会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

渡辺喜美氏と松島みどり氏、不起訴 東京地検(朝日より)

渡辺喜美氏と松島みどり氏、不起訴 東京地検

みんなの党の渡辺喜美元代表をめぐる借入金問題で、東京地検特捜部が不起訴を決めたという記事。

ディーエイチシーの会長からの借入金8億円が収支報告書に不記載だったことについては、嫌疑不十分、政治団体(渡辺氏が代表)からの同氏への貸付・返済が不記載だったことについては、政治資金規正法違反だが、起訴猶予の不起訴とのことです。

「特捜部はこの借入金について、「渡辺氏個人の借り入れであることが否定できない」と判断した。同法は、政治団体としての収支の記載を義務づけたもので、政治家個人の収支報告は求めていない。このため特捜部は、同法に違反するとは言えないと結論づけ、嫌疑不十分とした。

 一方で、渡辺氏は10年の参院選前、自身が代表の政治団体「渡辺美智雄政治経済研究所」(政経研)の名前がついた口座から9千万円を借りた。9千万円は党へまた貸しされ、参院選の候補者の供託金として支出された。その後、渡辺氏は吉田氏からの借入金で同口座に9千万円を返済した。

 こうした収支は、政経研の収支報告書に記載がなかった。渡辺氏は13年にもこの口座から8千万円を借りたが、同じく収支報告書に記載されていない。

 渡辺氏側は当初、「口座は政経研とは切り離されたもので、収支を記載する必要はない」と違法性を否定した。だが、特捜部は口座の管理状況などから「政経研の口座」と認定。政経研の収支報告書に記載すべき資金で、不記載は同法違反にあたると判断した。」

小沢氏の問題のときは、記載の時期がずれていただけで、あれだけの騒ぎになったわけですが、今回は、相当大きな金額の記載が全く漏れていたのに不起訴というのはバランスを欠いているような気もします。また、8億円もの借入が個人の私的な支出のために行われたというのは不自然であり、資金の出し手側も政治活動に使われるものとして貸し付けているわけですから、相当あやしいといえます。

日本では政治活動は自由であり、買収やわいろなどに該当しない限り、どのようなお金の使い方をし、どのような政治資金の集め方をしても問題ないはずです。その前提のうえで、収支報告書を開示し政治資金の使い方や集め方を明らかにすることによって有権者が監視するというしくみですから、正しい開示をしてもらわないと困ります。

とはいっても、何が正しい開示か、正しくない開示だとしてどの程度の虚偽記載なのか、虚偽記載の程度に応じたペナルティをどのように決めるか、といった判断を、政治的に公正中立とは必ずしもいえない特捜部に任せていいのかという疑問はあります。

小渕氏も立件? 小沢冤罪事件“主導”した新特捜部長の過去(日刊ゲンダイ)

「斎藤検事は、小沢氏の秘書らが起訴された陸山会事件で公判担当として法廷に立ち、小沢氏が強制起訴された検察審査会の審査員向けの報告書を書いた。これは、元特捜検事の田代政弘・現弁護士がデッチ上げた捏造捜査報告書がベースで、斎藤、田代両検事はともに市民団体から偽計業務妨害で刑事告発された(12年に不起訴)。

「小沢事件の捏造捜査報告書は、当時の特捜部長はもちろん、副部長だった斎藤検事も承知していたはず。つまり、共犯関係ですよ。そんな人物が特捜部長に昇進する人事はおかしい」(元大阪高検公安部長の三井環氏)」

デタラメ発覚 安倍首相は政治資金で「神の水」購入していた(日刊ゲンダイ)

「安倍首相がどんな水を飲もうと構わないが、問題は個人的に愛飲している“若返りの水”の購入費を政治団体の「事務所費」に計上していることだ。安倍首相の資金管理団体「晋和会」の10年分の収支報告書の「少額領収書」をみると、同年4月27日、5月10日、6月8日、7月9日に「神立の水代」として、いずれの日付とも7980円を事務所費に計上していた。神立の水代の総額は計3万1920円に上る。」
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