資格のない従業員が工場で完成車検査をしていた問題で、日産自動車が約121万台をリコールするという記事。費用も大きな金額となっています。
「日産自動車(7201.T)は2日、国内全ての車両組み立て工場で資格のない従業員が完成検査をしていた問題で、再点検のため販売済みの約121万台をリコール(回収・無償修理)する方針を発表した。同日夕に本社で会見した西川廣人社長は、車検相当の点検を行い、リコール費用が約250億円かかるとの見通しを明らかにした。」
第2四半期で引き当てということになるのでしょう。(すでに引当金の算定根拠に織り込んでいれば別ですが)
「顧客に引き渡される前で登録を一時停止していた約3万4000台の21車種については、再検査を実施したうえで10月3日から登録を再開する。」
リコール費用のほかに、この3万4千台も、本来は9月に登録され販売店の売上になっていたものが多いでしょうから、販売会社の売上や(メーカーからもらう)リベートにも結構大きな影響があった可能性があります(登録再開後は売上に計上できますが)。日産本体の売上にも影響があったかもしれません。
「西川社長はこうした事態が起きた背景の一因について、資格のある検査員がしなければいけないという認識が現場で「多少薄れていたのかもしれない」との見方を示した。」
「完成検査は道路運送車両法に基づき実施されるもので、国交省は各社が社内規定で認定した者が行うよう定めている。しかし、日産ではこの認定を受けていない「補助検査員」だけで一部の検査を実施していた。」
当社製造の在庫車(未登録車)の再点検実施、登録再開ならびに既登録車の対応について(日産)
財務上の影響については特に開示されていないようです(見落としているかもしれませんが)。
日産、新車6万台の登録停止 21車種、完成検査で不備(朝日)
「法令違反の状態で工場から出荷された可能性があり、軽自動車を除く全21車種について、現在の新車在庫6万台の登録を一時停止する。今後再検査を行い、登録手続きを行う。販売が決まっているディーラーの在庫車などは再検査が終わるまで登録できず、納車が遅れる可能性がある。」
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