ゾンビ映画を観たあとは、いつもやるせなくなるなぁ…。
私は学生時代から、ゾンビの映画が好きでよく観ていました。
最初に観たのはTVでだったかなぁ。
森の一軒家のようなところで沢山のゾンビに囲まれて、右往左往……というような内容だったな(題名は忘れました…)。
ゾンビ映画の何が好きなのかというと、あの静かに迫る恐怖、スリル。
…加えて、ゾンビ自体のあの、時にユーモラスにも見える動き、表情。
そして何より興味深いのは、つくられた時代の世相を切り取っているようなところもあるからなのです。
今まで観た中で一番ショックだったのは、ゾンビから逃れ生き抜くためにではなく、気晴らしや趣味、娯楽のために頭を撃ち抜いたり、見せ物にしたり…。
まさにゲーム…!といった感じでした。
だんだん感覚が鈍ってきてしまうのか、自分たち人間以外(=敵?忌むべきもの?)は思うがままにしても良いと思ってしまうのか、とにかく、その行きすぎた行動には嫌悪感をおぼえました。
それは、とても恐ろしいことだと思うのです。
いくら残酷なことでも、理不尽なことでも、それを許してしまったり、仕方がないことだとどこかであきらめてしまうと、いつの間にか違和感がなくなって、それが『当たり前』になってしまうのだと思うのです。
『当たり前』の空気は少しずつ確実に広がって、いつしかまるで最初からそうだったみたいに、疑われることもなく受け入れられてゆく…。
「おかしい」ことは「おかしい」…そう胸をはって言える自分。
そして、いつまでもそれに気付ける自分でいたいと思う。
『ランド・オブ・ザ・デッド』を観て、フッと頭をよぎったことを書いてみました。
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