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*** june typhoon tokyo ***

INCOGNITO@BLUENOTE

Incognito_bluey恒例のインコグニートのブルーノート公演2ndへ参戦してきた。今回は、メイザ・リークや酔っ払いホーン隊がいないということと新作『ビーズ&シングス&フラワーズ』がアコースティック・アンプラグド・テイストのアルバムだったこともあって、やや不安もよぎりながら当日に臨んだ。

入場番号は40番台だったものの、それでもステージからは至近距離で観られるのが、ブルーノートのいいところ。
今回はステージ右側、リチャード・ベイリーの凄腕ドラムとポール・グリーンウッドのフルート/サックスを間近にした席をチョイス。

アルバムのようなアコースティック・アレンジという予想とは幸運にも違って、
しっかりとグルーヴィなアレンジ。
確かにホーン・セクションがない分、奥行きと派手やかさはいつもよりも感じられないが、
その分、マット・クーパーのキーボードとトニー・レミーのギター、フランシス・ヒルトンのベースが効果的な音色を付け加えていく。

そして、何といっても、リチャード・ベイリーのドラムが圧巻。
本日の主役は彼、といってもいいくらいに楽曲をタイトに引き締めたり、スムースにグッド・グルーヴへと流したりと、
その腕は、言うまでもないが、さすがだ。

ヴォーカル陣では、“ヤンチャさる”ことトニー・モムレム(本日は白い短めのつばのついたニット帽を着用)は、相変わらずの安定感。彼がヴォーカル・リーダーとして舵取りをしていたようだ。
イマーニ、ジョイ・ローズの女性陣は、持ち場をしっかり理解しているから、突出した爆発的なパフォーマンスはなかったにせよ、常に高い位置でのヴォーカル・ワークをキープし続けていた。

今回のトピックとしては、アンコールからではあるが、インドネシア出身の女性シンガーがステージで歌ったことだろう。
トニー・モムレルがしっかり歌に入るタイミングをサポートしながら「COLIBRI」を熱唱。その後も女性ヴォーカル陣のサポートを受けながら、バック・コーラスに加わった。
正直なところ、初めて(?)ステージに上がったという経験の少なさを差し引いたとしても、彼女が今後インコグニートのリード・シンガーとなりえるとは現段階では思えないし、リード・パートを任される曲があるかも微妙だと思う。
ブルーイは、以前UKサウンドはUSに匹敵、あるいはそれを超える楽曲の質を持てることは証明できるが、女性ヴォーカルだけは、USにかなわないと、アメリカ出身黒人女性ヴォーカルを求めていた。
それがメイザ・リークであったり、ジョセリン・ブラウンであったりした訳だが、それが徐々に他地域出身からも質の高いヴォーカリストが出現してきたということで、さまざまなヴォーカリストをフィーチャーしてきた。
その流れがようやくアジアにも、ということなのであろうか。それとも、アジアにもその土壌を作らなければとの思いで今回、ヴォーカリストに連ねたのかもしれない。

ヴォーカルの完成度という意味では、やはりメイザやカーリーン・アンダーソンがいたステージには及ばないが、バック・バンドの緻密でジョイフルなサウンド・ワークには、やはり一目置くところがあった。
手詰まりの感じがあった近年の彼らだったが、さまざまなアプローチによって新たな境地を追い求めている段階といえるのかもしれない。

◇◇◇

≪SET LIST≫

01 SUMMER’S ENDED
02 WHERE DO WE GO FROM HERE
03 WILD AND PEACEFUL
04 RAISE
05 TIN MAN
06 THAT’S THE WAY OF THE WORLD
07 AFTER THE FALL
08 AS LONG AS IT’S YOU
09 STILL A FRIEND OF MINE
10 REACH OUT
11 NIGHTS OVER EGYPT INTRO
12 MORNING SUN
13 NIGHTES OVER THE EGYPT OUTRO
14 DON’T YOU WORRY ‘BOUT A THING
15 EVERYDAY
16 EVERYBODY LOVES THE SUNSHINE
≪ENCORE≫
17 COLIBRI
18 ALWAYS THERE [Both Versions]
≪STAGE OUT≫
19 ONE LOVE



≪MEMBER≫
Jean Paul‘Bluey’Maunick (Guitar/Vocals)
Imaani (Lead Vocals)
Joy Rose (Lead Vocals)
Tony Momrell (Lead Vocals)
Paul Greenwood (Flute/Sax)
Matt Cooper (Keyboards)
Tony Remy (Guitar)
Francis Hylton (Bass)
Richard Bailey (Drums)

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