♪!!歌劇弾!!♪

札幌を中心に活動しているオペラ仲間『歌劇弾』のブログ

帰国しましたー!、

2010-05-12 02:24:04 | Takaya
イタリアから帰ってきました。無事にw
楽しい国だった。街にはバールが至る所にあり、そこで語り合うおじさんたち。なんでもイタリアでは労働組合の権力が強くて週3日働けば良い仕組みになっているらしい。だから暇を持てあましたおじさんたちが集まるというわけ。良い国だよなー
さて、私はマントヴァという街に滞在していたのだがそのマントヴァ、オペラを知っている人なら誰もが連想するRIGORETTOの舞台なのである。マントヴァ公爵の館であるPALAZZO DUCALE、そのちかくにはCASA DI RIGOLETTO(リゴレットの家)まである。私にとってはまさに夢の国だった。
食べ物もほとんどが美味しく、カフェ(濃いエスプレッソ)は最高!イタリア人のように一日に何回も飲んだ。
留学先になる予定のペーザロにも尋ねることが出来た。水々しくて爽やかな場所だった。ペーザロはロッシーニの出身地で、ロッシーニ音楽院というコンセルバトーリオがある。
今回の旅行の最大の目的はマントヴァの近くにある小さな町、ブスコルドで行われるコンサートで歌う事とコンクールに出場する事だった。ブスコルドにはTEATORO VERDIという小さなオペラハウスがあり演奏会やオペラがあるとどこからともなく町中の人が集まってくる、そんな施設だ。
しかし、そのTEATRO VERDI、かなりデッドな音響。歌いにくいことこの上なく、どんどんくじけそうにさせられる劇場だったw つらかったなー
コンクール、あんな小さな町に世界中から参加者が集まり驚いた。予選審査ではかなりの参加者の中から20人程に絞られた。私も何とかセミファイナルまで残ることが出来たのだが、明らかにその次に進んだ人達のレベルは違っていた。年齢、勉強、全てが違っていた。特に韓国勢の力は凄かった。一位も韓国人のバリトンだった。
セミファイナルで敗退した私としては表彰式はただのセレモニーであり一位が誰かを確認するための会と認識していたのだが…25歳以下の出場者の中から1人、borsa di studio(奨学金)を支給される賞が与えられる事になっていた。てっきりファイナルに進んだ25歳以下はいなかったので今回のborsa di studioは無い物と思っていた。が、表彰式で私の名前が呼ばれた。考えてみればセミファイナルの時点で25歳以下は私だけだった。という事でよくわからないまま賞をもらう事になった。大変光栄な事だが、もっと勉強して下さいと言うイタリア人の激励と受け止め勉強の足しにしようと思っている。わたしの人生の中で、国際コンクールで受賞なんてそうそうあるものじゃないだろう。
11日間も滞在していたのにドタバタだったイタリア旅行。また数ヶ月後に戻る事を心に誓いつつローマからイタリアの地を後にした。

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