シャンチー(中国象棋)の日々~三千年の歴史、5億人の愛好者

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シャンチー(中国象棋)全日本選手権は所司和晴選手が優勝

2015-05-05 | 国内トーナメント
シャンチー(中国象棋)日本一を決定する第42回全日本シャンチー選手権大会は、5月3日・4日、東京・目黒区民センターで行われ、所司和晴選手(千葉)が2年ぶり2度目の優勝を飾りました。

5月4日は、前日に引き続き後半の第4-7ラウンドが行われました。

【戦況】
◆第4R
A級は前日3連勝の所司和晴-田口福夫戦は所司が制した。また同じく3連勝の黄雅輝も服部亜光を下して、所司とともに4連勝。B級は前日3連勝で単独トップを走る小糸英樹を中村千鶴が破り、同じくこのラウンドを制した佐藤颯(はやと)とともに7ポイント(3勝1和)でトップに立った。

◆第5R
A級はともに4連勝の所司和晴、黄雅輝の頂上対決は和となり引き続き両者が9ポイントでトップを並走。このラウンドを制した坂本進、徐光亜が8ポイントでこれを追う展開。B級は中村千鶴、佐藤颯がともに勝ちを収めこれも9ポイントでトップを並走。初戦を落としたものの以後4連勝の熊野和伸が8ポイントで急追。

◆第6R
A級・B級ともトップを並走する両者がすんなり決勝進出を決めるかと思われたがまさかの展開に。A級は坂本進が出場者中レイティングトップの意地を見せ、黄雅輝を倒して自力で決勝進出を奪い取った。所司和晴は徐光亜を下して暫定1位で決勝進出を決める。B級は熊野和伸が佐藤颯を下して10ポイントで大逆転の決勝進出を決める。これで佐藤の決勝進出は消えたかと思われたが、トップを並走していた中村千鶴も山家愛美に敗れる波瀾、ともに9ポイントに。わずかに後手勝局の差で佐藤が決勝進出を果たす。

◆第7R
A級はここまで対戦のなかった所司和晴と坂本進の決勝に。所司が勝てば2年ぶり、坂本が勝てば2002年以来13年ぶりの優勝だったが、黒番(後手)の所司が坂本を下して優勝、坂本は2年続けて無念の決勝敗退となった。B級の決勝は第6Rと同じ佐藤颯-熊野和伸戦、先後入れ替えて紅番を持った佐藤が熊野を下し、B級優勝を果たした。


【入賞者】
◆A級(18名)
優勝:所司和晴(千葉) 2位:坂本進(東京) 3位:黄雅輝(群馬) 4位:徐光亜(千葉) 5位:服部亜光(埼玉) 6位:田口福夫(長野)
優勝の所司選手を除けば入賞者全員が中国・ベトナム出身者と2年続けて同じ構図となりました。

◆B級(18名)
優勝:佐藤颯(青森県立弘前高1年) 2位:熊野和伸(東京) 3位:中村千鶴(東京) 4位:小糸英樹(東京) 5位:南出豊(神奈川) 6位:山家愛美(千葉)
山家選手は「シャンチートップアスリート育成プログラム」2期生、中村選手は同4期生です。小糸、南出両選手は初出場で入賞です。

◎日本シャンチー協会では「シャンチートップアスリート育成プログラム」第6期生を募集しています。
http://blog.goo.ne.jp/jxiangqi/e/21e42b03503502c03ab8f6b2741ee374






A級決勝戦



B級決勝戦


A級優勝・所司選手



A級2位・坂本選手



B級入賞者(中央は小熊誠理事長)



A級入賞者



表彰式に先立って、中村千鶴選手に小熊理事長から「シャンチートップアスリート育成プログラム」の修了証書が手渡されました。









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