悪人
'10日本
◆監督:李相日「フラガール」「69 sixty nine」
◆出演: 妻夫木聡、深津絵里、岡田将生、満島ひかり、樹木希林、 柄本明
◆STORY◆長崎在住の清水祐一は、博多で働く石橋佳乃と待ち合わせをしていた。しかし、待ち合わせ場所で佳乃は他の男の車に乗って行ってしまった。佳乃を追いかけた祐一は、福岡県の三瀬峠で彼女を殺してしまう。その後、長崎でいつも通りの日常を送っていた祐一は、以前出会い系サイトでメールをやりとりしていた馬込光代という女性と会うことに。ホテルでお互いを求めあった後で、祐一は光代に佳乃を殺したことを告白するのだが…
試写会でみたよ 朝日新聞夕刊に連載され、毎日出版文化賞と大佛次郎賞を受賞した、
吉田修一の話題作を映画化した犯罪ドラマです。
そしてモントリオール映画祭で、深津絵里ちゃんが、
見事に最優秀女優賞を獲得した作品ですよね~
いやーーー深い・重い作品だったな~
人間の奥や欲をみたって感じだったね~
なぜ彼女は殺されたのか、その原因を追い続けているんだけどさあ、
人間には表からみた感じだけじゃなく、いろんな面があって、
誰が悪いって単純に決め付けれないんだよね。
たしかに殺人犯だから悪人なんだと思うけど、
殺人をおかしたそれなりの理由もあるし、彼を中心にみると、
彼も殺された女性にあったことが不幸にしか思えない・・・
誰が悪人なのか、何が悪いのかって感じになってくるんだよね~
とにかく孤独な者同士の逃避行の行く末は、
未来も希望もないのかもしれないけど、二人が一緒に逃げる意味って
なんなんだろうって考えてしまった・・・
一夜で終わるような関係なのに、逃避行する意味があるのか・・・
ふかっちゃん演じる独身女性は、そこまでしてなぜに殺人犯である男に
執着するのか・・・
んーーーー
平凡すぎる毎日に生きる意味がわからなくなっていた二人が、
お互いを必要とし、愛し愛されることによって、互いが生きていく意味が、
明日への希望が見えてきていたのかね~
とにかく役者はすべてすばらしい
もちろん賞をもらった深津絵里さんもすばらしいんだけど、
被害者の父の柄本さん、加害者の祖母の樹木希林さん、
この二人がほんとにやばいくらいすばらしかった~
家族を失った失意と悲しみがぞくぞくとした。
吉田と李相日監督の共同脚本だからか、無駄がないって感じでした。
だって、Nakajiがジーンときたのは、房枝に声をかけるバスの運転者や、
ごう慢な増尾に疑問を抱く同級生だったんだよね~
Nakajiは子供を殺された父親が、大学生に向かって言った言葉に考えさせられたね~
「そうやって、人を笑って生きていけばよか。」
その言葉は重くて、切なくてなんともいえなかったな~
Nakajiの満足度 ★★★★(4.0)
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