.com/sakuhin/gaiden/ken/ken-top.html
******************************************


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 北斗語り 北斗の拳生誕30周年記念特別インタビュー┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 VOL.10 原哲夫
 日本マンガ史にその名を刻む名作「北斗の拳」が2013年、連載開始「30周年」を迎える。この記念すべき年を意義あるものにすべく、原作の公式親善大使が豪華ゲストを迎えて対談。これまで語られてきた北斗、語られていない北斗。北斗に魅せられし者たちが届ける大型新連載、愛深きゆえに行われる。
 今月号で、ゼノン3周年。さらに9月13日で、北斗の拳30周年。素晴らしい年に出たこの号で、我らが「北斗語り」は初の巻頭カラー。理由は言うまでもない。ついに、我らの父とも言うべき原哲夫先生が登場するのだ。もはや無駄な前置きなどいらぬ。いますぐ孤高の〝語り”を始めようではないか。
‡2013(平成25)年10月25日(金) ※このインタビューは、月刊コミックゼノン12月号(2013年10月25日発売)に掲載されたものをそのまま使用しております。
──ガル憎(以下略)原先生。御無沙汰しております。
原哲夫(以下略)久しぶりですね。
──北斗の拳30周年。いや…ここはあえて30歳と。30歳おめでとうございますと言わせてください。
ありがとうございます。
──僕は9歳のころに北斗と出会ったわけですが、現在、39歳。じつに人生の約75%が北斗の拳と共にあることになります。
あ~。そう考えるとすごいね。
──はい。それで、月並みですが30周年を迎えてどんな気持ちですか?
う~ん。年数で言うと長いけど、過ぎてしまうと早いですよね。ただこの会社を…コアミックス(※1)を作った理由のひとつとして「このままだと北斗は消えていっちゃう」というのがあったんで。
【※1】株式会社コアミックス
 2000(平成12)年06月14日(水)、堀江信彦(代表取締役/次ページでも解説)、原哲夫、北条司、次原隆二らが設立。翌年5月「週刊コミックバンチ」を創刊、2004年には関連会社として「株式会社ノース・スターズ・ピクチャーズ」を設立、さらに2010年10月に満を持して月刊コミックゼノンを創刊。今年で創刊3周年を迎えた。
──え? 北斗は消えませんよ!
いや。実際そう思ったんです。だからチームを作って会社を設立して北斗を守っていこうと決めたんです。
──それだけの想いがあったんですね。
あとはね。僕が連載を始めた時、北斗の拳を100年は残る漫画にしたいと考えたんですよ。
──うわ~。100年! ちょっと鳥肌が立ちます、その言葉。
だから、あと70年。まだまだこれからなんですよ(笑)。
──たしかに。それを僕たちが見届けることはできませんが、70年後にも残ってる北斗の拳。いいですね。
やっぱり、僕の最高傑作ですから。
──だとすると、武論尊先生との出会いは大きかったんじゃないですか? 武論尊先生は最初の原作者候補じゃなかったんだけど、結果的には大成功した。
そうですね。大きいと思います。
 http://www.hokuto-no-ken.jp/hokutogatari/interview10-01
VOL10原哲夫
──大げさに言うと紆余曲折を経て武論尊先生になった。でも僕は、それが北斗における「最初の宿命」だったんじゃないかと思うんです。後にケンシロウが多くの強敵たちと宿命の出会いを果たし、最強の伝承者になっていく。北斗のキーワードである宿命は、お二人がタッグ組んだ瞬間から生まれたんじゃないかと。
北斗の宿命に導かれたということなのか。ははは。それは面白い考え方だね。
──僕は真剣にそう思っています。天命だったのだと。
やっぱりね、武論尊先生は泣かせるシーンとか、本当にいいんですよ。
──そのこだわりは僕も聞かせていただきました。サブタイトルであったりセリフであったり、ひと言、印象に残る言葉を入れていたと。決めとなる言葉を。
キャラクターの死に様しかり最期のセリフしかり、いいですよね。
──ちなみに、今日は連載1回目の生原稿をお借りしてきたんですが…。
うわあ、ホントだ。懐かしいなあ。
──いまの…つまり50代の原先生から見て、これを描いた20代の原哲夫をどう思いますか?
