マザーズ上場のインターネット総合研究所(IRI)が、子会社だったアイ・エックス・アイの不正決算の関係で、監査報告書が意見不表明だったため、監理ポストに移されるという記事。
連結決算の相当大きな部分を占める子会社が巨額の粉飾をやっていたわけですから、親会社の決算にお墨付きを与えることができないのは当然の話です。
平成18 年12 月中間期半期報告書に係る監査意見の内容について(PDFファイル)
会社は2006年12月で評価損を出すことにより乗り切ろうとしたようですが、「平成17 年8 月に当社が株式公開買付(TOB)により、IXI 株式を取得した当初からその株式価値が毀損していた可能性があり、現時点において、当中間期末である平成18 年12 月期にのみ評価損を計上することが、適切かどうか判断ができない」という事情もあり、意見不表明という結論になったようです。
変な会社を買収すると、損失が発生するだけでなく、親会社の決算すら組めなくなってしまう場合があるという教訓になるケースです。
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