Zeiss Ikonta516と531/2
Zeiss Ikonta 幻の516型
Ikontaの祖型と成った機種が「Icarette」・「Kocarette」・「Ikonette」です。
型番はフォーマットにより異なり206・207・209・488・493・495・496・498・500・501・502・504・509・512・514・517・518・519・521・522・551(註1)
フォーマットは6×6・6×9・116(6.5×11)。
ICA社の成立、Zeiss Ikon社の成立頃には、ICA社、コンテッサ ネッテル社などの主要メーカーがおびただしい量でおびただしい種類のカメラを生産していました。
(註1:詳細は以下に詳しいです。小林昭夫 「ツァイス・イコンに集められたロールフィルムカメラ・ホールディングカメラ」『クラシックカメラ専科81 ツァイス・イコンカメラ総特集-イカレッテ・コカレッテ・コンテッサ35・ボックス・テンゴール編』2006 朝日ソノラマ)
1956年のドイツカメラ業界の大統合により成立したZeiss Ikon社は、500種以上にわたった種類のカメラの整理し、新たに登場したのが「Ikonta」。
初期Ikontaは、1932年8角形型520/2が初出。
1934年にSupper Ikonta530/2が発売され、1936年初期531/2が発売。この時に、多重露光防止措置が付けられる。真鍮に黒塗装(エナメル?)を施した装置である。
後に、この多重露光防止装置がクロームメッキのシルバーになり、一般的に知られる「531/2」となり、戦後に生産が再開されている。
この間に、530/2にはレリーズがボディー左上に付き、1937年には、レンズを繰り出す装置が「波形」から「曲線」に改良されている。
Supper Ikontaには「530/2」と「530/2改」・「初期531/2」・「531/2」の4タイプが存在する(戦後生産は除いて)。
幻の「516」型
一般的に知られている型番の中で「516」は欠番とされる事があります。Icarette・Kocaretteの型番は上記の通りです。それと、Ikontaシリーズの型番は以前に記しました。WEB上でも「516」を載せる記事は有りません。
世界中のカメラの型番を記した本にも出てこない(書籍名は不明ですが、東京L社で調べて貰いました)。
「516」は初期「531」のレンジファインダーを取り除いた形。「521」(1938年発売)の多重露光防止装置のクロームシルバーを真鍮に黒塗装にし、レンズの繰り出し装置=「襷」は「曲線形」です。
基本形状は、「初期531」の特徴と「531」の特徴を併せ持つのが「516」。
この特徴から、生産は、1936年から1937年の頃、特に「襷」が「曲線形」に成るのが1937年中頃と言われています(註2)。
(註2:片山良平 「スプリングカメラを主導した「イコンタ」の変遷」・「スプリングカメラを主導した「イコンタ」の変遷」<続>『クラシックカメラ専科80』・『クラシックカメラ専科81』2006)
上記内容を検討すると、「516」型は、1937年後半頃に開発された、「521」型に先行する型式と考えられます。
型番一覧からも見られない「516」。
「516」には、6×4.5・6×6・6×9の3機種が存在することが確認出来ました。
今日は、写真を掲載します。
Ikontaの祖型と成った機種が「Icarette」・「Kocarette」・「Ikonette」です。
型番はフォーマットにより異なり206・207・209・488・493・495・496・498・500・501・502・504・509・512・514・517・518・519・521・522・551(註1)
フォーマットは6×6・6×9・116(6.5×11)。
ICA社の成立、Zeiss Ikon社の成立頃には、ICA社、コンテッサ ネッテル社などの主要メーカーがおびただしい量でおびただしい種類のカメラを生産していました。
(註1:詳細は以下に詳しいです。小林昭夫 「ツァイス・イコンに集められたロールフィルムカメラ・ホールディングカメラ」『クラシックカメラ専科81 ツァイス・イコンカメラ総特集-イカレッテ・コカレッテ・コンテッサ35・ボックス・テンゴール編』2006 朝日ソノラマ)
1956年のドイツカメラ業界の大統合により成立したZeiss Ikon社は、500種以上にわたった種類のカメラの整理し、新たに登場したのが「Ikonta」。
初期Ikontaは、1932年8角形型520/2が初出。
1934年にSupper Ikonta530/2が発売され、1936年初期531/2が発売。この時に、多重露光防止措置が付けられる。真鍮に黒塗装(エナメル?)を施した装置である。
後に、この多重露光防止装置がクロームメッキのシルバーになり、一般的に知られる「531/2」となり、戦後に生産が再開されている。
この間に、530/2にはレリーズがボディー左上に付き、1937年には、レンズを繰り出す装置が「波形」から「曲線」に改良されている。
Supper Ikontaには「530/2」と「530/2改」・「初期531/2」・「531/2」の4タイプが存在する(戦後生産は除いて)。
幻の「516」型
一般的に知られている型番の中で「516」は欠番とされる事があります。Icarette・Kocaretteの型番は上記の通りです。それと、Ikontaシリーズの型番は以前に記しました。WEB上でも「516」を載せる記事は有りません。
世界中のカメラの型番を記した本にも出てこない(書籍名は不明ですが、東京L社で調べて貰いました)。
「516」は初期「531」のレンジファインダーを取り除いた形。「521」(1938年発売)の多重露光防止装置のクロームシルバーを真鍮に黒塗装にし、レンズの繰り出し装置=「襷」は「曲線形」です。
基本形状は、「初期531」の特徴と「531」の特徴を併せ持つのが「516」。
この特徴から、生産は、1936年から1937年の頃、特に「襷」が「曲線形」に成るのが1937年中頃と言われています(註2)。
(註2:片山良平 「スプリングカメラを主導した「イコンタ」の変遷」・「スプリングカメラを主導した「イコンタ」の変遷」<続>『クラシックカメラ専科80』・『クラシックカメラ専科81』2006)
上記内容を検討すると、「516」型は、1937年後半頃に開発された、「521」型に先行する型式と考えられます。
型番一覧からも見られない「516」。
「516」には、6×4.5・6×6・6×9の3機種が存在することが確認出来ました。
今日は、写真を掲載します。
Zeiss Ikontaの忘れ物
それは、127フィルムタイプのZeiss Ikontaです。所謂「ベスト版」のフォーマットのZeiss Ikontaです。
6×4.5タイプフォーマットのZeiss Ikontaは「A型」。
6×6タイプフォーマットのZeiss Ikontaは「B型」。
6×9タイプフォーマットのZeiss Ikontaは「C型」。
6.5×11タイプフォーマットZeiss Ikontaは「D型」ですが、このベスト版タイプのフォーマットの「型」は聞いた事がありません・・・
