マイケルが成人してからのソロ・アルバム6枚それぞれのなかから1枚につき3曲お気に入りを選び、俺的フェイヴァリットMJソングを決めようという無謀企画のファイナル・パート2は、途中から急遽追加された“メロウ・サイド”の“マイMJベスト”の発表となります。
前回の(急遽追加された)流れは、こちらから↓
MY FAVORITE “MJ” FINAL(1)
アルバム1枚につき3曲をピックアップし、6枚から計18曲を選んだあと、“ダンス・サイド”12曲と“メロウ・サイド”6曲に振り分けての、“メロウ・サイド”篇です。
“ダンス・サイド”篇では「P.Y.T. (Pretty Young Thing)」が見事マイMJベスト“ダンス・サイド”部門のナンバー1に輝きましたが、さて“メロウ・サイド”はどうなりますか。
◇◇◇
≪My Favorites “MJ” Mellow Side≫
まずは、メロウ・サイドのノミネート6曲をおさらいしておきましょう。
「Rock with You」
「Man in the Mirror」
「Remember the Time」
「You Are Not Alone」
「You Rock My World」
「Butterflies」
マイケルのメロウ・ナンバーは、特に『デンジャラス』以降は美しさが際立っていて、流麗というか秀美というか、さまざまにカテゴライズされたものを超越した感じがします。ゆえに、余分なものをそぎ落とした、人間の魂の本質が表われた楽曲なのではないかと。そういう意味ではここに選出されていない「Human Nature」などもその一つなのですが、その楽曲自体の美しさと個人的嗜好はまた異なるところでして。
美しさという点では、R・ケリー作の「You Are Not Alone」やアンドレ・ハリス制作のハートウォームな「Butterflies」もいいのですが、聴いた時にインパクトが強かった個人的な体験と、やはりどこかにアクセントがある楽曲の方を好むので、この2曲をまず選外に。アウトロへのゴスペル調の展開に見るべきものがある「Man in the Mirror」ですが、前述2曲以上の飛び抜けた印象
があるとまではいえないので、これも外すことに。
ということで、“メロウ・サイド”ファイナリスト3曲はこちら!
「Rock with You」
「Remember the Time」
「You Rock My World」
メロウというと若干違うんじゃないかという感じを受ける人もいるかもしれませんが、あくまでも個人的な、そして前回での“ダンス・サイド”部門との比較として振り分けられた楽曲なので、ご容赦ください。
D・インフルエンスやクインシー・ジョーンズ版(ブランディー&ヘヴィ・D)もオリジナルに劣らず傑作の「Rock with You」、エディ・マーフィーが出演したPV(古代エジプトやエディの『星の王子様ニューヨークへ行く』をモチーフとしたと思われる)も話題となった「Remember the Time」、ロドニー・ジャーキンス製の「You Rock My World」……と甲乙つけ難いにもほどがある3曲だが、ブリッジなどでシャウトしながら歌っている「Remember the Time」がメロウというのもどうかなと思い(って、自分が勝手にメロウ・サイドに振り分けたんじゃないかよと……)、断腸の思いで(大げさ)この曲を落とし、「Rock with You」と「You Rock My World」の“Rock-You”決戦に。
そして、栄えあるマイMJベスト“メロウ・サイド”部門のナンバー1は、
「You Rock My World」
に決定!!
売り上げも低調と言われた(それもマイケルのなかでという話で、USだけでも200万枚超の売り上げ)『インヴィンシブル』は、あまり評価されてない向きもあるなかで、個人的にはかなり質の高いアルバムだと思っていて、そのリード曲「You Rock My World」はそのアルバムを代表する楽曲でもある訳です。心地よいグルーヴ感とスムースなサウンド、そして“ポーウッ”と雄叫びをする箇所もありますが、比較的感情を抑えられたサウンド・プロダクツはさすがといったところです。まぁ、ダークチャイルド作品好きだってところも大きいと思いますが。
ということで、“ダンス・サイド”と“メロウ・サイド”のマイMJベストがそれぞれ決まりました。
これに際して、いま一度マイケルのアルバムを聴き直したのですが(というか最近はずっとマイケルを聴いてますが)、それぞれに異なった感情が窺えて、非常に興味深いです。
一ついえるのは、まだまだ聴き込んでいくだろうということ。それだけの価値がある楽曲を歌ってきたんだな、ということです。また、ゴシップなどのエンタメ性やダンサーとしてのクローズアップが多い彼ですが、シンガーや制作者としても(寧ろそちらの方が)素晴らしい活躍をしていたんだと、より多くの人が気づいてくれたならば、嬉しいところです。
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