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シャンチー(中国象棋)の日々~三千年の歴史、5億人の愛好者

シャンチー(象棋)に関するニュースを(一社)全日本シャンチー連合会がお届けします。

2014シャンチー(中国象棋)日本リーグは黄雅輝選手が初優勝

2014-01-13 | ニュース
1月12-13日、東京・中野「なかのZERO」で開催されたシャンチー(中国象棋)の第32期日本リーグは、黄雅輝(こう・まさき)選手が決勝戦で岡田蒸選手を下して初優勝を果たしました。

初日トップに立った黄選手は、2日目の初戦第5ラウンド対岡田選手、続く第6ラウンド対松野陽一郎選手とのゲームをともに和としました。一方、岡田選手は第6ラウンドで秋吉一功選手を破って、ついに黄選手に並びました。両者は最終第7ラウンドを共に勝って12ポイントで決勝戦へ。決勝では黄選手が勝って、初優勝を飾りました。黄選手はベトナム出身の34歳、1996年に両親と共に来日しました。

7ラウンドのリーグ戦の暫定1位と2位が優勝を争うというアイデアは、最近他のスポーツ種目でも広く導入されている「最後に優勝者が決まる」方法にならって、今回試験的に採用されたものです。

優勝 黄雅輝(群馬)
2位 岡田蒸(東京)
3位 所司和晴(千葉)
4位 松野陽一郎(千葉)
5位 秋吉一功(千葉)
6位 徐光亜(東京)
7位 田中篤(青森)
8位 曽根敏彦(静岡)
*3位までが来年の日本リーグにシードされます。

日本リーグと並行して開催された「チームジャパンウィンターリーグ」は、服部亜光選手が優勝しました。

2日間で7ラウンド14時間(プレーオフ進出者は8ラウンド16時間)を戦い抜くシャンチーの日本リーグ、他の個人競技でこれほど過酷なスポーツ種目があるでしょうか?

2010年に中国・広州市で開催された第16回アジア競技大会では、シャンチーがチェス、囲碁と並んで正式種目に採用されました。そのときは持ち時間60分+一手30秒加算のフィッシャーモードで、1日1試合(1試合約3時間)、それが1週間続きました。それを聞いた他の競技の日本代表選手が、「えーっ、3時間ずっと考え続けるんですか?それが1週間も続くんですか?」と驚いていました。

シャンチーは激しい体力の消耗をともなうスポーツではありませんが、知力、精神力、そしてそれを支える体力を、人間の限界まで競う点において、他のスポーツとなんら変わるところはありません。


決勝戦で戦う黄雅輝選手(左)と岡田蒸選手。


左から2位・岡田蒸、優勝・黄雅輝、3位・所司和晴の各選手。






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