銀行貸金庫からの盗難事件が、三菱UFJの事件を含め3件、金融庁に報告されていたという記事。
「金融機関で2019年4月から今年12月20日にかけ、職員が貸金庫から顧客の現金などを着服する事案が計3件起きていたことが28日、金融庁の集計で分かった。」
「金融庁は2件の詳細を公表していない。2件のうちの1件とみられるのはハナ信用組合(東京)。男性職員が鍵を不正に複製して現金を窃取していたと今年2月に発表している。
関係者によると、2件は三菱UFJ銀の問題が発覚した今年10月31日以前に発生した。金融庁は2件の対応で、金融機関に個別に改善を求めただけで、全ての金融機関に管理体制の確認などは要請しなかった。」
金融庁は、三菱UFJが発覚する以前にも、同様の事案の報告があったのに、そのリスク管理上の意味を把握できずに(あるいはあえて)、スルーしてしまったということでしょうか。
(補足)
三菱UFJ貸金庫窃盗 元行員、持ち出した貴金属を売却か(日経)
「同行によると、元行員は40代の女性。2020年4月〜24年10月、自身が管理職の立場だった練馬支店と玉川支店で貸金庫を無断で開け、顧客の資産を繰り返し盗んだとされる。被害に遭った顧客は約60人、被害額は時価で十数億円に上る。
捜査関係者によると、元行員は貸金庫にあった金塊などの貴金属を、東京都内の複数の買い取り店や質屋に持ち込んで売却したとみられるという。」