「メジャーでリッチでビックなイメージ」
で、他のグループとどうやって違えていくかっていうのは、いろいろ細かく
考えてやっていましたね。
やっぱりタイガースは、ひとつの憧れっていうかね、ビックとかメジャーって
いうものの象徴にしたかったんですよ。
だから、たとえばテンプターズなんかとは違ったメジャーでビックなイメージを
つける意味で、いろんな先取りをしてたんですよね。
コンサートにしても、武道館でワン・グループでやったのも後楽園でやったのも
最初だったりとかね。
そういう新しさとかスケールの大きさっていうのにどんどんチャレンジしていった
っていうのも、そういう意味があったんです。
ビジュアルなことにも気を使ったし、GSのプリンスみたいな言われ方してるから、
きれいで品があるイメージっていうのも意識してましたね。
彼らはね、周りから見ると、すごく仲の良い平和なグループっていうイメージが
あったと思うんだけど、ひとりひとりが個性の強い5人ですからね、
個性のぶつかり合いが常にあったわけで、それをグループとしてキープして
いくのは大変でしたね。
だけど、プロとして仕事はちゃんと消化していっていましたからね。
18、19ぐらいの同じ世代の人たちよりは、はるかに大人になってたんじゃ
ないかな。ま、プロ意識っていうのはものすごくありましたからね、彼ら。