シャンチー(中国象棋)の日々~三千年の歴史、5億人の愛好者

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世界選手権日本代表選手強化合宿行われる

2007-09-23 | 世界シャンチー選手権
さる9月15・16の両日、都内の宿泊施設において、10月にマカオで開催される世界選手権に出場する日本代表選手の強化合宿が行われました。

この合宿は、世界選手権、アジア団体戦の前には毎年行われているもので、代表選手の実力の向上と団結の強化を図ることを目的としています。山崎秀夫、楊威軍、所司和晴、田中篤、曽根敏彦の代表5選手のほか、日本シャンチー協会理事で元日本チャンピオンの坂本進、岡田蒸の両選手もコーチ役として会場に駆けつけ、5人の日本チャンピオン経験者(山崎・楊・所司・坂本・岡田)が顔をそろえるという豪華版となりました。山崎選手は長野、曽根選手は静岡からの参加です。

シャンチーという競技は個人競技ですが、国際大会は国(地域)別対抗となります。団体代表に指定されたプレーヤーも、ノンチャイニーズ枠で出場するプレーヤーも一つのグループでスイス式トーナメントを行うため、ノンチャイニーズ枠のプレーヤーでも団体代表になっているプレーヤーを倒すことによって、日本チームの団体成績向上に貢献することができるのです。そういう意味でチームの団結の強化を図ることがとても大切なのです。

今回の世界選手権は持ち時間の規定が改正され、「持ち時間80分、一手ごとに30秒加算」という、いわゆるフィッシャーモードが採用されることになりました。このフィッシャーモードは既に中国国内の大会では採用されていますが、国際大会では初めてです。協会では早速フィッシャーモード対応の対局時計を購入し、この強化合宿で使用しました。製造元のシチズンTICからは、協会のためにこの対局時計を特別価格で提供していただきました。ありがとうございます。

16日午後には、楊選手が前回の世界選手権から、所司選手と個人3位になったNGUYEN VU QUAN選手(ベトナム)の対局を取り上げて解説を行いました。この解説は一般会員にも開放され、参加者からは「とても分かりやすい説明だった」と好評でした。

最後に、協会と紛らわしい名称を用いて棋力の認定を行うことを公然と掲げるグループがネット上を跳梁跋扈している状況にいささかも動揺することなく、これからも日本オリンピック委員会(JOC)から、わが国におけるシャンチー競技の唯一正統の統括団体と認定を受けている日本シャンチー協会の下に団結し、あらゆる分裂分派の策動に反対してたくさんの仕事をしていくことを確認して強化合宿を終えました。
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