JTBの完全子会社「JTB関東」の社員だった男による巨額詐欺事件を取り上げた記事。
「1000万円近いカネを騙し取られた被害者の吉田正良さん(仮名)が、その手口を証言する。
...
「『JTBの外貨両替に申し込みませんか』と言ってきました。『JTBを通じて円をドルに替えると、手数料の4%がもらえるんです』と熱心にプレゼンしてきた。仮に1000万円申し込んだとすれば、3ヵ月に一度40万円をもらえて、希望すればいつでも元本も返してくれる、というものでした」
なぜ両替して手数料をもらえるのか疑問だったが、「預かったカネをJTBが運用する。JTBだからできるサービス」という容疑者の言葉を信用し、後日、吉田さんは100万円をわたしてしまった。
「カネは××個人ではなく、JTBに預けた気持ちでいました。というのも、××と会った後に検索したら、『外貨両替サービス』というビジネスを確かにJTBはやっていたんです。その後は、『ノルマが厳しい』などと××に言われるたびにカネを払い、結局1000万円近いカネをわたしてしまいました」
狡猾にも××容疑者は、実際にあるJTBのサービス名を出しただけでなく、会社が作成したパンフレットまで見せた上、社名入りの領収書まで手渡して被害者から信用を得ていたという。そして極めつけには、自分がいかに手堅く儲けているかを証明するため、5000万円以上はあろうかという大量の札束を見せることまであった(下写真)。」
たしかに、写真を見ると、JTB関東の正式の領収書(のように見えるもの)に社印らしきものが押してあります。もし本物の領収書用紙だとしたら、会社は領収書用紙の管理をしていなかったのでしょうか。
被害者の代理人の弁護士は、JTBの使用者責任を追及するといっています。
犯人は生活も派手だったようです。
「今回の事件に詳しい、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏が語る。
「’13年7月に栃木県足利市内に277平方メートルの豪邸を購入し、4台のベンツとレクサスを乗り回していた。また、稼いだカネでカジノにも行っていました。マカオにも行っていたようですが、特に気に入っていたのは韓国。ソウルや釜山のカジノで一晩に1000万円以上を使い、総額では間違いなく数億円のカネを失っています。韓国へ渡航する際には、カジノ側がビジネスクラスの航空券やホテルのスイートルームを用意していたようですから、相当のVIPだったんでしょう」
JTB子会社元社員を起訴 詐欺罪、計約24億円被害か(日経)
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