米ゼロックスが、富士フイルムホールディングスによる買収提案を見直すと発表したという記事。
「大株主が提案した6人の取締役候補を受け入れ、ジェフ・ジェイコブソン最高経営責任者(CEO)ら現在の取締役7人が辞任する。新たな経営陣と大株主が主導して代替案を練るとみられ、富士フイルムの買収計画に不透明感が出てきた。」
「アイカーン氏は富士フイルムによる買収提案に一貫して反対し、これに同調した大株主のダーウィン・ディーソン氏が買収差し止めと新たな取締役の推薦を求めてゼロックスを提訴していた。ニューヨーク州上級裁判所は4月27日、ゼロックス取締役会の判断に問題があったとして富士フイルムによる買収手続きの暫定差し止めを命じた。
富士フイルム側は上訴を検討していたが、提携先のゼロックスが株主との和解に踏み切ったことで大幅な戦略転換を迫られる。ゼロックスの新たな取締役会は過半をアイカーン氏らの推薦者が占めることになり、富士フイルム側の提案がこのまま通る可能性は極めて低くなるからだ。」
これも株主との建設的対話の結果なのでしょう。
富士フイルム側はあわてて条件を悪くしない方がよいのでは。
米ゼロックスCEOが辞任、物言う投資家らとの和解合意の一環(ブルームバーグ)
「発表資料によると、ゼロックスの新取締役会は直ちに会合を開き、「富士フイルムとの関係や提案されている富士フイルムとの取引の打ち切りあるいは再編」を含む選択肢を検討する。同社は、条件引き上げの可能性について富士フHDと接触したことを確認。富士フHDから引き上げの提案はまだ受けていないという。」
米ゼロックス買収、対立泥沼化の雲行き 白紙の可能性も(朝日)(記事前半のみ)
「米ゼロックスが発表した和解案は、訴訟の取り下げなどを条件にジェフ・ジェイコブソン最高経営責任者(CEO)やロバート・キーガン会長ら計7人の現取締役が退任し、大株主が推すCEO・会長候補を含め取締役6人を新たに受け入れるという内容。そのうえで買収計画の代替案を検討する会合を開くとしており、富士フイルムとの関係を終わらせることも選択肢に含まれる。」
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