仮想通貨市場は、「FTX」の破綻を受けて相場が急落するなど、下落傾向だが、ソフトバンクグループが、大きな損失を被っていないのには理由があるという記事。
「孫社長率いるSBGは、携帯事業会社「ソフトバンク」などの親会社であると同時に、有望なベンチャー企業に投資する投資会社として世界有数の規模になっています。
その投資先として注目されたのが、暗号資産取引所大手のFTXです。SBGが運営するビジョンファンドからの投資額は1億ドル弱(約140億円)と小さくはないものの、保有する株式の価値(約16.7兆円)と比べて、影響は極めて限定的としています。」
CFOのコメント。
「CFOの後藤芳光氏は11月11日の決算説明会の質疑応答で、「SBGによる仮想通貨への投資は極めて小さい。ちなみに、私は仮想通貨投資の最大の抵抗勢力であり、その最先鋒だ」と語っています。
それではなぜFTXに投資したのか、ということになりますが、「AIに投資するのが(我々の)ビジョンであり、通貨への投資は異なる。ただ、ブロックチェーンのように技術革新につながるものはAIの将来にプラスになるという解釈で投資をしている。間接的なものを含めてもビジョンファンド全体の1.3%程度だ」(後藤氏)と説明しています。」
孫社長は、かつてビットコイン投資に失敗をした経験があるそうです。
「孫社長はビットコインの激しい値動きに困惑し、売却することで数千万ドル(数十億円)以上の損失を被ったとしています。
ただ、失った金額自体はあまり重要ではなく、孫社長は「理解できないものに気を取られるよりも、自分が情熱を持てるAIへの投資に集中したい」とのニュアンスを強調しています。」
孫社長ですら仮想通貨は理解できないわけですから、普通の投資家や、並みの会社は手を出してはいけないのでしょう。
もっとも、ソフトバンクGも、仮想通貨以外では、さまざまな詐欺的会社にひっかかっているようですが...。