バロスには、チェックアウト後も
シャワー室や、
PC室、
ドリンクサービスが受けられる部屋が用意されているんです。
勿論、チェックアウトした方全員で仲良く使うのです。
でも、バスタオルなんかは
常に新しいのが用意されていて、快適でした。
20時30分。
ブティックのスタッフと、お別れを言った。
前日、お土産を買った時に、
可愛い服があったので、試着させて貰った。
その時、夫が仲良くなったみたい。
私達の顔を見かけると、ショップのドアを開けて
「寄ってきなよ~」といつも声をかけてくれた!!
そして、
フロントに向う途中。
同じ歳の、仲良くなったスタッフと会った。
彼女は、私に
「さよならは言わないよ。」というので、
思わず、泣きそうになった。
毎朝、会うたびに
「おはよう!!今日は、こんな素敵なことがあったんだよ。」
と彼女と話していたから、
すごく寂しかった。
帰りの船は、行きとは比べ物にならないぐらいの
豪華船が用意されていた。
(キッチンも、寝室も、ゲスト用寝室もついていた。)
「この船に乗れるのは、とてもラッキーなのよ」
と彼女が教えてくれた。
そして、私達と一緒に帰る老夫婦2組がいた。
この老夫婦は、全く英語が話せない日本人だったけど、
彼女は日本語で
「おかあさん、おとうさん」と言って、
寂しがってた。
こんなにも、帰るのが名残惜しいと思ったことは、無かった。
どんなに素敵な場所へ旅行に行っても、
日本という場所は、生まれ育った場所だし、
安心感を与えてくれるから
帰国する時は、割り切れた。
でも、モルディブは違った。
オーストラリアでホームスティをした時に、
スティ先のママ達とお別れをしたときぐらい、
いとおしかった。
オーストラリアは、私の第2故郷でもあったから・・・
そのぐらい、モルディブは居心地が良かった。
バロスは、
本当にスタッフが素晴らしい。
こんなにも、自然で、
こんなにも直ぐ溶け込める場所は、無いのではないかと思うぐらい。
顔を会わせれば「○○さん」と日本語で
呼びかけてくれて、
握手をして「おはよう」を言う。
夫が「今朝は、珊瑚の下でサメが寝てたから、”起きろ!!”
って言ったけど、起きなかったよ。」
と言えば、
午後に会ったときも「○○さん」と日本語で
呼びかけてくれて、
握手をして「気分はどうだい?今朝のサメが、君達に起こされて
怒ってたよ」と冗談を返されたりした。
「帰りたくない。」という私に
「寂しいんだよね。」と夫。
頭をなでられて、また泣きそうになってしまった。
でも、帰らなくちゃ。
飛行機に乗って、日本に帰ってきた。
帰りは、ずっとずっと寝てた。
気がついたらシンガポールについてて、
気がついたら成田についてた。
予定より30分も早くついていた。
成田では、青い服の人が沢山いた。
私達は、またマスクを取り出してつける。
日本に帰ってきた。
これが現実。
現実のなかの
ちょっとした天国がモルディブ。
モルディブは、そういう場所なんだなぁと噛み締めた。