
用事さんぽで目があった紫の君
名前がわかって
調べたら
さらに興味がわいて
儚いいのちとわかったら
更に気になって
紫の君に会いたくなって
紫紺色の花びら
虫にも好かれて花びらのかたちが
わからないほどギザギザにかじられて
ビロードような肌触りの葉っぱの下に
かじられる前に いのち終えた花びらが愛おしく
髭いっぱいの赤いつぼみからのぞく紫紺色の花びら
虫にかじられないように願って
花びら散っても赤いガクと赤紫色の雄しべが
存在感をアピールして
切ない風景の紫の君をぱちりしていたら
何の花を撮っているの?
って
背中から言葉が聴こえて
学習したばかりの
紫紺野牡丹(シコンノボタン)の説明したら
儚いいのちに
いたく共感した紳士
オレと同じか
って