シャンチー(中国象棋)の日々~三千年の歴史、5億人の愛好者

シャンチー(象棋)に関するニュースを(一社)全日本シャンチー連合会がお届けします。

オリンピックは終わった、しかしシャンチー(中国象棋)は強化合宿へ

2012-08-17 | ニュース
ロンドンオリンピックで日本代表選手団は、38個と史上最多のメダルを獲得しました。オリンピック日本チームに続けと、8月17日、シャンチー(中国象棋)日本代表候補選手による強化合宿が、文科省所管の都内スポーツ施設で始まりました。

この強化合宿は、1993年の世界選手権を前に行われたのが最初で、毎年、アジア選手権、世界選手権の代表選手を対象として行われてきました。

2010年、広州アジア競技大会においてシャンチーが正式種目に採用されたことを受け、シャンチーのNF(国内競技連盟)である日本シャンチー協会は、選手強化の一環として、代表選手だけでなく候補選手、「トップアスリート育成プログラム」対象選手も含めた強化合宿を開始、以来、毎年夏と秋の2度実施されています。

この日は、日本で唯一の「アジア大師」の称号を持つ山崎秀夫氏が、7月に行われた全国選抜トーナメントの実戦を例に、布局の重要性と勉強法について解説、午後からは参加選手による「多摩スポ・サマートーナメント2012」が開始されました。

この「多摩スポ・トーナメント」は国際標準となっている「持ち時間60分、一手ごとに30秒加算」のフィッシャーモードで行われます。通常国内のトーナメントでは日程の関係から、これよりも短い持ち時間で試合を行っており、この多摩スポ・トーナメントは、2泊3日の合宿を利用して、国内では唯一国際標準で行われるものです。この合宿では、3日間で6ラウンドの実戦をこなすことになっています。

シャンチーは個人と個人が争う競技ですが、国際試合では、ほぼ一週間同じチームメートと、同じ宿舎で、同じ食事を摂る(しかもメニューがほとんど替わらない)ことになり、共同生活への適応力が要求されます。その意味で代表候補が共同生活を送るこの合宿は、実力の強化を図るだけでなく、「チームジャパン」としての団結力を強化するためにも重要なものです。この強化合宿は8月19日まで行われます。


多摩スポ・サマートーナメント2012



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« オリンピックに続け!シャン... | トップ | 三千年の歴史、5億人の競技... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。