中・高教師用ニュースマガジンBlog

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 『中・高校教師用ニュースマガジン』(中高MM)☆第4057号☆

2017-08-15 16:28:26 | メルマガ

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 『中・高校教師用ニュースマガジン』(中高MM)☆第4057号☆
                  2017年8月 5日:土曜日発行
   編集・発行 梶原末廣      sukaji@po.synapse.ne.jp
  http://www.synapse.ne.jp/~kanoyu/sukaji/index.html
http://www.synapse.ne.jp/~kanoyu/kyoushi/index.html
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■「ファシリテーション・グラフィックをはじめよう」(15) 藤原友和(北海道)
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【連載】

■「ファシリテーション・グラフィックをはじめよう」(15) 

        藤原友和(北海道)



1 研究仲間の小林雅哉さんとFG

 小林雅哉さんとFGの探究を続けて、もう3年になります。「グラフィッカー・
 フェスティバル」の立ち上げから関わってもらい、日常のFGについて意見を交
 わしたり、提案し合ったりと、僕にとってはかけがえのない仲間の一人です。

 今回はそんな小林さんに日常の実践の一端を紹介していただきました。
 彼のFGは重厚な情報密度でありながら「絵と文字のバランス」がとれていて、
 パッと見ただけでわかりやすく、読み解くほどに多種多様な気付きが生まれま
 す。どうぞご覧下さい。

2 FGの実際(以下、小林さんによる報告です)

(1)ノートFG
 私は、研修等で聞いた話を一冊のノートにまとめています。
 その際、講師が話した言葉のみを写していくことはあまりしません。では、何
をするのか?
「絵や図」を多く使って、聞いた話を描き表すことを意識しています。下に具体
 例を示します。

http://wingsesta.exblog.jp/28027393/

これをすることにより、2つの効果があります。

1つは、「話の中心を捉えよう」とする意識がはたらくということです。
絵は、描くのに時間がかかります。瞬時にいくつも描けるものではありません。
そのため、ポイントを絞って描くことになります。必然的に、話の中心を捉える
ことができるようになります。

もう1つは、あとから見返すときに「何がどこにあるかが分かりやすい」という
ことです。絵で話題の中心を描いていくので、それが見出しの役割を果たします。
「あれ、どこに描いたっけ?」という場合に、検索がしやすくなります。

(2)授業検討でのFG
学校で指導案検討の場面でFGを用いることが多いです。下の写真のような感じです。

http://wingsesta.exblog.jp/28027393/

その際も「絵や図」を用いることが多いのですが、ノートFGと違い、気を付けてい
ることがあります。それは、「私の解釈を押し付ける可能性がある」ということを常
に意識することです。

例えば、写真の中で私は「土台」の絵を描いています。これは、「上にある概念を土
台にあるものが支えている」ということを絵で表しています。その場で話している人
たちのイメージと、私が描いたものが必ずしも合致していないことがあります。

そのため、絵を描きながら、「こういうイメージですか?」と聞くようにしています。
違ったときは「◯◯ではない」などと描き加えます。

個人のためのノートでも、みんなの話合いのための模造紙でも、絵に表すことで思考
や話合いが促進されることが期待されます。
私は、段階を表すための「階段」や、阻害要因を表す「壁」、理想的な調和を表す
「カクテル」など、物事の関係性を表すのに使えそうな絵をストックするようにして
います。

自分にとって使いやすい絵をいくつか持っておくと、ファシグラの世界がまたひとつ
変わってくると思います。

3 記録性を高める執念(ここから再び藤原です)

いかがでしたでしょうか。
小林さんは、広い識見を持ちながら「一つのことにこだわって研究を深める」ことに
徹底してこだわっています。彼のイラスト帳はいずれ使うかも知れないモチーフで埋
め尽くされていますが、まだまだページが増えています。機会があればそれを見せて
もらうだけでも彼の突出した収集癖とそこから帰納したFG理論に触れることができる
でしょう。

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潮風の香る教室
http://wingsesta.exblog.jp/28027393/
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===編集日記=== 

