♪夢見る時間が過ぎたら♪

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1971年沢田研二リサイタルin日生劇場 その5 GS・ブームの生んだ唯一のプリンス

2013年02月25日 21時30分49秒 | 沢田研二

パンフレットに寄せられた安部 寧さんからのメッセージ

 

☆☆☆

GSブームの生んだ唯一のプリンス―――――安部 寧

 

 ブームとははかないものだ。

グループサウンズブームもまた例外ではなかった。

あれほど、世の中を騒がせたGS・ブームも、いまとなっては、うたかたの夢という感じさえするではないか。

しかし、ブームとはそれでいいのだと思う。

だからこそ、ブームと呼ばれるのだと思う。

それでは、ブームはのちのちの世になにも残さないのかというと、そんなことはない。

たいていの場合、ひとりのスターは残すものなのだ。

いい変えれば、騒ぎが終わったあと、たったひとりのスターしか残さないもの、それがブームの特質だと、わたくしはいいたい。

 

うたかたのGS・ブームの生んだ唯一のプリンス、それはいうまでもなく沢田研二である。

というと、ショーケン・ファンは怒るかも知れぬ。

他のなんとかファンも黙ってはいないかも知れぬ。

しかし、一部のファンがなんといおうと、これはまぎれもない事実なのだ。

大げさにいえば歴史的事実なのだ。

その証拠に、こんどのリサイタルが発表されたとたん、あっという間に切符が売り切れたではないか。

GSブームとは関係なく、ジュリーは見事に生き残っているのである。

 

ジュリーにはプリンスに欠かせぬ条件といえる甘さがある。

女の子にはたまらぬその甘さが消えぬかぎり、ジュリーのスターとしての地位はゆるぎはしないだろう。

少しぐらい歌がうまいとかまずいとか、そんなことはとやかくいうべきことではない。

 

わたくしは、いまジュリーの甘さを強調した。

しかし、ジュリーのビートはGS出身だけに定評がある。

問題はこのふたつをどう融合させて、新しいジュリーの特性とするかであろう。

こんどのステージは、彼の新しい個性の生まれるひとつの試金石であり、契機だと思われる。

☆☆☆

 

 

 

安部 寧さんの言葉から44年経ってあと数ヶ月で65歳になるJulie

年をたくさん重ねても

身体がまぁるくなっても

白いお髭でステージで歌っても   

声の魅力 歌の魅力を とりのぞいたとしても 

なお

甘~い雰囲気を感じさせてくれるJulie

ロックを歌うひとはいっぱいいるけれど

ロックと甘さが融合しているのは沢田研二だけと PYGの頃に確信して

 

だから あれから44年の歳月が過ぎたとしても 

あの日生劇場のときと同じに どこかのホールの客席で Julieに心を動かす自分がいて 

 

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