ゆも庵

トイガン好きの多分トイガン中心Blog

最期の思い出

2024年03月10日 | ハンドガン

旭工房の仲代氏が昨年急逝されたのはモデルガン愛好家では大きなニュースとなり、氏の人徳を示すようにお悔やみのコメントが多数寄せられたのは記憶に新しいところです。

仲代さんと私の繋がりは新しいもので、多分2009年頃のとあるオフ会でお話ししたのが最初だったと思います。
イベント会場でそのお姿を拝見していましたが、私が日本の警察拳銃に興味がないのと、仲代さんの見た目が取っつきにくい(笑)のでお話しはしていなかったのですが、話してみると普通(?)の鉄砲好きのおじさんなので話が弾み、私がVショーに出るようになると、うちのブースで世間話をするようになりました。


仲代さんにとってはご自分の得意領域にあまり興味を示さない私は話し甲斐のないヤツだったと思います。
それでも「君は興味ないかもしれないけど」と前置きされて、ご自分の仕事のことや、映画のことなど色んなお話しを聞かせていただきました。


当初仲代さんがうちのブースで話していると旭工房ブースにお客さんが来ると奥様がそのたび呼びに来られていたので、それならお互い隣同士で申し込もう!ということになり、仲代さんは堂々とうちのブースでお喋りできるようになりましたw
たまに仲代さんがお喋りに熱中されてるときに奥様がご不在のときは、私が旭工房の店番をやったりして、お客さんから「ゆも庵は旭工房の関連か?」と誤解させてしまったこともありました。


仲代さんとの最後のやり取りは昨年1月のVショーの終わりに仲代さんから
「GUNフロアだと奥さんのラビフィーちゃんグッズの売り上げが悪いので次回からミリタリーフロアに引っ越すよ。
今回で隣同士で出店するのは最後だけど、ここには遊びにくるから」
「わかりました。サボリに来てくださいw」
「それじゃまたね~」
と仲代さんを見送ったのが最後になるとは…


仲代さんとの最後の作品となったS&W M581は旭工房のマルシンM586ラウンドバットフレームを見て、フィクスドサイトで3インチのM581を製作して欲しいとお願いしたものです。
仕上げについては
「面倒くさい」
「俺がやるならスプレーでプシューしかやらないから。君は上手な人を知ってるんだからそちらにやって貰いなさい」
と率直にお断りされましたw
「旭工房の作品なんだから最後までお願いしますよ~スプレーでもいいですよ」
と返事したら
「本当に?きっと後悔するよ~w」
と脅されてしまいw、仕上げは他の人にお願いしましょうということになりました。


当時はそんなバカ話をしていましたが、仲代さんのご指示通りに最後の作品に相応しい仕上げをと、ビンセントさんに仕上げをお願いしました。


先月のVショーでご覧になった方もいると思いますが、この仕上げはビンセントさんお得意のブルーイングではなく、なんと塗装です!
しかも塗装に不具合があり(どこが?)、当日受け取りは出来ず、後日仕上げ直された(どこを?)M581が納品されました。


グリップはモデル工房Sさんの作です。

この素晴らしい仕上げのM581に相応しいグリップで魅力アップです。
やっぱりリボルバはグリップで変わりますね。



完成したM581を仲代さんに見せて一緒に喜びたかったのですが、Vショーに展示したのできっと喜んでくれていると思います。


コメントを投稿