う~ん。もともと僕は、あんまり絵が上手くないっていうのがあって。
──上手くない…(笑)。先生。天下の原哲夫がそんなこと言ったら、いまの漫画家の9割くらいが辞めちゃいます!
いや、本当なんですよ。ただ、命懸けで描いてたんで、これを見てダメだとは思いません。すごいですよ。
──それを聞いて安心しました。
たとえばこれ、ケント紙(※2)を削るようにペン入れしてるんです。
【※2】ケント紙
製図や漫画などで使用される上質の画用紙。化学パルプを原料としており、厚手な上にインキなどの滲み(にじみ)が無く、鉛筆などで下書きした後にペン入れをするまでの作業に耐えうる素材であることが最大の特徴。イギリスのケント(Kent)地方で初めて作られたことから、この名が用いられるように。日常生活では名刺などで使われる場合が多い。
──え? 削る…と言いますと?
そのものズバリ、紙を削る。穴が開いちゃうんじゃないかっていうくらい。いまはそんな体力は無いんだけど、当時は自分なりに工夫して描いてたんです。
──うわ~。ペン入れって、いわゆる清書じゃないですか。だから、逆に丁寧に描いてるのかと思ってました。そんな立体的な手法が…。
躍動感とか、絵の感情とか、質感を得るための表現方法だったんですよ。僕にとって北斗は再起を賭けた作品。後が無いと思って始めましたから。その前の「鉄のドンキホーテ(※3)」の時、じつはナメてて。週刊連載だから〆切を考えて、少し抜いて描いてた。でも、それでコケちゃったことに対する後悔が大きくて、俺にはもう〝北斗の拳〟しか無いっていう心境だったから、とにかく必死でした。
【※3】鉄のドンキホーテ
1982年~1983年にかけて「週刊少年ジャンプ」に掲載された原先生の記念すべき連載デビュー作。当時の流行であったモトクロスを題材とした作品であったが、残念ながら大ヒットには至らず10週で終了。ただし、後に執筆することになる北斗の拳の読み切りが同作の単行本に掲載されたこともあり、結果的に原哲夫マニアの間では有名な作品となった。
 http://www.hokuto-no-ken.jp/hokutogatari/interview10-02
VOL10原哲夫
──そういう中で始まった北斗の拳なんですが、たとえばこれ。ジードが怒ったところに「う~」という擬音が書いてあるんですが、以降は使ってないと思うんです。すごく印象深くて。
これはね、大友克洋さん(※4)の影響なんですよ。
【※4】大友克洋
言わずと知れた日本漫画界の巨匠。1988年に自ら映画化した「AKIRA」は当時の日本アニメ技術の結晶とも言うべき作品で海外でも圧倒的な評価を獲得、後の「ジャパニメーション」ムーヴメントの先駆者となった。同氏の作品は独創的な物語と緻密な描き込みが最大の特徴で、漫画の域を超えた“芸術作品”として、圧倒的な地位を確立している。
──あ~~~。なるほど! 擬音の新しいスタイルの模索だったんですか。
「AKIRA」の連載を見て、特に背景なんかは、ものすごく影響を受けてますね。あとは乗り物だったり俯瞰(ふかん)で人がいっぱい出てくるシーンだったり。
──以前、おっしゃってましたね。
とにかく必死でしたから。取り入れるものは取り入れて死ぬ覚悟で描いてました。100%じゃダメなんですよ。その上…120%出し切らないと。
──多くのものが北斗の拳に影響を与えたというわけですね。
