「みんなGSが好きだった」 <GS全盛時代>より
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「作品としてはあの時代にあって、すごく新しいものだった」
彼らを『ナンバ一番』で初めて見たのは・・・・6月(’66年)ぐらいかな?
それでボクが合宿所をさがして、11月ぐらいに上京してすぐ世田谷の烏山で
合宿生活に入って、レコード・デビューが翌年2月ですからね。
忙しかったですよ、あんまり準備期間がなくてね。
上京してからは、アマチュア時代とは違って、ひとりひとりの役目というか、
イメージっていうのがすごくあるわけですよ。
メンバー全員に自分のキャラクターとかそれぞれのパートを自覚させたと
いうことですよね。
で、マスコミに対しても、そういうのをキッチリ出すようにしてました。
作品としては、最初から “すぎやまこういち、橋本淳”というコンビだった
んですけど、あの時代にあって、すごく新しいものだったとボクは思いますね。
メロディアスでビートがあって、しかも日本人にうける部分っていうのが
いろいろあったと思うんですよ、甘さや聴き易さを前面に押し出してきましたし。
でも逆にライヴのステージでは、結構ラジカルでアクティブでエネルギッシュで
甘さより激しさのほうを強調してましたからね。
それが人気をあおったんじゃないかと思います。