アイ・アールジャパンホールディングス(東証プライム)の元役員(3日に辞任)が、同社株の不正取引に関与した疑いがあるという記事。強制捜査も行われたそうです。
「企業の株主対応支援を手掛けるアイ・アールジャパンホールディングス(IRJ)の元役員が、同社の未公表情報に基づいて知人が発注した不正な同社株の取引に関与した疑いがあるとして、証券取引等監視委員会は6日までに元役員の関係先を金融商品取引法違反容疑で強制調査した。」
会社からリリースが出ています。
本日の一部報道について(アイ・アールジャパンホールディングス)(6月6日)(PDFファイル)
「一部報道のとおり当社にて強制調査が行われたのは事実です。現在、証券取引等監視委員会による調査を受けているため詳細なコメントは差し控えさせていただきますが、当社の元役員が嫌疑の対象となっているものと理解しております。」
代表取締役の異動(辞任)に関するお知らせ(6月3日)(アイ・アールジャパンホールディングス)(PDFファイル)
「当社の代表取締役副社長・COOである栗尾拓滋より、一身上の都合により 2022 年6月3日をもって代表取締役副社長・COO及び取締役を辞任したい旨の申し出があり、これを受理したものであります。」
こちらの記事によると、インサイダー取引疑惑だけでなく、不正開示の疑いもあるそうです。
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【スクープ】株主総会の“参謀役”アイ・アールジャパンに強制調査!「上場規程に抵触」の衝撃証拠を入手(DOL)(記事の一部のみ)
「上場企業の“用心棒”として株主対応などを手掛けるアイ・アールジャパン(東証プライム上場)が、上場規程に反して業績予想修正を適切に開示しなかった疑いが、ダイヤモンド編集部の取材で分かった。株価維持による最高幹部のインサイダー取引疑惑も浮上している。監視当局もこうした事実を把握し、調査に着手した。」
「アイ・アールジャパンは、プロキシー・アドバイザーとしてアクティビスト対応をいち早く手掛け、現在は実に全上場企業の16%、時価総額5000億円以上の企業の約5割が同社の顧客とされる。アイ・アールジャパンが日本の株主総会の“参謀役”、あるいは“用心棒”と呼ばれるゆえんである。
持ち株会社のアイ・アールジャパンホールディングスが15年に上場して以降の市場の評価も高く、21年1月には株価は前年同期比3倍近い1株1万9000円、時価総額にして3000億円を超えた。日本経済新聞でも「ニッチ市場に特化し、利益を効率的に稼ぐ企業」として取り上げられている。」
(補足)
調査委員会を設置するそうです。
調査委員会の設置に関するお知らせ(PDFファイル)
金融庁傘下の証券取引等監視委員会が捜査している最中に、元金融庁長官(2018年から2年間在任)を、調査委員会委員としてぶつけるのは反則でしょう。
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