2021年で最もエキサイトした瞬間。
昨年、拙ブログの年間振り返り企画〈MY FAVORITES ALBUM AWARD〉を近年回避している代わりとして、音楽やスポーツなどさまざまなライヴシーンのうち、興奮度が高かった瞬間や事象をランキング形式でピックアップする企画〈MY EXCITING MOMENTS of〉の2021年版をエントリー。
昨年同様にコロナ禍が続き、スポーツ観戦やライヴ観賞へのさまざまな制限と観賞数が少ないという事情はあるにせよ、2021年もエキサイティングな場面に立ち会うことが出来た。そのトップ5をカウントダウン形式で発表していくことにする。
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■ 第5位 高校野球公式戦初となる東京ドーム開催
夏の甲子園出場を目指して戦う高校野球の東京都大会は、例年準決勝・決勝は神宮球場を使用するのだが、東京2020 オリンピック・パラリンピック開催によって神宮球場が使用できないため、その代替球場となったのが東京ドーム。それにより高校野球の公式戦史上初となる東京ドームでの試合が行なわれた。7月31日(土)の西東京大会準決勝2試合、8月1日(日)の東東京大会準決勝2試合、2日(月)の東・西東京大会の決勝2試合、合わせて6試合を開催。今後は東京ドームで夏の甲子園の東京都大会が行なわれるかどうかは分からないので、貴重な観戦体験となった。
声出しは出来なかったが、外野スタンドに制限されたものの、ブラバン応援が許可されたのも良かった。
関連記事 →「高校野球初の東京ドーム開催 東・西東京大会 準決勝・決勝まとめ」
■ 第4位 Especia元メンバーによるEspeciaメドレー
2021年はライヴハウスの閉館、営業終了の一報が多くなされた。弊ブログでも「六本木VARIT.営業終了」「代官山LOOP閉店」「Zepp Tokyo 2022年1月1日に閉館」「STUDIO COAST 2022年1月に閉館」と記事にエントリーすることが少なくなかった。そのなかで、代官山LOOPへ縁が深い仮谷せいらが主宰した、代官山LOOP営業最終日に行なわれたイヴェント〈仮谷せいら&PUMP! Presents 『HOME~Thank You“Daikanyama LOOP” Last Day~〉において、元EspeciaのメンバーのHALLCAと脇田もなりがEspecia時代の楽曲をメドレーで披露。ペシスト&ペシスタ(Especiaのファン)にとっては、大きな話題となったに違いない。
このEspeciaの“時限的再結成”は事前に公表されず、チケットがソールドアウトになってから発表されたようで、個人的に観賞出来たのは(早めにチケットを確保していたのは)非常に運が良かった。
関連記事 →「〈HOME~Thank You “Daikanyama LOOP” Last Day~〉@ 代官山LOOP」
■ 第3位 ルヴァンカップ決勝へ手をかけた高萩のゴール
リーグ戦が不調で、天皇杯も初戦で順天堂大学にジャイアントキリングを喰らうなど、FC東京において胸躍るトピックがあまり見受けられなかったなかで、唯一のモチベーションだったといっていいルヴァンカップ。2年連続決勝進出を賭けた10月10日、味の素スタジアムでのルヴァンカップ準決勝2ndレグにて、1stレグで1対3と名古屋に敗れ、2対0(や3点差以上の勝利)が求められるなか、2対0とした高萩のゴールは、胸が高鳴った瞬間の一つ。正直なところ、時間が進むにつれて「これで決勝進出、2連覇へ王手」という思いが頭にチラつき始めた80分、FC東京ユース出身の稲垣に気合でゴールにねじ込まれて、この試合には勝利したもののルヴァンカップ決勝の道は閉ざされた。あと10分持ちこたえていたら……という思いもあるが、そこで押し切れなかったのが、2021年のFC東京の実力だったということだろう。
なお、エキサイティングではなかったが、インパクトがあったという意味では、FC東京が横浜F・マリノス戦で喰らった0対8の敗戦(「横浜FM vs FC東京 @日産ス【J1リーグ】」)は、なかなかのものだろう。現地で次々と失点する姿を目前にしながら、冷静さを保って最後まで試合を見届けた自分を褒めてやりたい……と思いかけたほどだった。
関連記事→「FC東京 vs 名古屋 @味スタ【ルヴァンカップ】」
■ 第2位 都市対抗野球大会で東京ガスが初優勝
第92回都市対抗野球大会は、東京都第1代表の東京ガスが大津町代表のHonda熊本を6対5で下して、初優勝を飾った。東京ガス野球部は1927年(昭和2年)創部の古豪だが、これまで都市対抗では1981年と2016年のベスト4が最高成績だった。この大会は大手ガス5社(北海道ガス、東京ガス、東邦ガス、大阪ガス、西部ガス)が揃い踏みしたことも話題に。
東京ガスの初優勝だけであれば2位ではなかったが、決勝戦のHonda熊本の脅威の追い上げが興奮度を高め、2位へ押し上げたといっていい。6対2と東京ガス4点リードで迎えた9回二死1・2塁で、あとストライク1つで試合終了という場面から、Honda熊本が丸山の3ランで1点差に。なおも、二者連続ヒットで逆転のランナーまで出塁し、この試合で本塁打を放っている中島へ打席が回って……という展開は“まさか”“もしや”という逆転のシナリオも予感させた。
さらに、くまモンも興奮度を高めさせた要因の一つだった。Honda熊本の応援ステージに2度姿を現したのだが、1度目にHonda熊本が初ヒット、2度目に上述の1点差に迫る3ランが飛び出すなど、“くまモンパワー”を間近で体感した。
関連記事→「第92回都市対抗野球大会 超個人的まとめ」
■ 第1位 劇的な幕切れの高校野球東京都秋季大会決勝
2021年に最もエキサイティングに感じた場面は、神宮球場で行なわれた高校野球の東京都秋季大会の決勝戦、二松学舎大附対國學院久我山との試合。3対1と二松学舎大附がリードして迎えた9回、國學院久我山は満塁と攻め立てるも二死に。ここで4番成田が初球をライトへの大飛球を放つと、フェンス直前で背走していた二松学舎大附のライトが一旦は捕球したかに見えたが、グラブに当てたボールがフェンスに当たってインプレー継続。その間に3者がホームに還り、大逆転サヨナラで國學院久我山が優勝、2022年春の選抜高校野球大会への出場が当確となった。序盤から8回まではほぼ二松学舎大附のペースで試合が進行していたことも、この大逆転劇の興奮度を高めた要素といえるだろう。
野球は時間に左右されず、最後の1アウトを獲るまで何が起こるか分からないのが醍醐味。その一つの例がこの試合ともいえるだろう。もちろん、野球は他のスポーツに比べて時間が長いとかJリーグ風に言えば“アクチュアルプレーイングタイム”(実際にプレーが止まらずに進んでいる時間)が少ないと言われるが、アマチュア野球、特に高校野球は平均的に2時間前後で終わることが多く、プロ野球とは異なりスピーディだ。テンポが良いなかで、ドラマティックな逆転劇が起こったりする展開は、高ぶる余韻とほどよい疲労感を与えてくれるのもいい。
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以上が、2021年の超個人的にエキサイティングな瞬間のトップ5だ。昨年(「MY EXCITING MOMENTS of 2020」)は早稲田大学の蛭間の劇的逆転弾で秋季リーグ優勝が1位で、2年連続で野球が1位を獲得したこととなった。
2022年はFC東京の好調の話題が増えたり、海外勢なども含めて琴線に触れるようなライヴ・ステージが体感出来ることを祈りたい。
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