型番では「520/18」です。レンズユニットにより2つのバージョンを確認しています。このレンズユニットの違いは、シャッター機構の違いでもあり、発売時期も異なる事により生じています。
「520系」ですので、レンズ自体はTessaが多いかに覚えます。
Tessarは3群4枚、「3半Tessar」と呼ばれるレンズです。レンズの開発は、パウル・ルドルフにより1902年に、エルンスト・ヴァンデルスレブの協力により開発されました。
「ホークアイ」と呼ばれレンズですが、1930年代のZEISSのカタログには「THE EAGLE OF YOUR CAMERA」とあり、「ホーク」ではなく「イーグル」になっています。
写真は、そのカタログです。左が英語版、右はフランス語版です。
表紙絵は、「イーグル アイ」を図案化したものだと判断できます。広告史の観点からも珍しい代物です。
Thing left behind of Zeiss Ikonta
6*4.5 type of format
6*6 type of format
6*9 type of format
6.5*11 type of format
But ... that I have not heard "the model" of the format of the type for this best
"It is 520/18" by the model number. I confirm two versions by a lens unit. Difference in this lens unit is difference in shutter mechanism and occurs at the release time by being different.
As for the 520 system because is it, learn lens in itself whether there is much Tessa.
Tessar three are four pieces, lenses called "3 half Tessar". The development of the lens was developed by Paul Rudolf in 1902 by cooperation of Ernst Wandersleb.
I am called "a hawk's eye", and it is a lens, but a catalogue of ZEISS of the 1930s has it with "THE EAGLE OF YOUR CAMERA", and it is to "an eagle" not "a hawk".
A photograph is the catalogue. English version, the right are French versions the left.
I can judge that the cover picture made "an eagle eye" a design. It is the fellow who is rare from the viewpoint of history of advertisement.
それは、127フィルムタイプのZeiss Ikontaです。所謂「ベスト版」のフォーマットのZeiss Ikontaです。
6×4.5タイプフォーマットのZeiss Ikontaは「A型」。
6×6タイプフォーマットのZeiss Ikontaは「B型」。
6×9タイプフォーマットのZeiss Ikontaは「C型」。
6.5×11タイプフォーマットZeiss Ikontaは「D型」ですが、このベスト版タイプのフォーマットの「型」は聞いた事がありません・・・
型番では「520/18」です。レンズユニットにより2つのバージョンを確認しています。このレンズユニットの違いは、シャッター機構の違いでもあり、発売時期も異なる事により生じています。
「520系」ですので、レンズ自体はTessaが多いかに覚えます。
Tessarは3群4枚、「3半Tessar」と呼ばれるレンズです。レンズの開発は、パウル・ルドルフにより1902年に、エルンスト・ヴァンデルスレブの協力により開発されました。
「ホークアイ」と呼ばれレンズですが、1930年代のZEISSのカタログには「THE EAGLE OF YOUR CAMERA」とあり、「ホーク」ではなく「イーグル」になっています。
写真は、そのカタログです。左が英語版、右はフランス語版です。
表紙絵は、「イーグル アイ」を図案化したものだと判断できます。広告史の観点からも珍しい代物です。
Thing left behind of Zeiss Ikonta
6*4.5 type of format
6*6 type of format
6*9 type of format
6.5*11 type of format
But ... that I have not heard "the model" of the format of the type for this best
"It is 520/18" by the model number. I confirm two versions by a lens unit. Difference in this lens unit is difference in shutter mechanism and occurs at the release time by being different.
As for the 520 system because is it, learn lens in itself whether there is much Tessa.
Tessar three are four pieces, lenses called "3 half Tessar". The development of the lens was developed by Paul Rudolf in 1902 by cooperation of Ernst Wandersleb.
I am called "a hawk's eye", and it is a lens, but a catalogue of ZEISS of the 1930s has it with "THE EAGLE OF YOUR CAMERA", and it is to "an eagle" not "a hawk".
A photograph is the catalogue. English version, the right are French versions the left.
I can judge that the cover picture made "an eagle eye" a design. It is the fellow who is rare from the viewpoint of history of advertisement.