PwCあらたの後任候補だった太陽が優成と来年7月、合併
太陽と優成の合併に関する少し詳しい解説記事。
東芝の監査問題との絡みについてもふれています。
「太陽と優成の今回の合併は、業界再編を目論む優成から持ちかけられたものだったが、太陽にとっては2つの意味で、飛びつきたい話だった。1つは、東芝の監査。東芝とPwCあらたの関係は、依然として好転したとは言えず、2018年3月期以降の監査では交代の可能性がある。合併は太陽にとって、会計士数などマンパワーの拡充を図る絶好の機会になる。
2つ目は、企業側にも監査法人の選択肢を広げたいという考えが出てきていることだ。これまで日本企業は、基本的に監査法人を変更するのを嫌がってきた。付き合いが長いほど、監査法人が業界事情と自社の会計処理に精通し、「話し合いがしやすくなる」(ある大企業の元CFO=最高財務責任者)のを期待してきたからだ。
しかし、長期にわたる契約が逆に慣れを生んできた面もある。東芝の粉飾を見逃した新日本もその点を指摘された。2005年のカネボウ粉飾事件や、2011年のオリンパスによる巨額損失隠し事件の際にもそうした課題が浮かんでいた。
企業にとって、監査法人の長期に渡る契約固定はむしろリスクとなってきたわけだ。東芝粉飾事件の後、新日本との契約が解除になった72社の中に「監査契約が長期にわたるため」という変更理由を挙げた企業が複数社あったのは、その現れだろう。」
大企業に選ばれるための合併だとしたら、法人経営や品質管理面で、法人内の統一を徹底しようとするでしょうから、吸収合併される方はたいへんでしょう。従来よくあった、合併前の組織の独立性を保ったままというわけにはいきません。
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(日経ビジネスより)