☆長崎市長が・・

昨夜８時ごろからずっとテレビに釘付けでした。
どなたもご存知のニュース「長崎市長銃撃される！」

私はちょうど長崎のコミュニティーサイトを開いた時でした。

そこは日記と称して会員の日ごろのいろんな出来事、それも長崎に直結した話題が随時書き込まれている場所。
通称「ナガツク」（長崎を作ろうの略）と呼ばれているところです。まじめな話題、たわいもない話題・・・長崎人が気楽に集える場所なのですが、昨日はまさに電撃的な「市長が銃撃される」というタイトルと出会ったのです。

銃撃！？すぐにテレビを付けるとまさに救急車に乗せられるまでの伊藤市長の変わり果てた姿が写しこまれていました。
場所は長崎駅前。選挙戦真っ只中のその伊藤さんの事務所前なのです。
しかもＮＨＫのすぐそば。だからすぐの報道につながったのでしょう。

真っ先に目に入ったのは倒れているスニカーの男性。それも顔を真下に向けじっと動かないスーツ姿で。
心配そうに黄色のジャンパー姿の事務所の方と思しき数人がただ見守っています。

救急隊がかけつけその体を仰向けにした時、その口からは血が流れていました。
そんな光景を見るのは瞬間だと言えどもショックでした。
意識の確認をされていたようでしたがとても意識があるようには見えません。
そのまま救急車に乗せられて・・・中で救命処置を行いながら病院に搬送されました。

そのあとすぐに心肺停止との情報が流れ・・・そのまま意識がもどらぬまま午前２時28分にお亡くなりになったそうです。
5時に目が覚めテレビをつけると大学病院の医師の記者会見があっていました。
心臓にかけては名医との評判の江石教授、その方でも治せないようなひどい心臓の状態だったそうですね。とても残念です。

長崎＝平和・・・だれだってそんなイメージ持たれているのではないでしょうか？
長崎人の私でさえ、多くの市民でさえ同じ気持ちだったのに、銃を持った無法者がのうのうと暮らしていたとは！

この犯人、個人的な恨みを市のトップの肩書きの人に向けた？
何かもっと裏になにか？・・・事実はそのうち解き明かされるでしょうけど、そんな悪者によって突如命を絶たれた当の伊藤市長が無念で仕方ありません。

今回4期目の市長選挙。私個人の考えとしてこの4期目という事に抵抗がないわけではありません。でも、対抗馬の顔ぶれが今ひとつの中このまま伊藤さんを入れるか？それとも4期目反対という理由だけで心を鬼にして別の候補者に入れるか？
そんな選挙前の葛藤の最中でした。

伊藤市長、個人敵にみると何事に対しても素晴らしい熱意をもってあたられる方でした。高校の先輩という事では親しみも感じてました。

特に原爆直後に誕生されて、もちろん両親が被爆者という立場での平和運動、特に核兵器廃絶に対しての熱意は相当なものでした。
被爆地の長崎としてこの方を失くしてしまった事は大いなる損失、残念きわまりません。

昨日も選挙戦という事で市内をあちらこちらと駆け回っていらっしゃったとの事。直接お会いしたという市民も少なくありません。
ついさっきまで元気な笑顔を振りまいていた人が突然いなくなる・・・市民さえそうなのにまさにご家族のお悲しみを思うと辛いですね。

この12年間長崎の顔として精一杯頑張られてきた伊藤一長氏に心よりの哀悼の意を捧げたいと思います。


心よりご冥福をお祈りいたします。