世界観の話で言えば映画の「マッド・マックス2」や「ブレードランナー」、絵に関しては大友先生、フランク・フラゼッタ、ニール・アダムス、それからシド・ミードあたりの影響が強いです。
──ケンシロウも、いろんな人物の要素が入ってますもんね。
そうですね。これまで何度も言ってきましたが、ブルース・リーや松田優作さん、メル・ギブソン、シルベスター・スタローンを混ぜてます。
──代表的なイメージは、僕が好きなのもあると思いますが「マッド・マックス2」。これなんです。まさに北斗の世界観そのものという。
他にもありますよ。物体Xとか、あとは超人ハルクなんかも。
──遊星からの物体X! それは初耳です! でも、グロテスクな感じ、ハルクの雰囲気。言われてみると…。
その当時、堀江さん(※5)に「マッド・マックス2とブレードランナーを観てこい」って言われて、あれで世界観を掴んだ。すると次は「シド・ミードの個展をやってるから見てこい」ってまた堀江さんに言われて、見に行って。
【※5】堀江信彦
北斗の拳の担当編集にして「週刊少年ジャンプ」の5代目編集長。物語の骨子となる北斗神拳のアイデアを考案した人物で、北斗の拳における第三の作者とも言われている。2006年から制作された映画「真救世主伝説北斗の拳」の脚本なども担当。
──原先生に可能性を感じて、とにかく北斗の礎(いしずえ)となるものを吸収させたかったんですね。
読み切りの北斗は現代劇だったけど連載の原作は世紀末が舞台。だから「マッド・マックス2」なんかはもうビビっと、一発で入っちゃいましたね。
──ちなみに、これは言っていいことか悪いことか非常に迷うのですが、せっかく連載1回目の生原稿があるんで…。
……ん? どうかしました?
 http://www.hokuto-no-ken.jp/hokutogatari/interview10-03
VOL10原哲夫
──この第1話のラストシーンでケンシロウが荒野に向かって歩くんですが。
うん。バットが付いて行ってね。
──じつはですね……。ケンシロウの胸に七つの傷が無いんですよ(※6)。
【※6】北斗の拳 第1話より
え~。そんなハズは…(と言いながら生原稿をチェック)……あれ!
──はい。そうなんです。
いや~。ぜんぜん気づかなかったな~。あら? こっちも描いてないじゃん!
──あ…はい。そうなんです。1箇所しか言う勇気が…。
マズいな~。でもこれ、生原稿か。う~ん。いま描いちゃおうか(笑)。
──あはははは! もしそうなったらスゴいですね。50代の原先生が20代の原先生の絵を完成させる!
ガル憎君。これ、なんで究極版が出る前に言ってくれなかったの?
──いや。たしかにそれは思いました。もし対談と究極版の発行のタイミングが合ってれば、そこで言えたかな…と。
誰も言ってくれなかったよ、いままで。
──逆に言えないんだと思います。過去の話を掘り起こすようなものですから。
でも、ガル憎君は言ってくれたじゃない。
──そこは…愛ゆえに…いや、すいません。いま少しカッコつけてしまいました。正直に言うのは、かなり勇気がいりました。
でも、ありがとう。じゃあ、究極版が重版になる時が来たら直そうか。
──おお! そうなったら、逆にこの対談が大きな意味を持ちますね!
これは是非、直しましょう。
──そう言っていただけると、僕の勇気が意味を持つというか、今回の対談に天命を感じます。まだまだ徹底的に聞かせてもらっていいですか?
うん。この際だから、なんでも遠慮なく聞いてもらおうかな。
──ありがとうございます!
