「とにかく動員がすごいわけですよ」
ヒットの手ごたえっていうのは、レコードでは2作目の「シサイド・バウンド」
あたりでかな。でも当時あった『新宿ACB』とか『池袋ドラム』とかのステージ
見てるとわかるんだけど、とにかく動員がすごいわけですよ。
それこそ毎日毎日動員が違うわけですから、実際レコードが出るまでに、
そういう形で人気を培ったっていう感じはありますね。
レコード出してテレビにでて、それで急にメジャーに売れたっていうんじゃ
ないんですよ。
ま、たしかにそれは東京のジャズ喫茶だけの現象ではあったんだけど、
たとえば『ACB』でトップに立つってことは全体でトップに立つことだというような、
ひとつのバロメーターになったわけですからね。
だから、とりあえず、『ACB』でナンバー・ワンになれば、いろんな意味で
全国的にもナンバー・ワンになれると、そういう風な感じはしてましたね。