会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

「内弁慶」な日本企業が世界で大損しているワケ(Wedgeより)

「内弁慶」な日本企業が世界で大損しているワケ

海外日系企業の日本人経営者が現地でだまされているという記事。経営コンサルタントが書いています。

海外といえば、日本人が騙されるのが日常茶飯事。日系企業の日本人幹部たちもよく現地人に騙される。いや、ちょっと語弊があるので、訂正させてもらおう。「騙す」とは、嘘を言って、本当でないことを本当であると思いこませることだ。実は、嘘でなくても、真実であっても、日本人は「騙される」ことがあるのだ。

たとえば、+A、+B、-A、-Bという4つの事実があるとしよう。「+」はグッドニュース、「マイナス」はバッドニュース。某現地スタッフX氏は日本人上司のY氏に+Aと+Bの事実だけを伝え、-Aと-Bの事実を隠してしまう(その逆もあり得る)。架空の話をでっちあげたり、事実を捻じ曲げたりすると嘘つきになり、騙すことになるが、決してそうではない。このような「選択的な事実の伝達」は一番たちが悪い。不完全な情報、意図的に抽出された情報、隠ぺいされた情報で、誤った判断や意思決定をしてしまう上司は被害者である。

「情報の非対称性」とは、市場における各取引主体が保有する情報に差があるときの、その不均等な情報構造を指している。片方が事情をよく把握しており、ほぼ完全な情報をもっているのに、相手はそうではない。双方で情報の共有ができていない状態である。特に海外の経営現場では、言語の障害も加わると、日本人経営者は情報弱者の立場に陥りやすい

日本語が流暢で右腕とされる現地人部下が往々にして「情報の非対称性」を作り出す元凶になっているケースも少なくない。自分に都合の良い事実しか伝えない。調子の良いイエスマンに持ち上げられると、日本人はどんどん罠にはまっていくわけだ。」
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