今日なんていう日はすぐに消えてしまう。
昨日はいつまでも頭から離れてくれないし、明日はやたら輝いている。
今日があまりにも早く過ぎるから、昨日の夜の続きなのかと錯覚を起こしそうになる。
まっすぐ帰るのもなんだか物足りないし、いつもの店でコーヒーを飲んで帰ろう。
二日続けて来ましたよ、同じような時間に、同じようなテンションで。
そんなこと誰も気にしてはいない。
でももしかしたら、昨日から . . . 本文を読む
一夜明けて。
山にでも登ろうか。
そこで澄み切った空気を思い切り吸い込めば心の中に充満している惰性を洗い流せるかもしれない。
いや、山はしんどいかな。
海へ行こう。
果てしなく広がる青を感じようではないか。
そうだ。街へ繰り出そう。
賑わう熱気を感じれば、また新しい世界へ。
思考するばかりで僕の視界は横向き。
まもなく正午。
悦に浸って無駄な苦悩。
昨夜の変な自分のことも遠い . . . 本文を読む
ふと思い出した。
あの感情はどこへ?
楽しみに待っていたあの気持ちは?
いつの間にか消えてなくなってしまっていた。こんなこと考えること自体、ナンセンス極まりない。
けれど、ふと思ってしまった。
金曜の夜。コーヒーショップにて。
そうだ、いっそこのままこの「楽しみ」について考える時間に浸ろう。
独りよがりの物事に理由付けはいらない。
誰に報告するわけでもないのだから。
「なぜ?」は . . . 本文を読む
二人は対極
いや、同極
簡単に言えば
優と劣
何をもって、そうだと言ったのか
勉学
運動
いや、もしや外見
身長
目の大きさ
もしやお家柄ではないか
深くは聞かなかったけれど
とにかく耳に入って来るのは
良い話ばかり
ただしよく聞けば聞くほど
信じがたいところも多いのだ
何故ならそれを語るあの女性
彼らに会ったことは一度もないって言うんだから
それでも火の無い所 . . . 本文を読む
きれいに彩るつもりはなかった
だけど誰かがそう言ったから
何だか洒落た色に見えただけ
嫌な気分じゃない
むしろ嬉しかったんだ
その気になって
ちょっと得意気
でも長くは続かない
いつだってなんだって
そう言うものでしょう
儚さを追う
だけど覚えていてほしいんだ
誰に伝えるわけでもないけれど
また違う色に変わるんだ
おっと
急に寒くなってきた
寒さは苦手でね
小春だ . . . 本文を読む