朝一番の散歩は近江町市場だったのに
髭じいが大きな黒い石に興味持って
寄り道して
誰かが青空をパチリしたくて見上げたら
細目じゃなく
目細って文字が珍しいいね
って
目細八郎平衛商店って何屋さん?
ドアを開けたら
色白お肌のお爺ちゃんが若い女子にアクセサリー講習している最中
看板の文字が珍しく、質問したら
若い女子を待たせて
高齢な女子ふたりの質問に応えてくれて
この場を借りて講習を中断させてごめんなさい
そばにいた店主らしき男子が
針の見本を手に目細の意味を教えてくれて
店内には「ほんけめぼそばり」の時代を積み重ねた看板が大切に保管されて
支店をおかず本店のみで営業
天正三年(1575年)創業430余年
めぼそ針と釣りに使用する毛針も販売
耳で説明受けた内容の詳細は店内の説明書より
<めぼそ針>
◇針屋の八郎兵衛さんは、加賀前田藩が城下を開く以前から
金沢に入り針の製造販売をおこなっていて
◇絹糸の目穴/目度(めど)は難しく、各流派により形が違う
◇目細針の場合は京都系統の技術に自らの工夫を凝らして
◇その結果、糸が通し易く先が鋭い良質な針であるとして
◇初代八郎兵衛さんは、藩主より「めぼそ」を針の名前として頂いて
◇明治維新による時代変更に合わせ、商品名を家名にしたそう
店内の作品
金沢土産には散歩の帰りにしようと
お店を後にしようとしたら
色白お肌のお爺ちゃんが、どこからと?
逗子に行った思い出を語ってくれて
宿泊先の障子を開けたら紫陽花が咲いて
そのときに詠んだ句を聴かせてくれたり
じゃあ、あとでって
近江町市場に行ったり尾山神社行ったり
家にたどり着く時間も逆算して散歩を締めて
ミルク色だった空も 再び青空になって
トースト?とナイフのオブジェ
角を曲がって朝さんぽとは違う道を通ったら
魚のオブジェに遭遇
好々爺に遭遇したお店、通りの名前になって
店先にちっちゃな和風庭園
こっちが表の入口だったのね
加賀 毛鈎 めぼその看板
長野と金沢ライヴで片手ハートマイムをみつけた余韻で
自分用の金沢土産はハートの待ち針
つぎは毛鈎のこと