長崎精霊流しの当日夜遅くに中継録画で放映された番組。
私も実際には見れなかったので放送された県庁坂の様子を少し
だけ紹介します。 *写真が酷くてすみませんが
今年大きく話題になった船の中には、『精霊流し=さだまさし
さん』がお母さまの為に作られたニ連の大きな船もありました。
6年前のお父様の時もそうでしたが盛大でしたね。
これぞ正統派の流し方?みたいな・・・トップ写真のさださん。
家を表す印灯篭と提灯の後に喪主のさださんが紋付袴の正装で
母への思いをしみじみと胸に浮かべながら静かに歩いて行かれる
姿にいつものミュージシャンの顔はありません。
その後ろに若かりし頃の優しい笑顔のお母さまの写真を乗せた
大きな船が続きます。
↓ 船を二つ繋げた大きなもの。担ぎ手の数も大人数。
この船のすぐ後ろにうちわを手にした黒門付きの着物の女性陣、
さださんの妹れいこさんやお嫁さんたち。
その後に浴衣の若い女性たちがお見送りのお供として静かに
付いて歩かれてました。
今年も大きな会社の社長さんや大きな店舗のご主人など財力
のある方々の立派な船も多かったのですがうちみたいに小さな
町内のもやい船や大きなもやい船も数多く、そんな中に特別
大きなものがありましたが、それは葬儀社さんが出したもの
でした。
互助会に入ってるのでそういうのに乗っかるのも悪くないなと
思いました^^:
さて今年は初めて見るようなものに大きな教会の船がありま
した。 マリア様・・・
長崎駅近くの大きな『中町教会』の信者さんだったみたいで
教会そのものの形や窓のステンドグラスにもこだわって見事に
作ってありました。
仏教の行事とばかり思っていましたがさすが長崎人、この精霊
流しを宗教的なものではなく長崎の文化としてとらえて参加を
決めたとの事。
確かに亡くなったらみんな天国で一緒ですからね^^*
来年からもっと幅が広がるかも。
さて『精霊流し』を観光客目線で見ると花火や爆竹でにぎやか、
まるでお祭りみたい、に見えるかもしれませんが、船一つ一つ
に亡くなった方の人生ドラマや家族の思いがぎっしり詰まって
いて大きな船に限らず小さな船にも飾り方一つにもそれぞれ愛が
いっぱい詰まっています。
ほとんどどの船にも故人の写真が飾ってあって、特に幼い子供や
これからという若者の写真に出会うともらい泣きしそうになり
ます。
そんな悲しい気持ちを紛らす為の花火や爆竹でもあるんですね。
大きな船に交じってペットの為の小さな船や個人で出す小さな
船ももちろんあります。
お父さんを亡くされたのか高校生くらいの男の子二人で抱えて
歩いてました。もう乗り越えられたのでしょうか?笑顔だった
のに安心しました。
でも長く歩いてるうちに重くなるでしょうね。
一瞬見ただけでは分かりませんでしたけど、なんとファンの人達
によるデビットボウイさんの為の船だそうです。
参加されたどこのご家庭もやりきった満足感と一抹の寂しさ
が残る中、すでに日常生活に戻られている事でしょう。
皆さん相当疲れが残ってらっしゃるのではないでしょうか?
ほとんど何もしてなかった私でも少々疲れが出て、やっと今日
から日常の生活です。
昼間はまだ暑い夏ですが、朝夕は少し秋を感じるようになり
ましたね。
今度はいよいよの台風シーズンですか?
行きているとまだまだ何があるか分かりませんが悪い事ばかり
ではないと信じて頑張りましょう^^*
故人を思う気持ちに境はないと思っていましたが、宗教さえも越えてますね。
それに、国も越えてる。
親を送る少年たちがせつないですね。
私は古舘さんは苦手ですが、ある番組で<一日一生>と言っていました。朝目が覚めたら感謝、一日の終わりに感謝、確かにそうだなと思いました。明日を思い煩わず、新しく与えられた一日を楽しく過ごそうと思っています。
あの日のさださんには芸能人の顔はありませんでした。
大好きなお母さんを想って歩く一人の親孝行息子さんでした。
まさかの教会で皆さん驚かれていましたがこの一つの行事も時代とともにどんどん変わって行きそうです。
故人を思う気持ちはずっと変わらずですが。
それぞれのエピソードはその日遅くの特集番組で解説者がいろいろ情報を話されます。
リアルタイムで見ている人は想像だけですが、それでも付いて歩かれている家族や故人の写真で思いも伝わっているはずです。
一日一生・・・感謝を忘れずに・・・心がけ次第で気持ちも引き締まりそうです。