■2004(平成16)年08月05日(木) 天空に連なる七つの星 その「宿命」に感謝する日々■2004年8月5日。俺が初めて先生とお会いした日。それはまるで、神様に会ったような衝撃だった。そこから原作の公式親善大使となり顔や名前も覚えてもらい、気さくに話してもらえるようになった現在。だが決して浮かれることなく、多くのファンのため、この企画を始めた。想像もしていなかった人生だが、これも北斗の星に魅せられた自分の「宿命」と考え突き進んでいる。七つの傷のことを話したのも宿命に対する勇気。宿命に立ち向かい北斗を後世に残すためなら、俺はなんでも聞く。
■ラオウ没後の新エピソード 特別付録にて再び語り合う■ ここから面白くなりそうなのに…という場面で終わった今回。後編となる次号を楽しみにしていただきたいのだが、そんな後編の前に今回は特別付録があり(注:月刊コミックゼノン12月号の特別付録を指しております)、そこで、すべての北斗ファンが注目する新エピソード読み切りについての話をしている。50代の原哲夫が20代の原哲夫に挑戦。共に、歴史の目撃者となろう!!
■Interviewer ガル憎■ フリーライター。1974年1月4日、広島県に生まれる。北斗の”第一世代”とも称される生粋の団塊ジュニアかつ原作の公式親善大使で、広島東洋カープファン。原哲夫らとの交流も深く、映画「真救世主伝説 北斗の拳 ZERO ケンシロウ伝」のエンドロールにも名を刻む。好きなキャラクターは、トキ。
 http://www.hokuto-no-ken.jp/hokutogatari/interview10-04


 原先生 いいとも御出座
 2010(平成22)年10月27日(水)
‡2010(平成22)年10月25日(月)、原哲夫先生が「笑っていいとも!」に御出演されました。勿論コミックゼノン創刊号の宣伝の為ですが、漫画誌の宣伝のために漫画家がわざわざ生放送に出てくるなんて聞いた事がないや。やっぱりスケールが違うぜ!登場されたのはテレホンショッキング直後の「コレが私の3段階」というコーナー。アーティストの3作品を見て、それぞれに当てはまるエピソードがどれなのかを当てるコーナーらしい。知らん。まずはコーナーゲストとしてCOWCOWが登場し、伊勢丹と笑瓶を一発。別にCOWCOWは嫌いではないが、この日に関しては苛々する。その後もMCの香取がピースに意味の無いムチャ振りをして時間を浪費。苛々する。そして遂に愛取りをBGMに、原御大がアルタに登場!今日も髪型・グラサン、衣装、バッチリ決まってます!どこからどう見ても黒弊です。本当にありがとうございました。登場して直ぐに御大の簡単なプロフィール紹介と、ゼノンの宣伝。総宣伝時間10秒弱。短!!熱湯コマーシャルやないねんから。せめて「赤フンついてます」くらい言っといたほうがいいんじゃないか。
「自分の作品が一億冊売れるってどんな感じなんですか?」という香取のホワホワした質問に対し、
「いやそんな売れた感じはしないんすけど…」と、TV向きでないミュート音声で返答される御大。そして急かされるようにコーナーへ。用意された三つのエピソードは
 ・「ファンから不評だった失敗のキャラクター」
 ・「完成に時間がかかった苦悩のキャラクター」
 ・「理想通りに描けたお気に入りのキャラクター」該当する三キャラは ケンシロウ 拳王様 ジャギ 今回はこの中から「失敗のキャラクター」を選んでもらうというクイズ。問題出題中、近くの席にいたピース綾部からスキンシップをはかられるが、御大はこれをガン無視。
「この人知らないから」と一言。かわいそす。しかし相方の又吉から「僕のことは知ってますよね」と言われると
「知ってる」とまさかの返答。絶対知らんだろ!ベテランギャグ漫画家だけに笑いの取り方を心得てらっしゃる。とここでロンブー敦が、
「失敗なんてないでしょぉ~先生ぇ~」と、変な裏声で原先生と初絡み。そういえば彼、棘王ハデルとしてラオウ外伝に出てたじゃないか。ある意味夢のコラボなのだが、視聴者の中で気付いた人は何人居た事やら。ジャギを指差して「(答え)多分これじゃない?」と小ボケをかます御大。作者にコレよばわりされるジャギかわいそす。
「描いてると嫌んなることがある」
