会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

ブラジル・ペトロブラス、汚職疑惑が拡大 経済の重荷に(日経より)

ブラジル・ペトロブラス、汚職疑惑が拡大 経済の重荷に(記事冒頭のみ)

ブラジルのペトロブラス社が汚職疑惑で苦境に陥っているという記事。汚職疑惑だけでなく会計疑惑でもあります。

「ブラジルの国営石油会社ペトロブラスが汚職疑惑に揺れている。建設会社との契約を巡る疑惑により、7~9月期の決算発表は2度にわたり遅延し、年内に発表できなかった。格下げを受け、資金繰りに影響が出かねない情勢だ。投資計画の実行が遅れ始めており、低迷するブラジル経済の新たなマイナス要因に浮上している。」

28日の日経によると「会計事務所が決算書類への署名を拒否し、当初は11月に予定していた7~9月期決算が公表できていない」とのことです。

同社については当サイトでも1ヶ月ほど前に取り上げました。会計上の問題点としては、設備投資の金額を水増しして、そこからわいろを支払っていたという疑惑です。会社財産の不正流用であり、また、資産計上額の水増しにもなるでしょうから、監査人も全貌が明らかになるまでは、監査報告書にはサインできないでしょう。

当サイトの関連記事

Brazilian oil company Petrobras sued by US city(BBC)

米国の Providenceという市が、ペトロブラスを訴えたといういう記事。

Providence alleges that Petrobras made false statements to investors that inflated the company's value.

Its lawyers say that when the corruption scandal broke, the city's investments plummeted.

不正の内容も簡単にまとめています。(役員らが)共謀してペトロブラスの重要なインフラ・プロジェクトの価格をつり上げ、そのカネをペトロブラスに還流して政治家に支払っていたという事件です。

So far, 39 people in Brazil have been indicted on charges that include corruption, money laundering and racketeering.

They have been accused of forming a cartel to drive up the prices of major Petrobras infrastructure projects and of channelling money into a kickback scheme at Petrobras to pay politicians.

Petrobras Bondholders Urged by Aurelius to Declare Default(Bloomberg)(12月29日)
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