会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

スルガ銀、創業家側へ不透明資金か 金融庁が検査(朝日より)

スルガ銀、創業家側へ不透明資金か 金融庁が検査

スルガ銀行で、創業家とかかわりのある会社などとの取引をめぐり、不透明な資金の流れが浮上しているという記事。金融庁の検査でわかったのだそうです。

「関係者によると、スルガ銀は長年にわたり、岡野氏の親族らが役員を務める会社などに対し、多額の融資を行ってきた。その一部は、融資の経緯や資金使途に不透明な部分があり、創業家側に流れていた可能性があるという。

金融庁は、少なくとも10億円規模の資金について使途などがはっきりしないとみて、スルガ銀に詳しい説明を求めた模様だ。」

直近の有報で関連当事者の注記を見てみましたが、何も書いてありませんでした。報道の真偽はまだわかりませんが、監査人は、再度チェックすべきでしょう。



スルガ銀 第三者委報告書 予定遅れ来月7日に(東京)

第三者委員会調査報告書の受領も予定より遅れるそうです。また、上記朝日記事によれば、金融庁の検査も長引いているそうです。

スルガ銀行が大幅安、岡野会長に資金流用の疑いの報道-不祥事相次ぐ(ブルームバーグ)

「創業家の岡野光喜会長が関連会社への融資の一部を流用した疑いがあることが金融庁検査で判明したと31日付の毎日新聞が報じた。」

毎日新聞からは、「岡野会長、融資を私的流用か 十数億円規模 」という報道があったようですが、ウェブサイトからは削除されているようです。

関東連合OBとの関係も発覚…!凋落「スルガ銀行」に明日はあるのか(現代ビジネス)

1年前にはこんな記事も...

給料地銀トップ!スルガ銀行「結果につなげる経営会議」はここが違う(現代ビジネス)

「同行で社外取締役を務める元マイクロソフト日本法人社長の成毛眞氏が語る。

「取締役会では無駄な議論は一切ありません。一つの会議で20から30のテーマが話し合われますが、各役員から意見が出ると、岡野会長が『面白いよ、すぐやろう』、『それはまだ無理だ。考え直せ、はい次』と、どんどん進む。

最終ジャッジこそ岡野会長の役割ですが、すべての役員がアイデアを出し、それを実行に移そうとしています。

雰囲気はベンチャー企業の役員会議に近いですね。ざっくばらんで言いたいことを言い合える。初期のマイクロソフトの役員会議が、まさにこんな感じでした」

闊達に議論し、新しいことに挑戦するベンチャーのような経営――。これが地銀壊滅時代に、今期まで5年連続で過去最高益を叩き出し続けるスルガ銀行の「強み」だ。」
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