「最近は一日1~2枚しか描けない」
「約10週で1キャラ作っていた」
「ケンのモデルは松田勇作とブルースリー」と、解答者達の質問に饒舌に答えていく御大。少しずつ慣れてこられた様子。ここでCOWOCW山田よしが「読みきりのはもともとブルースリーに似てた」とマニアをアッピル。しかし御大は「あの人知らない」と、またも非情なる返答。がんばれ山田。R-1応援するから。そして解答タイム。森田さんとハデルの相方の人はケンシロウをチョイス。眉毛太いからファンに不評だったという理由に、良純が激怒。良純居てくれてよかった。
 亮「リアルタイムで読んでたんですけどー始まったとき凄い覚えててー200X年で始まったときー」
 それは特命リサーチだ。ハデルとAKBの小娘は拳王様をチョイス。怖すぎてファンも受け付けられなかったとの予想。
 敦「僕もちょっと…ラオウはちょっと受け付けられない…怖いです」ハデルからのまさかの拳王様拒絶発言。でもハデルって、劇中で拳王様の剛拳喰らって死んでたしな。ハデル的には正しいリアクションかもしれない。COWCOWも拳王様。
「黒王のデカさからするとラオウは50mくらいある。はみ出る」
「あとオデコがうるさい」オデコうるさいワロタ。ピースと良純&ひとりの気の利かないコメントの後、いよいよ正解発表。正解は・・・拳王様でした。昔、一通のファンレターに「なんだあのイガグリ頭は」と書いてあったのが気になったのだとのこと。イガグリ頭・・・?ああ、なるほど これね。「たった一通のファンレター」が来たのと「初登場時だけのイガグリ頭」だっただけなのに、「ファンから不評だった失敗のキャラクター」と言ってしまう番組壊しな原先生素敵。その後「それで次のキャラクター(ジャギ)にヘルメットかぶしたんすね」という大沢親分の孫の旦那のトンチンカンな発言に対し「ヘルメットは意外と難しいんだよ」と若干イラつきながら返答される御大。ジャギの登場順も理解してない野郎には更に厳しいようだ。尚、「完成に時間がかかった苦悩のキャラクター」はケンシロウ。「理想通りに描けたお気に入りのキャラクター」はジャギでした。特にハケそうな感じも無くここでCMへ行ったのでまだ続くかと思ったのだが、CM開けにはもう別のコーナーが始まっていました。エンディングにもう一回出てくるかもという淡い期待も無駄に終わりました。というか今って曜日対抗いいとも選手権やってないのね。私的には面白かったですが、普段あまり接することのない人種の方なので、いいとも出演陣も観客も、イマイチ絡み辛そうな感じだったなあ。途中までは北斗の拳の作者ってことで会場も盛り上がってたけど、ジャギのパネルがめくられた辺りで完全に静まり返ってたし。そりゃ真昼間に女性100人の前でジャギって言われてもな。特大号でまた何か追加シーンあるかもしれないので、日曜日もチェックすることにします。先生、御疲れ様でした。
 http://hokutosite.com/log/2010/log20101027.html


 映像◆Emblem Take 2 OVA https://youtu.be/50iqdpd4Xug
 
 ┏━━━━━━━┓
 ┃『代紋TAKE2』┃
 ┗━━━━━━━┛
 1990(平成二)年02月19日(月)『週刊ヤングマガジン』10号
 2004(平成16)年08月30日(月)『週刊ヤングマガジン』40号
‡1993(平成五)年10月25日(月) 東映VANIME OVA1巻
 ┏━━━━━━━━━━━━━━┓
 ┃『代紋TAKE2 第Ⅱ章 PART2』┃
 ┗━━━━━━━━━━━━━━┛
 1995(平成七)年11月25日(土) 東映VANIME OVA2巻
****************************************
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%A3%E7%B4%8BTAKE2#OVA
****************************************




名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「日記」カテゴリーもっと見る