ジャパンディスプレイ(JDI)のキャッシュフローに関する開示が資料によって異なり、混乱を招いているという記事。前受金の増減の計上区分が問題になっているそうです。
「4~9月期の説明会資料では顧客から受け取る前受け金の影響(356億円の減少)を財務CFに反映した。本来なら営業CFに計上するが、「前受け金を長期性負債とみなした。借入金に近いと考えれば財務CFの方が実態に合う」(JDI)と主張。この結果、営業CFは308億円のプラスと表示されている。
しかし、四半期報告書では前受け金を営業CFに計上し、営業CFは48億円のマイナスとなっている。」
少なくとも、会計基準と異なる数字であることを、大きく注書きして、注意喚起すべきでしょう。
2017年度第2四半期決算説明会(ジャパンディスプレイ)(PDFファイル)
(決算説明会資料より)
一応、注を入れていますが、会計基準を詳しく知らない人には誤解を与えるでしょう。
海外では、non-GAAP財務指標に対する関心が高まっておりルールもあるようですが、日本では当局の関心も低く、野放し状態のようです。
GAAPかnon-GAAPか? SECが動向を注視(PwC)(PDFファイル)
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