これから先にあるもの。

国内観測史上最大と言われる「東北関東大震災（東日本大震災とも…）」より12日目の昨日。
私の住む地域の避難所が閉鎖されました。

最後の住人は、インフルエンザの患者さんと、元気なお子さん連れのご一家…。

もっと長期化するのではないかと考えていただけに、少なからず驚きましたが、親戚の方々や施設と繋がり、新たな一歩を踏み出すということで、安心して送り出すことができました。

震災直後は情報もあまりなく、自分たちが甚大な被害の真っ只中にいるなど、まったく現実味がありませんでした。

混乱しているせいか、情報自体が思うように入って来ず、日を重ねるにつれて新たな被害を知り痛ましく思ったり、ライフライン復旧の情報に一喜一憂したり…。

私の大切な友人は、震災でかけがえのない伴侶を失いました。
…幼い2人のこどもを抱え…。
物言わぬ夫と対面した時の彼女の気持ちを思うと、本当に筆舌に尽くし難いです。

準備が整ったらすぐにでも、みんなで会いに行こうと思っています。

学生時代お世話になった先輩とはいまだ連絡が取れません。
海沿いで暮らす彼女は、一体どこで被災したのでしょう…。

老若男女それぞれに課題や試練、気づきを残したであろう、今回の災害…。

残したものはあまりにも大きく、厚く、高い壁かもしれません。

それでも残された私たちは、生きている（生かされている）かぎり、精一杯生きていかなければなりません。

こどもたちの未来のために。
私たち自身も強く生きてゆくために…！

これから先にあるものは、決して容易なものではないのかもしれません。

長引けば長引くほど…。
緊張の糸が緩めば緩むほど、思いもかけなかった新たな課題が生まれてくるのかもしれません。

それでもひとりひとりがあきらめず、前を向いていられれば…。
手を携えて歩いてゆければ…。

たとえ少しずつだとしても、その歩みを止めないかぎり……揺るぎない未来に向かっていると信じたい…。

…今。
私たちひとりひとりの力が試されています。

…人として。
生きる者として。
社会の一員として…。




（被災直後についてはまた新たにまとめたいと思います）