授業研究所

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豊かな私生活と創造性が、豊かな教育を支える!

2012-08-02 15:27:58 | 講座案内
暑い
です・・・

台風も中国大陸方面へ向かい、日本への大きな影響は出なかったようですね。

さて、当研究所の教育講座で、毎年講師をしてくださる

三上周治先生から 先生方へのメッセージが届いています。


        
豊かな私生活と創造性が、豊かな教育を支える!

三上周治
京都教育大学 教職大学院 教授
佛教大学 教育学部 教授(兼務)

■過酷な職場
 ある政令指定都市の今年度の正規採用者は百数十名であった。
ところが、4月5月の二ヶ月間で、長期休暇もしくは退職した新任教師が8名も出たそうだ。
(市の指導主事の話)
相当受験勉強の必要な教員採用試験にやっと合格して、安心する時期に、早々と現場を去らねばならない状況、それは異常である。
 労働力調査によれば、正規雇用を離職した者が別の正規雇用の職を得るのは、4人に1人しかいない。
そんな中で辞めるのだから、やはり教師は、今、最も過酷な業種と言ってもよいようである。
 朝食をコンビニで買って、7時には職場に入り、職場で食べる。給食指導があるので、昼休みもない。就業時間が終わってからの学年会議、職員会議。職場を離れるのは夜の9時を回る。ゆうに15時間労働である。でも残業手当も出ない。
持ち帰りの仕事もあるから、労働時間はさらに増える。
 私は『豊かな私生活が、豊かな労働を支える』と思うが、今の教師に豊かな私生活はあるのだろうか?アフターファイブにデートは出来るのだろうか?
■請負仕事は、活力をなくす。
 私は仕事上、新任教員の授業を見る機会が多い。
印象を述べると、教科書通りの授業が圧倒的に多い。クリエイテイテブさがない。請負仕事をこなしている感じがする。
請負仕事は、出来なかったら契約違反で、無能力者のレッテルが貼られる。出来ても当たり前で、喜びはさほどない。
 自分で考え工夫するのがいい。
オリジナルな授業は難しくっても、アレンジをしよう!そこに創造性があり、失敗しても考えを修正する次の糧となる。成功すれば、本当にうれしい!自信がつくし、教師の仕事に意味を感じられる。
それが、教師を成長させ、教育の質を高め、豊かにする。
■自分の感性で仕事に軽重を!
 どこかの市教委は、子どもの死を前にしてもアリバイづくりに躍起になって、その悉くに失敗し、マスコミで取りざたされている。
 新任研修にも市教委のアリバイ作りの研修が多い。そして、やたらと書類が多い。
となれば、仕事に軽重をつけ時間を作る能力(タイムマネージメント)が必要だ。
自分を信じ、感性に合わぬものは適当に早々と済ます力、謂ば、手を抜く力を身につけよう!。
そして、自分が楽しんで出来る仕事に時間を割こう。就業時間後の公式会議は拒否しよう。5時半以降は、楽しく思うこと以外で職場に残るのはやめよう!
 豊かな私生活とクリエイティブな仕事で、定年まで教師をつづけよう!

        

いかがでしょう?

「豊かな私生活」送っていますか?

        



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