シャンチー(中国象棋)の日々~三千年の歴史、5億人の愛好者

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全国選抜シャンチー(中国象棋)トーナメントは、服部亜光が5年ぶりの優勝

2016-07-19 | 国内トーナメント
7月17日・18日、東京・目黒区民センターで行われた“日中学院倉石記念杯”第22回全国選抜シャンチー(中国象棋)トーナメントは、日本シャンチー界の精鋭18名が出場し、服部亜光(つぐみつ)選手が決勝で楊帆選手を下して5年ぶり2度目の優勝を果たしました。

18日は、前日に引き続き後半の第5-7ラウンドが行われました。このトーナメントは、第6ラウンドまでの1位・2位による決勝を行う「6+1」方式が取られています。

戦況

◆第5ラウンド
初日4連勝で単独トップを走る楊帆に服部が土を付け、両者8ポイント。同じくこのラウンドを制した所司和晴、黄雅輝とともに4者が8ポイントで並ぶ大混戦。第6ラウンド、所司vs楊、黄vs服部戦が決勝進出を賭けた戦いとなる。

◆第6ラウンド
服部が黄に勝って決勝進出を決める。所司vs楊は和(引き分け)となったが、「累進分」(各ラウンド後のポイントの総和)の差で楊が決勝進出。所司の連覇は夢と消えた。

◆第7ラウンド
決勝戦は楊vs服部、服部は黒番(後手)だったが、第5Rに続いて楊を倒し、2011年以来5年ぶりの優勝を決める。所司vs黄の3位決定戦は黄が勝利を収める。

楊帆選手は前半4連勝で単独トップに立ちましたが、後半は2敗1和と崩れたのに対し、服部選手は後半3連勝、特に楊選手との2度の対戦を制して逆転優勝を果たしました。今大会は、第5ラウンドまでで8ポイントの4名が、第6ラウンドで決勝進出を賭けて戦う形となり、「6+1」方式が理想的に機能したものとなりました。

正統的なスイス式では、優勝争いをする選手が半ば過ぎまでに対戦してしまい、最後の2ラウンドは格下の選手と対戦する興ざめの展開になることが往々にしてありますが(それがスイス式だと言ってしまえばそれまでですが)、「6+1」方式は最後まで緊張感の切れない(最終戦がクライマックス)方法といえるでしょう。

◆最終順位
優勝:服部亜光(埼玉)
2位:楊帆(東京)
3位:黄雅輝(群馬)
4位:所司和晴(千葉)
5位:岡田蒸(東京)
6位:井上奈智(東京、シャンチートップアスリート育成プログラム5期生)


優勝・服部亜光選手


2位・楊帆選手


3位・黄雅輝選手


4位・所司和晴選手


5位・岡田蒸選手


6位・井上奈智選手


秋吉理事を挟んで入賞の6人

◎アジア選手権代表を発表
トーナメント終了後、今年11月にマレーシアで開催される第19回アジア選手権に出場する日本代表選手が発表されました。

◆男子団体
所司和晴、田中篤、井上奈智

◆女子個人
中村千鶴

◆ジュニア
佐藤颯(青森県立弘前高校2年)


アジア選手権出場が決まった日本代表選手



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