  皆様に支えられて「日刊・中高MM」第4057号です。

 藤原友和さんの「ファシリテーション・グラフィックをはじめよう」、
 お届けします。
 
 鹿児島本土に台風が近づいていますが、北海道の藤原さんから久々に作品が
 届きました。率直に嬉しいです。研究仲間の小林氏の紹介ですが、それ以上
 に藤原さんが次のステージに移るためのバネを感じました。やはり一つのこ
 とを極めることの良さと頼もしさを感じます。感謝。

 8月も第1週を終えようとしています。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
 うだるような暑い日々が続く中で台風がやってきています。これも夏の風物の
 一つかもしれませんが、被害や犠牲が最小にとどまりますように祈ります。
 
 9月の連載の一つに【復刊再開】、土橋英光さんの「新 教育をみつめて」が
 連載再開です。大阪府に居を移し新たな生活が始まっています。楽しみですね。

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       梶原末廣【インターネット編集長】
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中・高校教師用ニュースマガジン 2000年3月26日創刊
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☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆2017年☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆                       

【8月は例年通り休刊:但し臨時特別号は発行します】

【9月】

01【復刊】「新 教育をみつめて」(51)土橋英光(大阪府)
02 「映画の中の先生たち」(29)木原ひろしげ(福岡県) 
03 「なにかが見える、描こうということ」(6)岡崎あかね(大阪府)
04 「学校英語と実用英語」(15)浜田 雅暢(鹿児島)
05 「沖縄ものしりクイズ100問」(11)蔵満逸司(沖縄県)  
06 「僕らはみんな生きている」(136)杉山武子(鹿児島)
07【休刊】
08 「ここから見える未来教育」(9)梶原末廣(鹿児島)
09 「想いは南風に乗せて-あなたの心に」(66)堂園晴彦(鹿児島県)
10【新連載】予定 
11 「環境問題について」(196)枝廣淳子(千葉県)
12 「教師前途」(5)梶原末廣(鹿児島)
13 「鈴木敏恵の未来教育インフォメーション」(10)鈴木敏恵
14【休刊】
15 「教師教育今昔」(2)梶原末廣(鹿児島)
   「朗読Cafeネットワーク」(2)梶原末廣(鹿児島) 
16 「百菜園便り」(77)木原ひろしげ(福岡県)
17 「南薩摩の風」~南薩の田舎暮らし~(15)窪 壮一朗(鹿児島) 
18 「ヒサシは歩くよ何処までも」(28)大岩根 尚(鹿児島) 
19 「総合学習回顧録ー小学生ママと総合学習」(99)名生修子(兵庫県)
20 「プロジェクト志向でいこう!」(105)若槻徹(島根県)
21【休刊】
22 「立ち止まってメモしたことを」(18)北原妙子(熊本県) 
23 「子どもの頑張りを認めてくれる先生」(28)城ヶ崎滋雄(千葉県) 
24 「島に、生きる。」(82)山下賢太(鹿児島)
25 「教育への道~グローカルアカデミー~」(16)岡本尚也(鹿児島県)
26 「ファシリテーション・グラフィックをはじめよう」(16) 藤原友和(北海道)
27 「僕らはみんな生きている」(137)杉山武子(鹿児島)  
28【休刊】
29 「学びが深まるアクティブラーニング(AL)の授業設計」(22)水野正朗(愛知県)
30 「子どもたちのわくわくアート」(131) 西尾環(熊本県)

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   「特別支援教育の在り方」(18)吉田博子(東京都)
   「教師のための働き方マネジメント」(2)長瀬拓也(京都府)
   「スイスで先生~生物学教師になるまで」(40)ブランド那由多(スイス) 
   「森知子の旅と本」(3)森知子(スペイン)
   「生徒へ送る心のメッセージ~教師のための新しい視点~」(66)
                 桑原規歌(愛知県) 
   「葦の髄から」(18)梶原末廣(鹿児島)
   「東北の春」(4)梶原末廣(鹿児島)    
【休刊中】「雑感・相手の立場 」(47) 西澤俊英(滋賀県)
    「リフレクションの探求と実践」(13)中島 久樹(東京都)
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