ボクのシワ三本はかくしてシワつき銀色星
1960年代のジャズ喫茶の空間で
それから20年後
市民コーラスで海光出演のとき横浜アリーナ、幕の内側の空間で
ふたつの瞬間のZuZuの表情を思いうかべながら
(故)安井かずみさんが語る
ジュリーと歌の魅力のつづき②
ジュリーの歌の世界は、どんなものかと分析するには、
私はその方の専門家(分析屋さん)じゃないし、
又、ジュリーだって分類されるてしまう程年取ってないから、
今ここで彼の持ち味の断言は出来ないけれど・・・
・・・それより何より、変化していくことに私は期待と魅力を感じる。
ジュリーでなくなることではなく、
あくまでもジュリーの変化、
それが素晴らしい人生の価値だし、歌手の価値だと思う。
変化の期待出来ない人間や歌手ほど魅力も興味も湧かないものはない。
例えばジョン・レノンだって、ボブ・ディランだって、
彼ら、それぞれの変化が私達の心をより強くとらえているのだと思う。
ポップスの歌手も、一人の現代人であり、
この社会に生きているのであれば、
年も取るだろう、
自分の考え方も変るだろう、
好みも、思想も、生活感も、
そして周囲の状況も世界状況も・・・・・
そして、それらの変化が、
人生をしている人間として、
まして表現ということに大部分を負っている歌手が
変っていくのが当然だと思う。
何も社会派の歌を歌おうっていうのじゃなくて、
歌は世につれ、世は歌につれ・・・・・
みたいなことでも充分いいんだけど。
そして、その点に関して、
ジュリーは常に魅力的に変化している歌手の第一人者だと私は思っている。