ときどきページをめくったり
写真集のボク、あれはボクじゃない・・・by Julie
きょうは文字が繋がったので
久しぶりに銀色のページをめくって
沢田研二 水の皮膚(パルコ出版)
(演出・石岡瑛子/撮影・鋤田正義/文・東野芳明)
<朱色の帯(表紙)の文字>
今時代の風を運ぶスーパー・フォト・メッセージ
<朱色の帯(背表紙)の文字>
全裸の若者は、しっかりと男でありながら、
女の表情と肉身のかげりをおびている。
早くからスターでありつづけたこの若者は、
つねに見られる側に属していた。
これまで、男が見る側に生き、
女が見られる世界に閉じ込められたとすれば、
この若者は、
ひとびとの視線に身をさらすことによって女を仮装しながら、
同時に、見る男を生きてきたのだろうか。
これまでの文化は男の、雄の文化であり、
女はつねに、男の視線の中で培養され、いつくしまれ、
あるいは、抹殺されてきた。
今、女が、男の視線から限りなく遠ざかろうと決意し、
男の視線をはね返し、
男の文化を女の見返す視線で
封印しようという時代がきているかに思える。
―そんなとき、見られることを演じながら、
見ることを手ばなさないでいる若者の、
両性具有者としての生は魅力的だ。―
東野芳明(本文より)
久々に銀色のページをめくったら
東野芳明氏の文中に
Julieの曲が散りばめられていたこと発見
すぐにみつけられるように日記のJulie写真館に