会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

監査人交代事例7件(大手以外退任分)、監査法人への行政処分が理由のものも(5月13日)

最近の監査人交代事例です(5月13日発表分)。行政処分勧告を理由とするものが1件あります。退任が多いのは東陽です(3件)。大手の退任分14件は別に掲載しています。

1.ガーラ(東証スタンダード)

公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

仁智監査法人→監査法人 Ks Lab.、の交代です。

「当社の会計監査人である仁智監査法人は、2022 年1月 21 日に公認会計士・監査審査会より金融庁長官に対し同監査法人に対して行政処分その他の措置を講ずるよう勧告があったこと等に鑑み、当社の監査の相当性を確保する観点から、不再任とすることと決定いたしました。また、その後任として監査法人 Ks Lab.を新たな会計監査人として選任することを決定いたしました。」

現監査人の就任年は、2021 年ですから、交代したばかりでした。

当サイトの関連記事(仁智への行政処分勧告について)(まだ処分は決定していない?)

2.ダイトウボウ(東証スタンダード)

会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

東陽監査法人→シンシア監査法人、の交代です。

新たな視点などを理由に挙げています。

「監査等委員会がシンシア監査法人を会計監査人の候補者とした理由は、新しい会計監査人の起用による新たな視点での監査が期待できることに加え、同監査法人の専門性、独立性、規模、品質管理体制および監査費用の相当性等を総合的に勘案した結果、適任であると判断したためであります。」

現監査人の就任年は、2016 年であり、そんなに長いわけではありません。

3.アルファポリス(東証グロース)

会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

東陽監査法人→監査法人東海会計社、の交代です。

「以前より監査報酬が増加傾向にあり、次期以降も増加することが見込まれることから、当社に適した監査対応と監査報酬の相当性について複数の監査法人を対象として比較検討を行っ」た結果とのことです。

現監査人の就任年は、2017 年です。

4.イオレ(東証グロース)

公認会計士等の異動に関するお知らせ (PDFファイル)

東陽監査法人→OAG 監査法人、の交代です。

「当社の事業規模に見合った監査対応と監査費用の相当性を総合的に検討した結果」とのことです。

現監査人の就任年は、2017 年です。

5.アルメディオ(東証スタンダード)

会計監査人の異動に関するお知らせ

アーク有限責任監査法人→Mazars有限責任監査法人、の交代です。

監査対応と監査費用を理由に挙げています。

現監査人の就任年は、2013年です。

6.日本電計(東証スタンダード)

会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

アーク有限責任監査法人→井上監査法人、の交代です。

監査継続期間が長期にわたっていることや、当社の事業規模に見合った監査対応と監査報酬の相当性等を総合的に検討した結果」とのことです。

現監査人の就任年は、2009 年です。

7.JALCO ホールディングス(東証スタンダード)

公認会計⼠等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

みかさ監査法人→シンシア監査法⼈、の交代です。

「当社との監査継続年数が⻑期にわたることから、改めて複数の監査法⼈との⽐較検討を⾏いました」とのことです。

現監査人の就任年は、2015 年です。長期というほど長くはないのでは。
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