ジャスダック上場のニッピのプレスリリース。
海外連結子会社の元幹部社員らによる不正行為に関する社内特別調査委員会の報告書を受領したとのことです。
「本件不正行為が行われた期間の損益に与える影響は軽微であることから、当社の過年度の財務諸表に重大な影響を及ぼさないと判断し、過年度決算への遡及修正は行いません。」
どのような不正が確認されたか...。円に換算すると数千万円規模のものもあるようです。
「仕入取引先 A 社の代表者 c 氏が取引関係を円滑に進める意図をもって、海外子会社元幹部社員 a に対し同元幹部社員 a の個人口座等に送金し、金銭の交付が行われていたことが判明した。金銭の額は 114 万人民元。」
「2016 年 5 月又は 6 月頃から 2017 年 6 月にかけて、海外子会社の従業員 b が、関係
調整費用として使用するために、c 氏と共謀の上、裏金の捻出を行っていた。具体的には海外子会社が同社の子会社を通じて仕入取引先 A 社から商品を仕入れる際に、仕入れ代金に裏金用の金額を上乗せする方法で捻出した。従業員 b が裏金として受領した金額は 128 万人民元。従業員 b は金額のほとんどを従業員 b の上司である元幹部社員 a の銀行口座に送金したと供述している。元幹部社員 a は関係調整費用として使用したと供述しているが客観的資料は確認できなかった。」
「2017 年 1 月から 2018 年 9 月にかけて、海外子会社の従業員 b が、販売取引先 B社の担当者及びその他の顧客の担当者に対してリベートを供与するために、販売取引先 B 社の担当者及び仕入取引先 C 社の d 氏と共謀の上、裏金の捻出を行っていた。...
仕入取引先 C 社から従業員 b に送金された金額は、従業員 b の預金通帳を確認したところ 141 万人民元である。従業員 b は、このうち 91 万人民元を販売取引先 B 社の担当者に渡し、残りの金額で販売取引先 D 社の担当者に関係調整費用として渡したり、その他の接待交際費に使用したと供述したが、使途については客観的資料による確認は取れなかった。」
そのほか、「仮払金制度を利用した裏金の捻出」や「顧客の関係者との顧問契約等を利用したリベートの供与」などもあったそうです。
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