『経理部は見ている。』という書籍の宣伝記事。
監査人の関心事である決算ではなく、社員の個人的な不正を経理部がどう見ているかという本のようです。
「疑わしい経費の支出を繰り返している社員がいると、経理担当者の目は、書類からその背景にいる当該社員に移る。
そういう「課題」のある社員をリストアップして重点的にチェックしている会社もあった。各営業部署のワースト3を選定しているという。またあるベテランの女性経理担当者は、課題のある社員のことを、「グズ、手抜き、酒飲み、インチキ」と一刀両断にしていた。」
「このたび『経理部は見ている。』を書くにあたって、伝票を作成する営業所の事務員から、経理畑一筋で役員に登りつめた人まで数多くの経理担当者に取材させていただいた。
そこから見えてきたのは、経理部は、経費の支出や管理の仕方を通して、その人の人柄やふるまい方を見ている、ということだ。」
会社ぐるみの粉飾や、部門からあがってくるあやしい数字をわざと見逃したりということをやっているかもしれない経理部をみるのは、監査役や外部監査人ということになるのでしょう。
![]() | 経理部は見ている。 (日経プレミアシリーズ) 楠木 新 日本経済新聞出版社 2016-09-09 by G-Tools |