ふるさと納税制度の対象から除外された大阪府泉佐野市が除外決定の取り消しを求めた訴訟の上告審判決があったという記事。最高裁が高裁判決を破棄し、決定を取り消したとのことです。
「返礼品の割合を3割以下とするなどの規制基準を定めて対象自治体を指定する新制度を導入した際、過去の泉佐野市の返礼品の取り扱い状況に基づいて除外を決めたことが妥当かどうかが最大の争点だった。
同小法廷は判決理由で「新制度の施行前は、返礼品の提供で特に法令上の規制は存在しなかった」とした上で「新制度は一定の対象期間の寄付金募集実績に関するもので、施行前の過去の実績をもって(泉佐野市を)不適格とすることを予定していると解するのは困難」とした。
新制度に関する国会審議についても「過去の実績を基に不適格にできる前提で審議されたとはいえない」と判断した。」
裁判官5人全員一致の結論だそうです。
ふるさと納税自体はおかしな制度なので、早くやめてしまえばいい、制度を悪用した泉佐野市は特にひどい、とは思いますが、だからといって、役所が勝手に遡及してペナルティを科すのはまずいでしょう。
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