母を訪ねて2000メートル。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　なぁ？おかぁはん(・ω・`)？






　　　　　　　　　　　　　　　　『ボクの本当のおかぁはんはドコに居るのぉ？』
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　ついに来たか・・。

　　　　　　　　　　　　　　　　ジュリの本当の母親はジュリを保護してほどなく交通事故で亡くなった。

　　　　　　　　　　　　　　　　ジュリの母親は半野良ちゃんだった。
　　　　　　　　　　　　　　　　飼い猫じゃないけどご飯を貰いある家の玄関脇に
　　　　　　　　　　　　　　　　ダンボールハウスを構えていた子だった。

　　　　　　　　　　　　　　　　ある日道路に子猫が飛び出してきた。
　　　　　　　　　　　　　　　　それがジュリ。

　　　　　　　　　　　　　　　　偶然通りっかったアタシは
　　　　　　　　　　　　　　　　『危ないよぉぉーー！』と道路の真ん中から引き戻した。
　　　　　　　　　　　　　　　　そしたら近所のオバチャンが
　　　　　　　　　　　　　　　　『また飛び出してぇ・・危ないなぁ！』と

　　　　　　　　　　　　　　　　『どこの子ですかぁ？』と聞いてみた

　　　　　　　　　　　　　　　　『そこの家がご飯を上げてる猫の子供よぉ！』
　　　　　　　　　　　　　　　　『あなた貰ってくれないぃ？』

　　　　　　　　　　　　　　　　(ノ∀`；) アタシですかぁ？
　　　　　　　　　　　　　　　　どーみても野良ちゃんの子供・・・・・。
　　　　　　　　　　　　　　　　目と鼻はグジュグジュで・・背中には毛がはえてナイ。。

　　　　　　　　　　　　　　　　肉眼でも蚤が背中を駆け巡ってるのが見えるくらい。
　　　　　　　　　　　　　　　　そのやりとりが5分くらい。

　　　　　　　　　　　　　　　　貰って帰りました・・。
　　　　　　　　　　　　　　　　で、すぐに病院連れて行きました。
　　　　　　　　　　　　　　　　蚤が100匹くらい取れました。。

　　　　　　　　　　　　　　　　その日からうちの子。
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　次の日も同じ道を通ったら・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　『にゃぉーーーーーーん！にゃぉーーーん！』
　　　　　　　　　　　　　　　　すぐにこの猫がジュリの母親だと直感した。
　　　　　　　　　　　　　　　　子供を捜していたのだ。
　　　　　　　　　　　　　　　　するとゾロゾロ3匹が出てきた。
　　　　　　　　　　　　　　　　でもまだ鳴いてる。
　　　　　　　　　　　　　　　　『1匹足りないわぁぁー！にゃぉーーーん！』

　　　　　　　　　　　　　　　　スイマセン。。。
　　　　　　　　　　　　　　　　もう1匹はうちに居ますよぉ。。

　　　　　　　　　　　　　　　　すると昨日のオバチャンがまた登場。
　　　　　　　　　　　　　　　　『あの家は去勢もしないでご飯をあげてて近親交配ばっかよ！』

　　　　　　　　　　　　　　　　『目のナイ子とか手が短い子もたくさん居るのよ！』ぇ？・・・

　　　　　　　　　　　　　　　　・・・・・・・・。はぃ？

　　　　　　　　　　　　　　　　そんな場所にはもう戻せないよぉ。。

　　　　　　　　　　　　　　　　完全にうちの子に決まった。

　　　　　　　　　　　　　　　　だからジュリ。
　　　　　　　　　　　　　　　　もう本当のおかぁはんはもう居ないんだよぉ。
　　　　　　　　　　　　　　　　ゴメンね。アタシで我慢してね。

　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　ジュリの出生の秘密でした・・。
　　　　　　　　　　　　　　　　
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